4月の診療部便りの続き「その2」を書かせて頂きます。
本日は、尿由来製剤についてご説明させて頂きます。
〜尿由来製剤(HMG製剤)〜
閉経期の女性は卵巣機能の低下に伴い、
脳の下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)が多く分泌され、
尿に含まれています。
FSHとLHの比率によりいくつかの種類があり、HMG製剤と総称されています。
患者様の卵巣の状態に応じて種類を使い分けられることや、
価格が安価てあることも大きなメリットです。
デメリットとして、
保険の診療においては、注射できる回数に制限があり自己注射も認められていません。
特に体外受精においては、患者様の卵巣機能により必要な注射の量・回数は大きく異なり、
一律に制限されてしまう保険の体外受精には不向きとも言えます。
次回「その3」もご覧になられて下さいね。