2010年10月7日より
7月以来、久しぶりの縁側の日です。
今日の参加者は8人。
伴侶の方が入所した、
新しいショートステイ、デイサービスに行き始めた、
認知症のおばあちゃん、おじいちゃんとの暮らしで
精神的にまいっていたお孫さんが、
自分の道を歩みだした!(拍手!!!)
などなど、
皆さんの状況は、大いに変わっていました。
その中で、入所時の家族の心境をご紹介いたします。
●声がかかるのも「ご縁」
「施設に入る時期」というのは、
家族の思いと一致するとは限りません。
というのは、
施設はどこも「待ち状態」なので、
あちこちに早くから登録しておく。
これは、常識なんです。
つまり、入所の時期は、利用者で選べないのです。
いざ声がかかると、
「待ってました!」ということもあれば、
「まだ早いんだけど・・・」ということもあるのですよね。
今日の参加者の方もその1人。
なんと19箇所に申し込んだとか・・・。
声がかかった中で、気に入ったところに入所を決めたものの
そこでよかったのか、
まだ自分でもできたのじゃないか、
早かったのではないか・・・
と今だに悩んでいるということでした。
その気持ち、私にもよくわかります。
私もそうでした。
楽をさせてもらうと、
「まだできたのじゃないか・・・」という思いも出てきたり、
思っていたのとは違う、という点も見えてきたり・・・。
だけど、私はこの度、痛切に思いました。
グループホームさんに入っていてよかったと。
脳梗塞は、いずれは起こっていたでしょう。
私一人のときに起こったら、
私がパニックになっていたこと間違いなしです。
救急車を待つ時間、救急車の中、病院での待ち時間、入院中・・・。
いずれを考えても、ぞっとします。
一緒に怖い思いをし、「こわかったよねー」と言い合える人。
そういう人がいてくれることで、どんなに助けられることでしょう。
私にとって、それがグループホームの人たちだったのです。
早いかどうかはわかりません。
これは、「ご縁」としか言いようがないように思います。
●大いに泣いて、すっきり!
ああすればよかった、こうすればよかった。
後になって気づくことって、多いものです。
これまた、私もそうでした。
私もこのたび母の脳梗塞に関して、たくさんありました。
だけど、どんなに悔しくても
その時の自分にはできなかったのです。
そうすることに気がつかなかったのですから、
選ぶこともできなかったのです。
それは、次に生かすしかないですよね。
だからと言って、泣いてはいけないわけじゃない。
車でどこかに出かけたとき、
近所が騒々しいとき、
お布団の中・・・などなど、
皆さん、いろいろなところでうーんと泣いている!
とニコニコとおっしゃいました。
そしたら、すっきりするよ!
とも。
皆さん、たくましくなってますね~!
●「今」を生きる
「その時は、その時選んだことが最高!」と
考えたらどうでしょうか?
という話が出ました。
その時その時は、それが最高!
それで、今がある。
今は今で一生懸命考えて、今できることをする。
それが、今できる最高のこと。
それ以上最高のことはない。
それで、また明日がある。
それが、「今を生きる」ということではないでしょうか。
わかってはいても、
いつのまにか過去に行っちゃうってあるんですよね。
でも・・・
その時は、その時選んだことが最高!
そう思えたら、その時の安心もきっと増えますよね。
やっぱりぽかぽかの縁側の日でした。