ナイジェリアのオコンジョイウエアラ氏(オ氏)と韓国の兪明希(ユミョンヒ)氏(兪氏)の二人の女性が勝ち残り、最終的にオ氏が104対60の大差をつけた。満場一致で決めるという慣例に従うなら、この時点で兪氏が辞退してオ氏が選出されるという運びになるのだが、米国が兪氏支持を打ち出したことで、結論は協議の結果待ちということになった。
この件で、兪氏が敗れたのは日本のせいだと韓国が騒いでいる。シンシアリー氏のブログから、MBC放送のコメントを引用する(赤字)。
(アンカー)政府は、最終選出過程で終盤逆転劇を狙うという戦略のようです。しかし、これまで兪通商交渉本部長を落選させようと、日本の妨害工作がひどかったそうですね・・
(記者)そのとおりです。日本は積極的に本部長落選運動を展開したそうです。一部の国には支持撤回を圧迫するまでしたと言われています。といっても、米国が兪本部長を支持しているだけに、日本が最後まで反対することはできないと思われます。懸念していた中国も「拒否権」は行使しないと伝えられました。政府は、票差が大きくない場合、来月7日の最終選出日まで韓国支持票をより引き込むという戦略です・・>
以下、シンシアリー氏のコメント(青字)。
いつもの私見(という名の邪推)ですが・・・結果が悲観的だと分かった途端、出てきたのは『ナイジェリア候補が幅広い支持を得たようだ』ではありません。『日本の妨害工作がひどかったそうだ』です。MBCはこの時点で、すでに兪氏が負けることを知っていたのでしょう。そこで、「日本のせいだ」を強調しておいたのではないでしょうか。最後に、「日本の落選運動がひどかった」と「米国が支持するから日本は反対できない」は矛盾していると、番組関連者の誰でも気づかなかったのでしょうか。
爺はリー氏におおむね賛同するが、多少補足したい。
決選の結果は、104対60という大差だった。韓国の主張が正しければ、44ケ国も日本に説得されてナイジェリアを選んだ、ということになる。中立的立場の国もあっただろうが、その数はそんなに多くはなかったと思う。
つまり “日本のせいで負けた”というのは、韓国の被害妄想である。残念ながら、日本の影響力はそんなに強いとは思えない。不都合なことがあると、すぐ“日本のせいだ”とするのは韓国の悪い癖だが、またその癖が出た(笑)。
爺の素人考えでは、これから韓国が米国の助けを借りて巻き返しを図っても44票差を埋めることは難しいだろう。
最悪、ユ氏がWTCの事務長に就任しても、韓国との輸出管理問題が両国の話し合いで解決していれば、WTCの裁定は不要になる。そして、話し合いによる解決は、日本が譲歩すればいいだけの話で、その時点で韓国の管理態勢が以前より改善されていれば、日本のメンツは立つ。
結論として、この案件は日本にとってあまり重要ではないと判断する。