つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

斎藤茂吉 書 いそぎゆく・・・

2012年06月14日 | 斉藤茂吉

 

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この季節になると毎年このお軸を出し鑑賞します。

斎藤茂吉 軸 書 茂太箱 いそぎゆく・・   です。

 

いそぎゆく 馬の背中の氷より 雫は落ちぬ 夏の山路に

 

大正14年 歌集 「ともしび」 箱根漫吟 のなかの歌です。

氷を背負う馬・・という情景を今の日本では想像をすることすらできません。

けれど茂吉らしい写実的な表現で、馬の氷から雫が落ちる音が「ぽとっ、ぽとっ」と聞こえてくるように感じ、茂吉の文字と洒脱な表装があいまって、趣のある作品にできあがっています。

 

 

 

 

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