すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

その時、選んだことが最高!

2010-10-18 | 縁側の日

2010年10月7日より

7月以来、久しぶりの縁側の日です。

今日の参加者は8人。

伴侶の方が入所した、
新しいショートステイ、デイサービスに行き始めた、
認知症のおばあちゃん、おじいちゃんとの暮らしで
精神的にまいっていたお孫さんが、
自分の道を歩みだした!(拍手!!!)

などなど、
皆さんの状況は、大いに変わっていました。

その中で、入所時の家族の心境をご紹介いたします。

声がかかるのも「ご縁」

「施設に入る時期」というのは、
家族の思いと一致するとは限りません。

というのは、
施設はどこも「待ち状態」なので、
あちこちに早くから登録しておく。
これは、常識なんです。

つまり、入所の時期は、利用者で選べないのです。

いざ声がかかると、
「待ってました!」ということもあれば、
「まだ早いんだけど・・・」ということもあるのですよね。

今日の参加者の方もその1人。

なんと19箇所に申し込んだとか・・・。

声がかかった中で、気に入ったところに入所を決めたものの
そこでよかったのか、
まだ自分でもできたのじゃないか、
早かったのではないか・・・
と今だに悩んでいるということでした。

その気持ち、私にもよくわかります。
私もそうでした。

楽をさせてもらうと、
「まだできたのじゃないか・・・」という思いも出てきたり、
思っていたのとは違う、という点も見えてきたり・・・。

だけど、私はこの度、痛切に思いました。

グループホームさんに入っていてよかったと。

脳梗塞は、いずれは起こっていたでしょう。

私一人のときに起こったら、
私がパニックになっていたこと間違いなしです。

救急車を待つ時間、救急車の中、病院での待ち時間、入院中・・・。
いずれを考えても、ぞっとします。

一緒に怖い思いをし、「こわかったよねー」と言い合える人。

そういう人がいてくれることで、どんなに助けられることでしょう。

私にとって、それがグループホームの人たちだったのです。

早いかどうかはわかりません。

これは、「ご縁」としか言いようがないように思います。

大いに泣いて、すっきり!

ああすればよかった、こうすればよかった。

後になって気づくことって、多いものです。

これまた、私もそうでした。
私もこのたび母の脳梗塞に関して、たくさんありました。

だけど、どんなに悔しくても
その時の自分にはできなかったのです。
そうすることに気がつかなかったのですから、
選ぶこともできなかったのです。

それは、次に生かすしかないですよね。

だからと言って、泣いてはいけないわけじゃない。

車でどこかに出かけたとき、
近所が騒々しいとき、
お布団の中・・・などなど、

皆さん、いろいろなところでうーんと泣いている!
とニコニコとおっしゃいました。

そしたら、すっきりするよ!
とも。

皆さん、たくましくなってますね~!

「今」を生きる

「その時は、その時選んだことが最高!」と
考えたらどうでしょうか?
という話が出ました。

その時その時は、それが最高!
それで、今がある。
今は今で一生懸命考えて、今できることをする。
それが、今できる最高のこと。
それ以上最高のことはない。
それで、また明日がある。

それが、「今を生きる」ということではないでしょうか。

わかってはいても、
いつのまにか過去に行っちゃうってあるんですよね。

でも・・・

その時は、その時選んだことが最高!

そう思えたら、その時の安心もきっと増えますよね。


やっぱりぽかぽかの縁側の日でした。

コメント
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