つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

お客様よりのお便り

2019年01月11日 | お客様よりのお便り

いざ仕事を始めれば、やはり「てんてこ舞い」のわたくしです。

しかも、昨日、今日の名古屋はとてもお寒いのですね

動きというか、段取りが悪くなってしまって困ります。

 

 

さて、このことをずっとブログに書かせて頂きたいと思いながら、遅くなってしまいました。年末に思いがけず、お客様からお便りを頂戴いたしました。

みなさまもきっと覚えていてくださるでしょう。

 昨年当店で扱わせていただいたこの梅原龍三郎の素描をお求め頂いた女性のお客様からのお便りです。

大変嬉しく読ませて頂きましたので、勝手ながら少しこちらにご紹介させていただこうと思いました。

 

「今までいただいた作品は見ていて飽きのこないもの物ばかりです。

梅原先生のデッサンもすばらしく、北京滞在はS14~17年頃との事なので、あのモデルの女性がその後大変な時代をどのように生きられたのかと思いを馳せてしまいます。」







この梅原の婦人像を私も気に入り、何度も眺めさせていただきました。

作品を観ながら、梅原のこの時代の心境や北京の女性たちにどのような興味をもったのか?ということは何度か考えましたが、このモデルさんご自身がどのような人生を送られたのだろうかということに思いを馳せることはありませんでした。

 

ですから、お便りを読ませて頂いて、佐橋も私も心が洗われたように感じ、年末に、新しく迎える年への「力」をいただいた気持ちになりました。

 

このお客様には、佐橋が大のお気に入りでした山口薫の顔の素描もお持ちいただきました。

佐橋はそれを思い出し、「この方に薫をお譲りしてよかった」とも言っていました。


お納めさせていただいた作品をお客様が大切にしてくださり、お楽しみくださっているのを感じさせていただくとき、私どもはとても幸せな気持ちにさせていただきます。

 

『永遠』は、画家にとっても、画商にとっても、そしてコレクターの皆さまにとっても儚い夢ですが、せめて今ご縁をいただいた目の前の作品を深く鑑賞し、この作品を絆として出会わせていただいた皆さまとともに、人生を丁寧に進みたい。皆さまに優しいエールをお送りし、また受け取らせて頂きたい、、そんな気持ちでいっぱいになります。

 

結局てんてこ舞いになりながら、今年も仕事をさせていただくのでしょうけれど。。

今年も皆さまに助けて頂き、お力をいただきながら頑張ろうと思います。何度でも

「今年もよろしくお願い申し上げます」

 

※作品画像は数日間だけ掲載させて頂きます

 

 

 

 

 

 

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