当店の梅原の作品「ホノルル」につきまして、ここに描かれた場所はもしかしたら
同じオアフ島のマカプウビーチか?(上の画像)と思ったこともありましたが、
鑑定書の1971年制作「ホノルル」の記載や1987年の台北市美術館の梅原の展覧会の
図録からやはりここは檀香山(ホノルル)に間違いないということがわかりました。
そして、それを決定付けたのは、この高峰秀子さんのご著書でした。
こちらには1971年(昭和46年)に高峰秀子さんも含め梅原夫妻がハワイに旅行したこと、
ハワイでの常宿のロイヤルハワイアンのテラスから、ワイキキビーチをいつものように
スケッチされた事などが書かれています。
皆様もよくご存知かと思いますが、このピンクの建物がロイヤルハワイアン、たしかに後ろに見える風景はこの「ホノルル」の作品のなかの風景です。
もう48年も昔のハワイは、きっと今よりずっと綺麗だったのでしょう。
どこに出かけても、梅原は最高級のホテルの最高級のお部屋に泊まったとも書かれています。
そして、それは、その最高級のお部屋から見える風景がどのお部屋から臨む景色よりも「美しいはずだから」だそうです。必ず目の前に実際の風景やモデル、気に入った薔薇を置かなければ絵を描かなかったと言われる梅原らしいエピソードですね。
このご著書には、人間梅原との楽しいエピソードが満載です。
また機会があればご紹介いたしますね。
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