大橋むつおのブログ

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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ読書感想『湖底の城④・他』

2017-01-04 06:34:06 | 映画評
タキさんの押しつけ読書感想
『湖底の城④・他』


昨年の春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ

これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に流している読書感想ですが、もったいないので転載したものです。

『湖底の城④』

 こいつ、1年に1冊しかでないんで忘れてしまうんですよね。読んでいて10頁くらい進まないと 前作のラストを思い出しませんわ。

 北方の“史紀”なんかもそうですが……今の内はまだ読んでいる内におもいだせますが、段々ヤバくなりだしたら 始めっから読み返したりして……まぁ二度楽しめて、ええとしますか。 宮城谷昌光の中国古代史シリーズの一冊、呉越春秋時代……とは言え、呉王夫差はまだ少年、本書の主人公は伍子ショ(漢字が出ねぇ)です。有名な同時代人は孫武(兵法の孫子)。
 本作で呉の公子光が王僚を討って呉王と成り、いよいよ呉の黄金期が始まる。これに従って伍子ショも歴史の表舞台に登場してくる。 この辺りの話はブツ切りで通史としては知らないので、毎回「フ~~ン」と思いながら読んでいます。
 この辺りの話は、世界史の教科書じゃ面白くも何ともないので鄭門の“東周英雄伝”という漫画(大判2冊)がお薦め、春秋時代に現れては消えて行った英雄達のアンソロジーで、有名所はほぼカバーしているので、入り口としては最適。

 さて、本書も伍子ショの物語としては漸く入り口、この先、一体何年かかりますやら えらい先の話です。宮城谷さん ほかにも多数中国古代史シリーズを書いているので、その辺から読み出した方が宜しいかも。 三国志も5月頃に漸く終了、文庫はまだまだ出ない(現在9冊目)とは思いますが他に山程有りまっせ。
 宮城谷昌光の著書は、割と正確 且つ詳しく書かれているし、小説としても面白い。俄然 中国古代史に興味が湧きます。司馬遼を読んで日本近代史を知るのに似ています。その点、北方の中国古代史はまるっきり“演義”ですから、そのまんま飲み込めません(面白いですけどね) いずれにしても先の長い話であります。
 現在、テレビ放送中の“半沢直樹”の原作(俺達、バブル入行組)も併せてよんでますが、なんやらテレビドラマの方が面白いような気がする。この作者、“下町ロケット(WOWOW)”やら“七つの会議(? NHK)”にしてもテレビの方が面白いと聞いています。これって…どうなん?

 以下は、うかつにわたしが読んでしまった、京極夏彦の本の評であります。

『冥談』

京極に旨い(上手い)もん無し……これ、常識!

 一頃 ムッチャ流行ったのは意味不明。あの頃ですら「面白い」という人に逢った事がない。  
 事情通によると、メディアミックス初期の実験だったとの由。始まりは角川(春樹)の横溝正史、続いて大藪春彦ときて、江戸川乱歩で、その次が京極らホラー作家群になるんだとか。クソ子供騙しの裏に春樹有り。コイツだきゃあ殺した方が世のため人のため。 横溝は「犬神家の一族」以外 全く駄作の連続。大藪は「蘇る金狼」が秀作だったが、あれは徳間の製作。東映(岡田祐介のアホボンプロデュース)とタイアップの「野獣死すべし」は 当時の松田優作の勘違いもあって散々、「汚れた英雄」に至っては存在した事実すら消していただきたい。 森村誠一なんてなオモロイ事も何もない作家を持ち上げたのも角川春樹。 江戸川乱歩は当時 松竹のプロデューサーだった奥和良とのタイアップで、乱歩の大正ゴシックなんざどっかにぶっ飛んで、ただただ薄汚いホラーまがい。
 角川春樹については、半村良を地に落としてくれたし、「天と地と」「蒼き狼」の大失敗。近くは「笑う警官」のデタラメ! まだ金を持っているからかもしれないが、なんでこんな奴の存在が許されるのか。ヤクザはさっさとコイツを的にかけて鼻毛の一本まで抜いてやらんかい。ほんまに迷惑以外の何者でもない。
 はぁ~~ 久方振りにヒステリー爆発でした…… ご静聴感謝〓〓

コメント
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