

皆様、こんにちは。
今回のラボ便りは、「AHA(アシステッドハッチング・孵化促進法)」についてです。
AHAとは、胚が脱出(孵化)するのを手助けする技術のことをいいます。
通常胚盤胞まで成長した胚は自らの力で収縮・拡張を繰り返し、透明帯を押し広げて破ります。
そして、透明帯の開口部から徐々に脱出(孵化)し、完全に外へ出ると着床へと至ります。
しかし、年齢が高くなると、この透明帯が硬くなりやすいという報告があります。
また、見た目が標準より厚い透明帯の胚もあります。
硬いから・厚いからと言って必ず胚が自力で脱出できないわけではありませんが、
中の細胞が透明帯から出ないことには着床することはできません。
そこで、移植した胚が透明帯から出られなかったということのないように、
脱出(孵化)を手助けする手段としてAHAを行います。
AHAを行うことで、着床率を高めることができます。
何かご不明な点がございました、お気軽にスタッフまでお声掛けください。