すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

安らかに眠れる安心

2010-10-14 | 素老日誌

● 2010.10.04.(リハビリ日誌 17日目)

今日は、昼間行くことができず、夜だけとなった。

10時半ごろいくと、
ちょうど女性の方がオシメを交換してくださったところだった。

見れば、早くも母は眠っている。

いつもの足指のマッサージだけしておこう。

足の指を触ると、
左右同じくらいの速さでクルクルと反応する。(眠ったままで)

なかなかいい感じだ。

「じゃあ帰ろう」と思ったら、母が不意に目を覚ます。

私を見つけると、
「あんた、あんた。うれしいこと」
そう言って、手をにぎり
じきに気持ちよさそうに眠りについた。

今夜の夜勤が女性だから安心しているのか、慣れてきたからか・・・?


今日から、
体のリハビリのために意識的に「椅子の移動」をしていただいている。

ベッドから車椅子、車椅子から食卓の椅子、
食卓の椅子からリクライニングの椅子・・・と
座り直す度に両足で立つ機会ができる。

これが、体を支える筋力・バランスにつながるだろう、
というねらいだ。

実際には、その時、
体を支えようと左の肘もかなり使っているようだ。

生活の中で自然にリハビリをしていこう。

これが、レモンの里の方針。

昼間このように動くから、
よく眠れるようになっているということもあるのだろう。

何はともあれ、安らかに眠れるのが、何より。

毎晩通ってきたが、
そろそろ日数を減らしていってもよさそうだ。

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カマキリから、いーっ喝!

2010-10-08 | 垂水たんけん隊


●10月7日(木)より

久しぶりに須賀神社に参りました。

社の横で私を迎えてくれたのは・・・

大きなカマキリ。

まあ、勇ましく、神々しく・・・畏い!
何が言いたいの・・・?

「遅かったのう。待っとったぞ!」

とギロリ!

ふと思い出しました。

そうだ、そうだ。
もうすぐ11日!神社のお掃除だ。

そうだ!
先月の神社のお掃除のこと、
作った原稿、ブログにアップしたっけ・・・?

忘れてた~~!!

一か月後れでございますが、
謹んでアップさせていただきます。

そして、もし、ご都合のつく方は、
お掃除に参加してくださいませ。

秋祭りの頃、
気持ちもよろしいかと存じます。

m(__)m

 


● 9月11日より 

毎月11日に近所の須賀神社のお掃除をしよう
となったのが、昨年の3月。
あれから、雨天以外は毎月続いています。

昨日は、土曜日ということもあり
9人の参加でした。

子どもの参加もあり、
大人数で、嬉しかったです~!


これだけの猛暑ですが、
神社の境内は、こんもりと木立に囲まれて
本当に涼しいんですよ。

お掃除のあとは
神社の階段に座り、
お水、麦茶、コーヒーを頂きながらのおしゃべり。

神社の掃除のあとの清々しさは、
なんとも例えようのない心地よさ。
おまけにお掃除仲間と飲むお茶は、最高!

ここのところ
ずっと垂水たんけん隊をお休みしているのですが、
いろいろやってみたいことが話に出ました。

・かつてこの社を作ったのが、地元の青年団。
 そのお1人にお話を聞かせていただこう!
・社の傷みを直してもらうよう結城神社に頼みに行こう。
・みんなで畑をしよう。
・首なし地蔵の首を訪ねよう。

などなど・・・・

いつから再開しましょうか・・・?


そうそう、私の教室の1人で
歴史大好き人間で、
垂水たんけん隊に協力してくれている大学生がいます。

彼が、垂水歴史検定というのを遊び心で作ってくれ、
自分のHPで紹介してくれています。

よかったら挑戦してみてください。

http://shin-no-gakuryoku.jimdo.com/三重県津市の歴史/

ちなみに私のできは・・・・???

もちょっと勉強せないかんわ・・・・






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母の食べ方は、インド風!

2010-10-07 | 素老日誌

●素老日誌 2010.10.03.(リハビリ日誌 16日目)

息子が、インドから約2ヶ月ぶりに帰ってくる。

「おばあちゃんに会いたいから」と
直行で帰ってきてくれた。

脳梗塞が母に起きたのは、
彼がインドに旅立って間もなくのこと。

他にも
中国の兄など母の子ども4人、
さらに孫13人は、
遠方に散らばっている。

リハビリ日誌をブログにアップするのは、
身内に母の様子を知らせるためでもある。

皆に電話で知らせるのは、
時間的に許してもらいたい。

ブログを読んでくれていた息子とは、
ある程度知ってくれているので話も早い。

「おばあちゃんに会いたい」。

そんな気持ちも強くなったらしい。

息子がインドから送ってくれる写真は、母にも何度も見せた。
しかし、写真ではピンとも来ない。

ところが、息子が目の前に現れると、
とたんに元気が出てきているのが、わかる。

肌に触れ、まなざしを受け、声が響く。

やっぱり、生身ほど強いものはないのだ。

母が、右手だけでマドレーヌの紙をはがして食べる様子に
息子は感動している。

しかし、
インドでは、
彼も右手だけで食事をしていたと言う。

そうか、母が手づかみをしたとしても、
インドであれば、普通のことなのだ。

母の食べ方は、インド風!

聖なる右手を残してもらえて、よかった、よかった。

昨夜は心配で私は泊まったのだが、母も私もすっかり快復。

ありがとね。

 

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しっかりしろ!

2010-10-06 | 素老日誌

● 2010.10.02.(リハビリ日誌 15日目)

●102才、すごいんやなあ。

今日は、レモンの里さんのお仲間で
102歳になられる方のお誕生会。

レモンさんも、準備でいつもと雰囲気も違う。

しかし、母は寝てばかりで起きる気配もない。
かなり疲れているようだ。

今日は体力的に出るのは無理かな?
と思いつつ、母に聞いてみる。

娘:お母さん、○○さん102歳になるんやって。102才よ、102才。
母:へー、102歳。すごいんやなあ。
娘:今日が誕生日で、お誕生会があるのよ。皆さんでお祝いするの。
  お母さんも行こうか?
母:あれぇ、私も行かせてもらっていいの?
娘:ええのよ。行かせてもらおうか?
母:うれしいなあ。行かせてもらうわ。

ということで、行くことになった。

●ここにいていいの?

「なんせ102歳ですからね、誕生会も特別扱いです」。

事前に聞いてはいたが、確かに特別だった。

子どもさん、お孫さんご夫妻という顔ぶれだが、
それぞれお年も召して立派になられている。
お礼の挨拶も長く丁寧だ。

しかし、

「一体私は何しとるんやろ?」と
母の気持ちの乱れが露になり始めた。

話が理解できないし、
ここにいる意味も忘れてしまっているのだろう。

食事に手を出そうとするのだが、
その様はどう見ても、「粗相」であろう。

その手を押しとどめようとするが、
母が抵抗するので、私はお盆を遠ざけた。

やっと乾杯・・・

しまった!

それはシャンパンで、今の母には飲ませたくないのだ。

グラスを持った手からグラスをはずそうとするが、
母はますます抵抗して興奮してきた。

やっとご飯を食べるときには、
母は機嫌を損ねて、怖い顔をして荒っぽい。

結局、
「うんこがしたい。トイレに行きたい」と言い始め、退席する。

その際、

私は植木鉢を倒してしまうわで、あせり見え見え。

ああ、なんてこった・・・!

実は、気持ちが乱れていたのは、私の方だったのだ。

「母は、ここにいていいのだろうか?」

そんな気持ちでいっぱいになってきたのだ。

そして、そんな気持ちを抱いていること自体、
母に申し訳なく、我ながら情けなく動揺していたのだ。

トイレで大騒ぎをして、
やっと部屋に戻り落ち着いてきた。

母と二人食事をしながら、涙がボロボロ・・・。

涙が出きってから思った。

体力だけの話ではない。
ああいう場は、認知症が進行した今の母には無理なんだ。

無理をすることはない。

母には、
102歳を尊ぶ気持ちはちゃんとあったのだ。

恥ずることもない。

形にこだわることなく、しっかりと母を見る。

それが、私にできること。

しっかりしろ!

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約束の守りなおし

2010-10-04 | 教室

●10月2日より

10月に入って、随分涼しくなりましたね。

教室では、毎月床の間などの模様替えをします。

季節感を出したりするこの模様替えが、
私は好きなんです。

さらに今月は、
いつもと違う楽しさが加わりました。

7月に佐治先生をお招きしたとき、
教室のお子さんとお母さんが、
自主的に天井からたくさんのお星様を吊り下げてくれました。

一つ一つ糸で吊り下げられた星は、風に揺れて、
みんなにとっても好評でした。

8月いっぱいそのままにさせていただきましたが、
いつまでも飾っておくわけにもいきません。

「いつはずすの? 私、はずしたい!」
「じゃあ、一緒にはずそうな」。

そんな話をしていたにもかかわらず、
私は時にせかれて1人ではずして、
9月仕様にしてしまいました。

その子は、「約束したのに!」とプンプン!

ああ、こういうことを私はやっちゃうんだよな・・・反省。

「じゃあ、10月の飾りのときにアイディア出して、
いっしょに飾ってくれる?」

そうは言ったものの、
私は母のところに行ったりで、時間がない・・・

「2日の2時から4時、ここしか時間ないんやけど・・・」

ちょうどその子の都合も合い、もう一人誘って約束成立!

2時間の間に、相談してイオンに買い物に行き、
おやつをすることもできました。

約束守れなかった分、守り直すことができて、
ほっとしました。

それにしても・・・

私ったら、10月がハロウィンだってことも忘れていました^_^;

この約束がなかったら、
2時間もたいしたことをせず、
惰性の模様替えをしていたことでしょう。

これからもまた知恵貸してもらいましょ。
教室つくりのいいきっかけをもらいました。

ありがとう!


10月から、おむすびティータイムなど、再開します。

玄関でかぼちゃがお迎えいたします。

どうぞ、皆さん、お越しくださいませ。

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秋風が爽やかに吹きぬけていく

2010-10-02 | 素老日誌

●素老日誌 2010.09.25.(リハビリ日誌 9日目)

今日は、暑くもなく寒くもなく、
風はすっかり秋めいている。

秋晴れ、運動会日和。

母は、
「気持ち悪いんやわ」とさえない顔をしている。

そばには兄と義姉が来てくれていた。

「今日は、不調らしいわ。何言うてもあかん」。

確かにそうだろう。
こんなときは、何を聞いても、励ましても堂々巡り。

だからと言って、何もできないわけではない。

こんなときは、外に出るに限る。
こんなに気持ちのいい日なんだもの。

母が座る車椅子を押しながら、庭を歩く。
こんな日が来るとは思ってもいなかったな・・・。
車椅子を押して散歩することにワクワクしてきた。

母のさえない気持ちもだんだん薄れてきているようだ。

西の山も澄みきっている。
庭の林檎の実が鮮やかに色づいている。

「林檎よ」と言うが、母は違う方を向いている。

母の視線をたどっていくと・・・

林檎の木の端。
色づいた林檎と葉っぱと青空があった。
コントラストが綺麗だ。
どの林檎よりも艶やかで可愛らしく見える。

短歌の好きな以前の母なら、どう表現しただろう。

ただただ、優しいひとみで見上げている。


庭を一巡りして、テラスでお茶にしよう。

中にいるお仲間たちにも
「気持ちいいよー」と声をかける。

椅子を並べて、皆さんでお茶を飲んでお菓子を食べる。

「美味しいねえ」
「ええ気持ちやなあ」

交わす言葉はそれくらい。

でも、その顔ぶれのおだやかで優しいこと。

表現のすべもなく車椅子で傾いている母に
とやかく言う人はいない。

秋風が爽やかに吹きぬけていく。

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