とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

6月のラボ便り

2019年06月13日 | ラボ便り


6月のラボ便り


皆様、こんにちは。

いよいよ梅雨入りですね!
思いがけず暑い日もありますので、体調にはお気をつけ下さい。

今回のラボ便りでは、卵子の成熟についてお話します。

生理中に超音波検査で卵巣の状態をみますと、小さな卵胞がいくつか確認出来ます。
これらの卵胞内に入っている卵子は未熟な状態で、この状態で精子と出会っても受精が出来ません。
未熟な卵子が排卵に向けて徐々に成熟をしていき、排卵した際に受精が可能な状態になります。

発育初期の卵胞内の卵子=超未熟卵(GV期卵)は、
卵胞が卵胞刺激ホルモン(FSH)の影響を受けて成長していく過程で、
一段階成熟を進め、未熟卵(MⅠ期卵)となります。

そして、卵胞が十分な大きさになった時、
黄体形成ホルモン(LH)の大量分泌(LHサージ)が起こります。
LHサージの影響を受けて卵子は成熟卵(MⅡ期卵)になり、排卵が起こります。

成熟卵(MⅡ期卵)の状態で卵管采にキャッチされ、
そこで精子と出会うことで、受精が成立します。

体外受精・顕微受精を行う際も、卵子が成熟卵でないと受精は成立しません。
卵子を採る採卵を行う前に、卵胞を十分に育て、
しっかりとLHサージを起こす必要があります。

何かご不明点がございましたら、スタッフまでお声がけ下さい。


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