ご遠方のお客様に小絲源太郎作品を近くお納めさせていただくことになりました。
昨秋、海老原のあの「汽船」ををお求めくださったお客様。
一度ご来店の際に、この「べか舟」もご覧くださり、よい作品だと思ってくださっていたそうです。
べか舟は感謝セールの目玉として、ご提示させていただきましたが、その後、店内でこの作品を見るたびにとても美しいと感じ、複雑な気持ちになっておりました。
けれど、勇気をもって前に進んでみよう!そう決めたあの時から
この感謝セールと早春の展覧会のことは頭にあったことですので
とにかく1月末日までの結果を待とうと思っていたのです。
そして、おもいがけず先週末、このお客様からメールを頂戴いたしました。
いただいたメールの内容から、汽船をはじめ当店がお納めした作品たちとどのようにお暮しでいらっしゃるが想像され、今までの迷いや行動に移してからの不安がすべて消えました。「喜んでべか舟をお納めさせていただきます」そうすぐにお返事を申し上げました。
小絲、三良、土牛、閑右衛門、そして後日また書かせていただくのを楽しみにしておりますが、浅野弥衛、、今月はいかにも当店らしい作品たちにお納めのお約束を頂戴し、すぐにお納めの準備に取り掛かることのできる光栄をいただきました。
新年のご挨拶はさせていただくことはできませんでしたが、昨年にひきつづき皆様からいただきますご厚情に幸せを感じ、深く感謝いたしております。
まことに、ありがとうございます。
「如月きさらぎ」
極寒のなかに、一つの鋭い線を貫き通すような、そんなとても素敵な響きを持つ言葉です。万物にとって春に向かうとは、そういうことなのだと素直に思えます。
新しい一か月も、どうぞよろしくお願い申し上げます。