とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

『さん』

2010年10月08日 | Weblog
当院に長い間おかかりの方々は、
「あれっ??」とお気づきになられておられる事と存じます。

旧クリニックの開業時から、
患者さんの呼び名を『○○様』とお呼びしておりました。
今月に入り、
他の科と同じように『○○さん』とお呼びする事に変更致しました。
私が通っている病院やクリニックは、
とてもシンプルに『徳岡さん、お入り下さい』『徳岡さん、先に採血しましょうね』という感じで、
最近は・・・、
そのシンプルさが心地良いと感じる次第です。

患者さんの中には、
『さん』付けで呼ぶとはけしからん!!今までと同じように『様』付けで呼ぶべきだと、
仰る方もいらっしゃいます。
『○○様』と猫なで声で呼ばれて背中を寒くしながら診察室へ入るよりも、
昔ながらの『○○さーん』という親近感のこもった温かい呼び掛けの方が良いかも!!
という思いで変更致しました。

また、スタッフ全員がすぐに呼び方移行出来ているわけではありませんので、
『○○さん』とお呼びしている中で、
ついつい言いなれた呼び方をしてしまい『○○様~』と呼んでいるスタッフもまだおりますので、
人によって呼び方が変わるって何てこと??と、
思われた方、まことに申し訳ございません。

「私の事は”さん”って呼んでいるのに、
 なんであの人は”様”なわけ?
 どこで何を差別をしているのでしょうか?」という問いかけなどもございますが、、、

あくまでも上記の理由ですので、
どうかお許し下さいませ。
ただ今、移行期・・・です。

確かに『さん』よりは『様』の方が丁寧な響きです。
個人的な印象ですが、
『様』という呼び方は書き言葉のように感じます。

『さん』は話し言葉の色合いが濃いと感じます。

開業時には「これは当たり前です!!」と言われた事ではありますが、
私が通う病院やクリニックは『さん』ばかりでしたので、
当院も医療的なものに変更致しました。

”医療”はサービス業かもしれません、
ですが、
「全て患者様の言うとおり!!
 全て患者様の望む通り!!」ではありません。
それでは”医療”ではなくなります。
あくまでも”医療”ですから・・・。
守って頂く事は守って頂かないと、良い結果を出す事は出来ませんし、
節制して頂くところは節制して頂かないと、それも良い結果は出て参りません。
それには、お薬ですとかホルモン補充ですとかが必要になって参ります。
「この日は仕事ですから来れません。
 私の排卵を何とかするのが医者じゃないの?」
「私は、ホルモン補充の薬も注射も一切したくありません。
 そんなのしなくても妊娠出来るようにするのが医者じゃないの?」
なんて仰る方がいらっしゃいます。

結果を出すのは、私じゃないの、医者なの!!、、、では、結果は出ません。
結果を出すのは、紛れもない私であって、
その私が、
”専門医療”というものを、どのようにうまく利用するのか・・・なのです。
うまく利用して、望まれる結果を手にして欲しいと存じます。

お互いが望む、良い結果を出していきたいものです!!
望みが叶いますように!!
ですので、望みを叶わせましょう!!

ーby事務長ー



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寂しいけれど、とても嬉しい!!

2010年10月05日 | Weblog
毎日、当院では『卒業生』がでます。
不妊治療施設にとっての『卒業生』というのは、
不妊治療の末に、子宝を授かって=ご懐妊されて、分娩施設へ行かれる方、
また、
不妊治療をやるだけやってこられて、次の人生を考えて終止符を打たれる方、
の事をいいます。

本日、長い間、頑張りぬいてこられた方が、『卒業』されて行かれました。
旧クリニックの初期の頃から頑張ってこられたので、
長い時間をかけて頑張ってこられた方です。
途中・・・挫折しちゃうかな・・・と心配しながら見守っておりました。
無事に結果を手にされてご卒業されていかれました。

各ポジションのスタッフが育ってくれるまでは、
私も、常にどこかの現場に立ち会って参りましたので、
古い方々はお顔も名前も一致しており、
その分、見送る側の私にとっては思い入れが深いです。

開業して暫くは、
採卵手術にも入っており、胚移植にも入っており、
内診手伝いにも入っており、
レセコンもうち、
レジもうち、
電話にも出て、
次回の予約もとっていた・・・なんていう時代もありました。

今となっては、そういう時期の方が楽しかったなぁ・・・と思います。

現在は、現場に出る事も減りましたが、その分裏仕事がどんどん増えております。
それ以外にも、全患者さんのカルテ確認を毎日しておりますので、
個々の患者さんのカルテ内容はしっかり頭に入っていて、
カルテから状況を把握しております。
最近は、全患者さんのお顔とお名前が一致しずらくなりました。
寂しい思いです。

ですので、馴染みの方々が『卒業』されていかれるのは、
とっても嬉しいけれど寂しい・・・、
ですが、頑張ってきた分、無事に出産して欲しいと思います。
・・・・頑張ってきた分、次の人生はより楽しいものにして欲しいと思います。
まるで娘を嫁がせる母親みたいな感覚になります。

本日もしみじみそのように感じました。
頑張ってきた分、
絶対に幸せになって欲しいと、心から願っております。

ーby事務長ー
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10月の看護部・検査部便り

2010年10月04日 | Weblog
10月の看護部・検査部便り


こんにちは
急に寒さが増しましたね。
皆様、体調は崩されていないですか?

今回は、採卵の麻酔についてお話致します。

当院では採卵の際に、静脈麻酔もしくは局所麻酔を使用致します。
静脈麻酔というのは、腕に点滴をしてその中に麻酔薬を入れていく方法です。
血管(静脈)の中を麻酔薬が流れていき全身に巡ります。
その為、ぼうっとした意識朦朧の状態になります。
体質によっては完全に眠ってしまわれる方もいらっしゃいます。
効き目は数分で、採卵の間だけ麻酔がかかった状態となりますので、採卵が終わる頃には意識は戻ります。
「麻酔から覚めなくなってしまう事はないんですか?」と不安がられる方もいらっしゃいますが、御心配いりません。
ただ、意識がはっきりしても麻酔の副作用で、気持ち悪くなってしまったり、フラフラする感覚が多少残ってしまう方も、いらっしゃいます。
お酒を飲んだ時の二日酔いと似ているところがあるかもしれませんね。
各々の体質や、また同じ方でもその日の体調などによって反応は様々です。

局所麻酔というのは、その名の通り局所(一部)にのみ作用する麻酔です。
皆様にとって身近なもので言うと、歯医者さんで使用される麻酔が局所麻酔です。
局所麻酔では意識がハッキリしておりますので、卵を採っていく様子や実際に採れた卵をモニターでご覧頂くことができます。
後に、気持ち悪くなってしまう事もほとんどありませんので、静脈麻酔を使用した際より早いご帰宅が可能となります。

静脈麻酔でぼうっとしている間に採卵してもらう方が怖くない!という方も、
逆に、卵を採るところが見られるなんて貴重な体験!という方もいらっしゃいますので、
静脈麻酔・局所麻酔それぞれに良さがありますね。

患者様のご希望に沿って、どちらかの麻酔方法を選択していきます。
より安心して採卵に臨んでいけるよう、不安な事や疑問がありましたら、ご相談下さいね。


とくおかLC看護部・検査部スタッフより



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映画『悪人』

2010年10月02日 | Weblog
昨日、時間の合間をぬって、
映画『悪人』を観に行って参りました。

上演中ですので、
ネタばれしてはいけませんから、詳しい内容までは書けませんが・・・。
あれこれ考えさせられる”重い”映画でした。
芥川賞作家・吉田修一さんのベストセラー小説を、
妻夫木聡さんと深津絵里さん主演で映画化した人間ドラマです。
日本公開前に深津絵里さんが、第34回モントリオール世界映画祭・最優秀女優賞を受賞したことでも話題を集めている作品です。
近いうちに原作も読んでみたいと思っております。

この『悪人』の映画から”悪”という文字は頭にも心にも入ってきませんでした。
どちらかというと、”悲” ”哀” ”孤独” という文字が入り込み、
自分の頭からも心からも、それらを抜け出させる事が出来なかったような思いです。

Aさんがこんな事をしなかったらBさんはこうならなかったはず・・・
Bさんがこんな事を言わなかったらCさんはこんな事はしなかったはず・・・
Cさんの背景がこんな背景でなかったら、こんな苦しみはなかったはず・・・
Dさんは100%被害者なのか?そうだとはいえないかも・・・
では、
Eさんは?
Fさんは?
・・・等、
各自がそれらを自覚していたのであれば、、、と思わせる展開です。

最後に痛感させられたのは、”母性”というものの大切さでした。
”母性”というものは男性だけが求めるものではなく、全人が求める’人生の大元となる大切なもの’だと思います。
”母性”だけでなく”父性”というものも、勿論大切なものでしょう。
でもやっぱり乳幼児・小児にとって”母性”というものは大きなものです。
ただ、
”母性”と一言でいっても、
”正しい母性”でないと意味はなくなりますから、
”間違った母性”というものも存在するのだと思います。
皆必死に生きているので、どれが”正しい母性”でどれが”間違った母性”なのか・・・その時は気付かないで過ぎてしまうのかもしれません。
本来であれば一番身近にいるはずの人間を信用出来ないままの、孤独で悲しく辛い思いをさせられる乳幼児・小児が増えないようにと願います。
”正しい母性”=”本物の愛”で満たされた世界になって欲しいものだと考えさせられた作品でした。

上記、あくまでも私感ですので、どうかご了承下さいませ。

ーby事務長ー
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不妊カウンセラーとして日々感じる事・・・

2010年10月01日 | Weblog
この春に、
不妊カウンセラーの資格も頂きましたので、
クリニック経営統括コーディネーターとしてだけでなく、
不妊カウンセラーとしても様々な方のご相談にのっております。
時流でしょうが、メールでのお問い合わせが多いです、
ですが、内容によっては、送信まで日数がかかりますので、
医療に関わるご相談の場合はご予約をとっていらして頂いた方が解決が早いかもしれません。

その背景には、
その方自身の問題ではなく、
婚家との間で悩む方々もとても多いと感じます。

なかには、
子供が出来ないという事で苦しんだけれど、
夫が「そんなの何て事じゃないさ!自分の人生に子供なんて別にいらないよ!」と言ってくれて救われましたとか、
夫だけではなく、婚家(夫の親族=義父母や夫のきょうだい)が,
「気にしなくていいから、貴女は家族だからね!」と言ってくれて救われましたとか・・・。
毎回、悲しくて切なくて涙が出てしまうくらいのご相談が山ほどあります
同じようなご相談が山ほどあるので、、、今回、漸く書かせて頂いたくらい、、、です。

孫が出来ないというのはダメだとか・・・
不妊治療の末に、ようやく婚家との孫が出来たにもかかわらず、、、
そんな相談も山ほど参ります。

不妊治療現役の方々だけではなく、
それを脱した方々の相談も沢山参ります。
お子様のお受験のご相談も沢山参ります。

嫁姑の場合は、
現実では、
実娘>嫁・・・ですから、仕方ないと割り切る事です。
そういうもんだ・・・と思った方が賢く気も楽になるのかもしれません。
勿論、中には、嫁とは娘以上の仲良しよ!という方々もいらっしゃいます。

最近、
ご夫婦の背景を含んだ、そんなご相談もかなり増えて参りました。

ーby事務長ー
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