皆様こんにちは!
今年も残すところあと1ヶ月ですね。
忙しくお過ごしのことと思いますが、くれぐれもお体にお気を付け下さいね。
今回は『PPOS法』という排卵誘発方法についてご説明致します。
PPOSはProgestin-primed Ovarian Stimulationの略で、
黄体ホルモンを併用して卵巣を刺激する方法です。
黄体ホルモンは排卵後の黄体から分泌されるホルモンで排卵を抑制する作用があります。
PPOS法は、月経初期から黄体ホルモン剤を服用しながら、
クロミッド等の内服薬やFSH・HMG等の注射を使い卵巣を刺激して卵を育てていきます。
排卵抑制には他に、『アンタゴニスト法』で使用するアンタゴニスト製剤がありますが、
これは注射ですので、注射が苦手な方にとってはPPOS法の方が負担が少ないかもしれませんね。
PPOS法は高温期と同じホルモン環境になりますので、
採卵周期に移植を行う新鮮胚移植は実施出来ません。
受精卵は全て凍結し、翌周期以降に凍結融解胚移植を実施します。
排卵誘発にはいくつか方法があります。
当院では、血液検査や超音波検査,治療歴などのデータを総合的に判断して、
お一人お一人に最適な誘発方法を選択しています。