最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

頭痛から始まらないくも膜下出血(2)

2005-07-15 15:21:47 | くも膜下出血
昨日の続きを書く前に、まずご報告、
今日は、先日、腫瘍マーカーでひっかかって受けた
MRI検査の結果を訊きに病院に行ってきました。
病院はとても混んでいて2時間以上待たされて漸く呼ばれました。
MRIの画像はとてもリアルで素人にも分かりやすいものですね。

結果、
子宮に小さな子宮筋腫があるものの問題となるものではない。
卵巣その他も異常所見はなし、
腫瘍マーカーCA125再検査も全く正常値。
何故、人間ドックで異常な値が出たかはわからないが、
MRI、エコー、腫瘍マーカーともに異常がないので

来春に又人間ドックで検査してみる程度のフォローでよいのでは?

ホッ!
ご心配おかけしました。

***********************
そこで昨日の続き。
頭痛の権威である間中先生のサイト“頭痛大学”は
結構ちゃんとチェックしているつもりだったが、
先日、たまたまネットサーフィンをしていて、
興味深い記事を見つけた。
それは、私がしつこく書いている、
痛みから始まらないくも膜下出血についての記事だ。

●「頭痛がない」くも膜下出血の頻度は8%
死亡例、高度の意識障害残存例および発症時の記憶がない例を除外した205例を対象
「激しい頭痛が急激に起った」いわゆる典型例が  129例(62.9%)
「激しい頭痛」以外の症状を呈した非典型例     76例(37.1%)
 「頭の血管が切れる感じがしたが痛みは無かった」  21例
 「軽い頭重感だった」                    16例
 「気分が悪くなったが頭痛はなかった」         13例
 「目が見えにくくなった」などの眼症状          8例
 「めまい」                           8例
 「頚や肩を軽く叩かれた気がして後ろを振り返った」  7例

非典型群のうち
「その後激しい頭痛があった」                  29例
「すべて覚えているが全経過を通じて頭痛は感じなかった」 16例(7.8%)

【結論】くも膜下出血の初発症状として、少なくとも発症時激しい頭痛を訴えない症例が
    少なからず見られた。
    少数ではあったが「頭痛のないくも膜下出血」も7.8%にみられた。
    くも膜下出血の診断に際しては、非典型的症状を示す症例の存在も
    念頭に置く必要がある

藤岡正導ほか。頭痛のないくも膜下出血。脳卒中 2000;22:253.(会議録)

この記事を読むと激しい頭痛から始まったのは62.9%。
逆をいえばおよそ割は激しい頭痛から始まっていない。
全経過を通して頭痛は感じなかったという人が7.8%もいる。

“くも膜下出血=ハンマーで殴られたような激しい頭痛で始まる”
という常識はやはり誤りだと思うが????

コメント (8)
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