12月の看護部・検査部便り
皆様こんにちは!
早いもので、もう師走となりましたね。
慌ただしく多忙な毎日を過ごされている方も多いでしょうが、
体調崩されぬようお気をつけ下さいね。
今回は、血液型がRh(-)の女性の妊娠についてお話を致します。
Ameba blog(スタッフブログ)の『血液型について』の続きとなりますので、
是非こちらも併せてお読み下さい。
『血液型について』をクリックすると飛びます
血液型がRh(-)の女性と、Rh(+)の男性との間で妊娠が成立すると、
Rh(+)は優性ですので胎児の血液型はRh(+)になります。
胎児と母親は、胎盤でつながっていますので、
胎児のRh(+)の血液が母親にも流れ込みます。
この時、母体内では抗Rh凝集素という抗体が作られます。
1回目の妊娠では、作られる抗Rh凝集素が少ないので、
胎児に影響を及ぼすことはほとんどありません。
しかし、2度目の妊娠では、母体内の抗Rh凝集素が胎児に移行し、
胎児内でRh因子と結び付いて、赤血球の凝集や溶血を引き起こします。
その結果、流産や、重症新生児黄疸、全身浮腫などを招いてしまうことがあります。
現在では、1回目の出産の後にRh(+)の抗体である免疫グロブリンを注射することで、
こうした発症を防いでいます。
また、このような現象は輸血の際にも起こります。
Rh(-)の人にRh(+)の血液を輸血してしまうと、
Rh(-)の人は元々Rh因子を持っていませんので、
輸血された血液のRh因子を抗原とした抗Rh凝集素が作られます。
1回目の輸血であれば何の問題も起きませんが、
再び輸血した場合、血球の凝集や溶血などの反応が現れ、
命に関わる事態となります。
当院では、採卵などの手術前には必ず血液型の検査を実施しております。
手術予定でない方でも、ご希望に応じて検査できますので、お申し付け下さい。
ご不明な点などは、お気軽にご質問下さいね。
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