
先日の京都では午前中に絹谷先生の展覧会にお邪魔して、その後夕方の予定まで時間がありましたのでぶらぶらと町めぐりをさせていただきました。
気温も不安定でしたので佐橋も私もジャケットや帽子を着たり、脱いだりの移動になりました。
ちょうど私の水引の先生が京都の三ヶ所で展覧会を開かれていたので、スタンプラリーの
ようにそちらに伺いながらの町歩きはとても楽しめました。
まず美術館近くの神宮道沿いのスタジオじゅえるさんへ。
以前わけていただいたビーズアクセサリーの修理をしていただきました。
ついでにあたらしいネックレスもゲット
寺町あたりでは家具屋さん巡り 芸艸堂さんでははがきなどを 清課堂さんでは銀のお匙をわけていただきました。
当日は大きなバッグを名古屋に送り返してしまっていたので小さなバックを持って移動。
色々なお店で買わせていただいたお品をこのビニールの袋に入れてふらふらと歩いていました。
夕方の予定を終えて、日も暮れた6時ごろ、そろそろ名古屋に戻ろうと
地下鉄の入り口に足を踏み入れた瞬間「あれ?なにか足りない」と
自分の手元の身軽さに驚きました。ジャケットと帽子を身に付けてみて
「ビニールの袋がない!」とわかったのです。
こういったとき佐橋は優しいのです。
「よく探せ」とか 「なにしてるんだ」 なんて言わず
すぐに今日二人で歩いた道筋を思い出してくれ、ほとんどすべてのお店に
電話をかけてくれました。けれど全て忘れ物はありませんというお返事。
普段から忘れ物やドヂの多い私は、どこかを立ち去るときは
できるだけ忘れ物を確認するようにしていますが、なにも今お買い物をしたばかりの品物を
忘れてしまわなくても・・
アクセサリーなどはどうして無理をしてもバッグにいれなかったのか、、
頭がグルグルになります
諦めるか?執念深く探すか?の基準は結局
「諦められるのか??」なのですね。
修理に出したアクセサリーも新しく買ったアクセサリーも、
銀の匙も。。あぁ、やっぱり諦めきれない。
「あのときは?」「あのときは?」と佐橋がゆっくり聞いてくれたこともあり
気持ちがかなり冷静になってきました。
どう考えても忘れ物をしたのはあの錦のスターバックスです。
お店が混んでいらして、椅子の空くのを待っていらしたカップルに
わざわざ私からお声がけをして慌てて席を離れたあの場所。
佐橋がトイレに立った間に今日の戦利品をニヤニヤしながら少し検品した
あの場所にちがいありません。
一番に電話をさしあげ、店員さんがしばらく探してくださっての「残念ながらありません」
のお答えを疑うわけではありませんが
佐橋にお願いをしてもう一度あのスターバックスさんに連れていってもらうことにしました。
ガラス張りのお店。二人で座った席は道沿いのそとからすぐ見渡せるテーブルです。
私たちがそこを離れてからすでに3時間近くがたっていました。
あぁ、やっぱりないかとお店に近づいて歩いていくと。。
窓側の椅子の後ろ、大きなガラスの下の方にこのピンクの袋がぴったりとくっついていたのです。
「あぁっっっっ、まーーちゃん、あったぁぁぁぁ~」
私は半べそで佐橋に抱きついていました。
すごい!わたし!ついているかも!
すごすぎる!運をつかいはたしたかも~
京都駅にもどる地下鉄で自問自答を繰り返したのはお伝えするまでもありません。
みなさまどうぞ
お客様のところにこの大津絵のはがきが届くことがございましたら、
当店でコーヒーにこの銀の匙が付いてきましたら、
私がこのネックレスをしておりましら、
あぁ、それが例の~とお思いくださいませね。
今日もお客様にお送りする案内状のあて先を
長い間なんの配慮なくお勤め先にお送りしてしまっていたことをご来店のお客様に
お知らせいただいて気づきました。
ドヂにもまして失念してしまうことも多いことをお客様がたにお伝えして
「お許しください。助けてください。」というのも大変無責任なお話ですが、
これからも皆さまになにか失礼がございましたら、是非なんなりとご遠慮なくお伝えくださいますようあらためてお願い申し上げます。
それでも欲しいアクセサリー、それでも行きたい京都、それでもやりたいお仕事。
人は幾つになっても大騒ぎしながら生きていくのかもしれません。
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