とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

12月のラボ便り

2011年12月03日 | ラボ便り
12月のラボ便り


皆様、こんにちは。

12月のラボ便りは、
人工授精と体外受精についてです。

人工授精(AIH)では、
採取した精液を洗浄・濃縮し、子宮内へ注入します。
子宮内へと注入された精子は、自らの力で卵管へと進み、
卵管内で卵子と出会うことで受精をします。

こちらに対して、
体外受精とは、
その名の通り卵子を体の外に取り出して、
体の外(培養液中)で受精をさせます。
まず、採卵手術を行って卵巣から卵子を採り出します。
その後、体の外(培養液中)で受精をさせ、
数日間(2~5日)育てた後に、受精卵を子宮へと戻します。
(受精卵=胚、を子宮へ戻すことを「胚移植」といいます)

また、体外受精における受精方法には、2つの種類があります。

1つ目は、IVF(体外受精)という方法です。
シャーレの中に卵子と精子を入れ、
精子が自らの力で卵子まで辿り着き、受精をします。
精子自身の力で卵子の中へと入るため、より自然に近い方法です。

2つ目は、ICSI(顕微授精)という方法です。
1つの精子を細い針を使って、直接、卵子の中に入れることで受精をさせます。
精子の数が少ない場合や運動性が低い場合、
また、採れた卵子が少ない場合に適応となります。

人工授精で妊娠に至らない原因として、
卵子がきちんと排卵されていない、
排卵しても卵子が卵管の中へ入っていない、
卵子と精子が出会えていない、などが考えられます。
しかしながら、排卵や受精は全て女性の体内で行っているため見ることができません。

そのため、体外受精へとステップアップを行い、
卵子がしっかりと受精・成長したことを確認してから子宮に戻すことで、
より妊娠の可能性を高めます。

今年も残すところ1ヵ月となりました。
一段と寒さも増してきましたので、
お体を冷やされないようお気を付けください。


とくおかLCラボスタッフより


とくおかレディースクリニック


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12月の看護部・検査部便り

2011年12月02日 | 看護部・検査部便り
12月の看護部・検査部便り

皆様こんにちは。

今回は、自己注射についてお話します。

注射は、
より質の良い卵を育てたり、
頚管粘液や子宮内膜が良い状態で排卵を迎えられるようにするため、
とてもに大切です。

注射の量や回数などは、
体質やその周期の状態に応じて、
お一人お一人異なります。
多嚢胞性卵巣の方や、
ホルモン分泌の少ない方(もともとの体質の場合もありますし、
ダイエットなどによる急激な体重の減少でもホルモンの分泌が減ってしまうことがあります)では、
ほぼ連日のように注射が必要となることがあります。

‘良い卵を育てるため、妊娠するため…’とは言っても、
毎日通院するとなると、難しいこともあるかもしれませんね。
そこで、当院では自己注射という方法を取り入れております。

自己注射とは、患者さん自身で注射をする方法です。
3~4回、自宅で注射された後に診察をして、卵の発育を診て、
また自宅で注射をして頂くというようになりますので、
来院回数を1/3程に減らすことができます。

ペン型の注射器に、髪の毛数本ほどの細い針をセットし、
お腹や太ももの皮下(筋肉よりも浅い部分です)にご自分で注射して頂きます。
最初はスタッフが説明しながら一緒に行いますので、ご安心下さい。
‘自分で注射なんて絶対ムリ!!’とおっしゃられていた方でも、
実際に行ってみると‘とても簡単で驚いた’、
‘病院でする筋肉注射より痛くない’といったお声を頂いております。

それでも、どうしても自分では不安という方は、
来院してもらい注射します。

自己注射の適応となる方には、まずそのご提案を致しますので、
ご自分に合った治療方法を選択されて下さい。
自己注射にご興味のある方はスタッフにご相談下さい。
(※卵の発育を診るため定期的な診察が必要となりますので、
全ての方が自己注射で来院回数を減らせる訳ではありません、
また体質によっては筋肉注射が必要なこともあります。
まずはご相談下さい)

今年も残りわずかとなりましたね。
寒さもグっと深まりましたが、
体調を崩さず、良い一年の締めくくりをしたいものですね。


とくおかLC看護部・検査部スタッフより


とくおかレディースクリニック
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