とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

9月の看護部・検査部便り

2012年09月03日 | 看護部・検査部便り
9月の看護部・検査部便り


こんにちは。
まだまだ暑い日が続いておりますね
夏は知らず知らずのうちに、疲れが溜まってしまいますので、
体調を崩されぬようお気をつけ下さいね

今回は、採卵の麻酔についてお話します。

採卵は、膣から卵巣に針を刺して卵子を吸引します。
その際、当院では局所麻酔を使用しております。
局所麻酔とは、
身近なものだと歯医者さんでの麻酔があります。
処置をする部分だけの感覚を鈍くする麻酔です。
左右の卵巣の位置に合わせて、膣から麻酔を細い針で注射します。
膣に注射、と聞くと驚かれる方もいらっしゃいますが、
膣は感覚が鈍く痛みを感じにくい場所なのです。

日頃、卵を育てるために肩やお尻に打つ注射よりも痛くありません。
多少個人差はあり、少しチクっと感じる方もいらっしゃいますが、
中には「もう注射してるんですか!?」と、
注射していることに気付かない方もいらっしゃるくらいです。

局所麻酔の利点は、
全身麻酔と比べて後の副作用がほとんどありません。
全身麻酔(静脈麻酔)ですと、
麻酔から醒めた後に吐き気や、嘔吐、頭痛などの副作用が生じることがあります。
ですので、
朝8時頃からの採卵を行ってもご帰宅が午後になってしまう場合もあります。
局所麻酔ですと、
この副作用がありませんので、早いご帰宅が可能です。

また、局所麻酔は意識がある状態で採卵をするので、
卵を採っていく様子を実際にご覧頂く事ができます。
何日も注射を打ちながら、大切に育ててきた卵子、
この卵子が将来赤ちゃんになっていくのだと想像しながら見ていると、
非常に感慨深いものがありますね。
大画面に映る小さな卵を、
目に涙を溜めながらご覧になられている方もいらっしゃいます。

麻酔のこと、採卵のことなど、
ご不明な点や不安な点などございましたら、いつでもご相談下さい。
より安心で安全な採卵を行うこと、
そして一つでも多くの質の良い卵を採り、
皆様に大切な子宝が授かりますよう…全力を尽くして参ります。


とくおかLC看護部・検査部スタッフより


とくおかレディースクリニック




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