7月の看護部・検査部便り
皆様こんにちは!
日に日に暑さが増してきていますね。
ついつい冷たい物が食べたくなったり、
冷房を強めたりしたくなってしまいますが・・・
体を冷やしすぎぬよう、気を付けねばなりませんね!
今回は、
習慣性流産・不育症についてお話致します。
流産が2回続けて起こることを、反復流産といいます。
3回以上繰り返すと、習慣性流産となります。
流産の主な原因は、胎児の染色体異常です。
35歳の女性の流産率は約20%です。
それを2回繰り返すのは、0.2の二乗で0.04、すなわち4%の確率です。
3回繰り返す確率は、0.2の三乗で0.008、すなわち0.8%です。
35歳の女性100人のうち1人は、
自分には全く異常がないにも関わらず、
胎児の染色体異常が原因となり3回流産を繰り返してしまうことになります。
‘‘偶然にも’’ 悲しい結果が繰り返されてしまっただけであり、
いわゆる「不育症」とは異なります。
不育症の原因は、
感染症や内分泌異常、
子宮内腔の形態異常、
夫婦の染色体異常、
免疫学的異常、
血液の凝固機能異常などがあります。
2回、3回と流産をしてしまうと、
「私に原因があるんだ」と、考えてしまわれる方も多いでしょう。
しかし、実際に不育症である確率は、皆様が考えるほどは多くないのです。
あるデータでは、
2回流産した人が、不育症の検査も治療もせずに3回目の妊娠に臨んだ場合、
80~90%は流産せず出産に至っています。
また、
3回流産した人が、不育症の検査も治療もせずに4回目の妊娠に臨んだ場合はというと、
50~60%の人が妊娠に成功し出産されているのです。
不育症検査を受けられた方の中には、
「何も異常が見つからなかった」ということで、
逆に不安を増大させてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、これは ‘‘‘原因不明の不育症’’’ ということではなく、
‘‘‘不育症ではない=異常なし’’’ ということであり、
自信を持って次の妊娠を臨まれて良いのです。
そして、
もし異常が見つかり不育症と診断された場合でも、
適切な治療を受けることにより、約90%の人は妊娠に成功されています。
気になることや不安なこと、ご質問などがございましたら、
いつでもご相談下さい。
とくおかLC看護部・検査部スタッフより
ーby事務長ー
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