とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

7月の診療部便り

2020年07月07日 | 看護部・検査部便り
7月の診療部便り

皆さま、こんにちは!

緊急事態宣言が解除されて、通常勤務に戻られた方も多いかと思います。
しかし未だに感染者が多く不安な日が続いておりますね。
皆さまも、どうか、くれぐれもお身体に気を付けてお過ごし下さいね。

今回の診療部便りは、「体外受精へのステップアップ」についてお話を致します。

人工授精から体外受精へのステップアップの時期で悩まれる方は多いかと思います。
女性の年齢や検査結果、男性の精子の状態などによっても異なりますが、
人工授精は3~4回までとし、体外受精へステップアップなさることをお勧め致します。

人工授精で妊娠される方の9割が、4回以内に妊娠されています。
人工授精で妊娠に至らない場合、
その原因として卵子と精子が受精できていない可能性が疑われます。

そこで、体外で受精卵を育てて子宮内に届ける、体外受精が必要となります。

体外受精で凍結した受精卵の質は、年月が経過しても変わることはありません。
ですから、一回の採卵(卵子を採る手術)で複数個の受精卵が凍結できた場合、
それで二人目、三人目と授かることも可能になります。

しかし、体外受精をしたら必ず妊娠に至る、という訳ではありません。
受精卵の質が悪い場合には妊娠に至らなかったり、妊娠しても流産してしまいます。
受精卵の質が悪くなる大きな原因は、女性の加齢です。
女性の年齢と共に卵子も年を重ね、老化していきます。
老化し質の悪い卵子では体外受精でも妊娠することができません。

体外受精を先延ばしにすることなく、
適切な時期にステップアップしていくことが非常に大切です。

新型コロナウィルスも依然として、この先どうなっていくか分かりません。
再び大流行が起きてしまうしまう前に妊娠に臨んでいけるよう、
早めにステップアップを希望される方もいらっしゃいます。
人工授精をとばして体外受精に進まれることも可能です。

ステップアップについてのご相談や、ご不明な点などございましたら、
いつでもお声掛け下さいね。


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