「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
この言葉、とても好きです。
プロ野球の野村克也監督の座右の銘でもありますが、
肥前平戸のお殿様・松浦静山の剣術書『剣談』の中にある言葉となります。
「道を貴び術を知れば心勇ならずと雖(いえど)も必ず勝つ。
道に背き術に違えば必ず負く。」
道を守れば不思議に勝ち、道に背けば必ず負けるという心理術理の妙を教えている言葉だそうです。
野村克也監督は、
「負けるときには、何の理由もなく負けるわけではなく、その試合中に何か負ける要素がある。
勝ったときでも、何か負けに繋がる要素があった場合がある。
試合に勝つためには、負ける要素が何だったか、どうしたらその要素を消せるかを考えて行く必要がある。
また、もし勝ち試合であっても、その中には負けに繋がることを犯している可能性があり、
その場合はたとえ試合に勝ったからと言って、その犯したことを看過してはならない。」と仰います。
また、
この格言は『運』『鈍』『根』を大切にすることも意味しています。
「勝ちに不思議あり」は、『運』が関与します。
しかし、その『運』は、決して”棚から牡丹餅”ではなく、
真摯に努力を重ねた人にこそやってくるものだそうです。
「負けに不思議なし」から脱するには、『鈍』と『根』を積み重ねる事だそうです。
『鈍』とは「当たり前の事を当たり前に行う」
『根』とは「やるべき事をきちんと着実に手を抜かずにやり通す」
『鈍』『根』に全力投球せずに、
「負けに不思議の負けなし」の真の原因を解決する事は出来ないという事です。
なかなか深いお言葉です。
私達は、謙虚に真剣に、
『鈍』と『根』を大切にして生きていかないといけませんね。
追伸 - 本日のお写真は、事務長室に置いてある「アンスリウム」です。
この「アンスリウム」は、4年前のクリニック移転時に、私の同期が贈ってくれました。
クリニック移転時に贈って頂いたお花は、全部枯れてしまったのですが、
この「アンスリウム」は生き残ってくれています。
一時期、赤いお花が出なくなり、オール葉っぱ状態となり心配でしたが、
最近、回復して元気になってくれました。
下側から出てきた小さな兄弟花(ボールペンと比較して下さい)がとても可愛いです。
茎の上側には、勿論、大きな赤いお花と沢山の葉っぱがついています。
植物も含め、生き物は良いですね。
ちなみに、赤の「アンスリウム」の花言葉は”情熱”です。
ーby事務長ー
とくおかレディースクリニック