今回の英国ウオーキングでは、「コッツウオルド・ウェイ」を連日歩くの
ではなく、同じ宿に複数日宿泊し、個々に行きたいところを訪ねるフリー
タイムの日も設けられました。
今日はその初日、クリーブヒルでのフリータイムの日に、近くの都市、
チェルトナム(Cheltenham)まで、同室のSさんと往復した時のレポート
です。
2006年7月7日(金) 晴後曇り一時雨
=クリーブヒルからチェルトナムを訪ねる=
クリーブヒルからチェルトナムの中心までは8km前後なので、歩いて
往復することにした。8時40分に宿を出る。
チェルトナムは、クリーブヒルの南西にあり、宿付近が標高約210mに
対し、チェルトナムの中心は60mくらいなので、行きは下り道となる。
宿の前を走る国道はチェルトナムに通じているが、車が多いので避け、
1kmほどは国道より丘陵側の住宅地を抜ける旧道を進み、その先で国道
を越えて、西側を平行するフットパスを下って市街地に入ることにした。
昨日下った道に入り、クリーブヒルの丘陵下を南西に進んだが、だん
だん家並みから離れて、コッツウオルド・ウェイに入ってしまった。
コッツウォルド・ ウェイからは、西側に広がるはBishop's Cleeveの家並み
がよく見える。
国道側に出ようと林に入ったが、なかなか抜けられない。幾つかの分岐
を迷いながら進んだ末、鉄条網を越えて丘陵下のフットパスに抜けた。
近くに数戸の民家があり、若い女性が来たので場所を聞いたら、
Nutterswoodのそば。
国道に回るよりコッツウオルド・ウェイを戻り、途中からフットパスを下った
方が近いと分かり、昨日来たクリーブヒルの丘陵上を標高280m付近まで
上がり、Queen's Woodの森の先を下るBridlewayに入った。
Bridlewayは、馬の通行も出来るフットパス。林間の谷筋を下って行くの
だが、小石や滑りやすいぬかるみもあり、馬で下るのもちょっと大変そう。
1kmほど下ってQueenwood Groveの小集落で車道に出た。雨が本降りに
なったので雨具を着ける。
国道B4632号を横断し、チェルトナム市街地の東北端、Prestburyに入る。
St.Mary's教会に近い交差点の周辺に、かやぶき屋根の民家が数戸残っ
ており、THE PLOGHというかやぶき屋根のパブ(下の写真)もあった。
いずれも急傾斜の屋根で、鳥がカヤを引き抜くのを防止するため、金属
のネットをかぶせてある。
教会の構内を抜けて五差路に出て、すぐ先のT字路を南に入る。
一帯は住宅街で比較的新しい集合住宅もある。民家の庭に、もとは井戸
があったのかと思わせる造形物があった。
近くのWhaddonというところに、直径300mくらいの円形の道路があるの
を地図で見つけ、気になったので回ってみた。
中央に直径200M近い芝生だけの緑地があり、北側の入口に「CLYDE
CRESCENT DOORSTEP GREEN」と記された説明板が立っていた。
それによれば、以前は農場だったが1932年に寄贈されて緑地となり、
周囲にそれを取り囲む住宅が出来たようだった。
円形道路の北西側1/4を回って住宅街を西に抜け、国道B4632号を横断、
町の中心の北側にあるチェルトナムの見どころの一つ、ピットヴィル公園
(Pittville Park)に行く。
1825年創立でチェルトナム最大の公園。東西に細長い池を中心に、広い
芝生広場のあちこちには広葉樹や針葉樹など、数人抱えの太い幹で高さ
20m以上の大木が、何十本も伸び伸びと枝を広げている。
雨も小降りになったので、池のそばの大木の下で、池に泳ぐカモを眺め
ながら小休止した。
池の北側には、子供用の動物園と遊び場があり、その先の高台に、チェ
ルトナムを代表する建造物、Pittville Pump Roomが立っている。
1825~30年のギリシャ復興建築様式という大きなな建物で、通常の2倍
の高さの舞踏場は、コンサートやダンスなどのライブ音楽に向く音響効果
の優れた場所とか。
ほかに読書室、書斎、ビリヤードなどがあり、当時のままの大理石と人造
大理石のポンプから流れ出る、英国ただ一つというアルカリ鉱泉水が現在
も飲めるということだが、この日は「CHELTENHAM FESTIVAL SOCIETY」と
いう音楽の催しを開催中で、入館することは出来なかった。
背の高いセイヨウボダイジュの並木に沿って南に進む。
そばの住宅地の一角には、ホルスト生誕博物館がある。「惑星」The
Planetsの作曲家として知られるグスタフ・ホルストの生家で、当時のテラス
式住宅に、復元されたヴィクトリア調の台所や、ピアノと総譜など音楽関係
品が展示されているという。
思ったより小さな建物だけを見て、入館は省略した。
近くの国道の交差点際にあったコンビニでサンドイッチを買い、公園に戻っ
てプラタナスの大木の下で昼食にした。
南に進んで町の中心街へ。3~4階建ての商店が軒を並べ、人も車も多く
賑わっている。
街路樹が豊富で広い歩道の設けられた通りに「OTTAKAR'S」という書店
があったので入ってみた。
3フロアにわたる大きな店で、2階の地図コーナーには7段の棚を1/2.5万
分の1と5万分の1地図が占有し、道路地図やコッツウオルズ地方、ロンドン
などのガイドブックも多数並んでいた。
店の前の路上には、動物を擬人化したユニークな彫刻があった。
(続く)
ではなく、同じ宿に複数日宿泊し、個々に行きたいところを訪ねるフリー
タイムの日も設けられました。
今日はその初日、クリーブヒルでのフリータイムの日に、近くの都市、
チェルトナム(Cheltenham)まで、同室のSさんと往復した時のレポート
です。
2006年7月7日(金) 晴後曇り一時雨
=クリーブヒルからチェルトナムを訪ねる=
クリーブヒルからチェルトナムの中心までは8km前後なので、歩いて
往復することにした。8時40分に宿を出る。
チェルトナムは、クリーブヒルの南西にあり、宿付近が標高約210mに
対し、チェルトナムの中心は60mくらいなので、行きは下り道となる。
宿の前を走る国道はチェルトナムに通じているが、車が多いので避け、
1kmほどは国道より丘陵側の住宅地を抜ける旧道を進み、その先で国道
を越えて、西側を平行するフットパスを下って市街地に入ることにした。
昨日下った道に入り、クリーブヒルの丘陵下を南西に進んだが、だん
だん家並みから離れて、コッツウオルド・ウェイに入ってしまった。
コッツウォルド・ ウェイからは、西側に広がるはBishop's Cleeveの家並み
がよく見える。
国道側に出ようと林に入ったが、なかなか抜けられない。幾つかの分岐
を迷いながら進んだ末、鉄条網を越えて丘陵下のフットパスに抜けた。
近くに数戸の民家があり、若い女性が来たので場所を聞いたら、
Nutterswoodのそば。
国道に回るよりコッツウオルド・ウェイを戻り、途中からフットパスを下った
方が近いと分かり、昨日来たクリーブヒルの丘陵上を標高280m付近まで
上がり、Queen's Woodの森の先を下るBridlewayに入った。
Bridlewayは、馬の通行も出来るフットパス。林間の谷筋を下って行くの
だが、小石や滑りやすいぬかるみもあり、馬で下るのもちょっと大変そう。
1kmほど下ってQueenwood Groveの小集落で車道に出た。雨が本降りに
なったので雨具を着ける。
国道B4632号を横断し、チェルトナム市街地の東北端、Prestburyに入る。
St.Mary's教会に近い交差点の周辺に、かやぶき屋根の民家が数戸残っ
ており、THE PLOGHというかやぶき屋根のパブ(下の写真)もあった。
いずれも急傾斜の屋根で、鳥がカヤを引き抜くのを防止するため、金属
のネットをかぶせてある。
教会の構内を抜けて五差路に出て、すぐ先のT字路を南に入る。
一帯は住宅街で比較的新しい集合住宅もある。民家の庭に、もとは井戸
があったのかと思わせる造形物があった。
近くのWhaddonというところに、直径300mくらいの円形の道路があるの
を地図で見つけ、気になったので回ってみた。
中央に直径200M近い芝生だけの緑地があり、北側の入口に「CLYDE
CRESCENT DOORSTEP GREEN」と記された説明板が立っていた。
それによれば、以前は農場だったが1932年に寄贈されて緑地となり、
周囲にそれを取り囲む住宅が出来たようだった。
円形道路の北西側1/4を回って住宅街を西に抜け、国道B4632号を横断、
町の中心の北側にあるチェルトナムの見どころの一つ、ピットヴィル公園
(Pittville Park)に行く。
1825年創立でチェルトナム最大の公園。東西に細長い池を中心に、広い
芝生広場のあちこちには広葉樹や針葉樹など、数人抱えの太い幹で高さ
20m以上の大木が、何十本も伸び伸びと枝を広げている。
雨も小降りになったので、池のそばの大木の下で、池に泳ぐカモを眺め
ながら小休止した。
池の北側には、子供用の動物園と遊び場があり、その先の高台に、チェ
ルトナムを代表する建造物、Pittville Pump Roomが立っている。
1825~30年のギリシャ復興建築様式という大きなな建物で、通常の2倍
の高さの舞踏場は、コンサートやダンスなどのライブ音楽に向く音響効果
の優れた場所とか。
ほかに読書室、書斎、ビリヤードなどがあり、当時のままの大理石と人造
大理石のポンプから流れ出る、英国ただ一つというアルカリ鉱泉水が現在
も飲めるということだが、この日は「CHELTENHAM FESTIVAL SOCIETY」と
いう音楽の催しを開催中で、入館することは出来なかった。
背の高いセイヨウボダイジュの並木に沿って南に進む。
そばの住宅地の一角には、ホルスト生誕博物館がある。「惑星」The
Planetsの作曲家として知られるグスタフ・ホルストの生家で、当時のテラス
式住宅に、復元されたヴィクトリア調の台所や、ピアノと総譜など音楽関係
品が展示されているという。
思ったより小さな建物だけを見て、入館は省略した。
近くの国道の交差点際にあったコンビニでサンドイッチを買い、公園に戻っ
てプラタナスの大木の下で昼食にした。
南に進んで町の中心街へ。3~4階建ての商店が軒を並べ、人も車も多く
賑わっている。
街路樹が豊富で広い歩道の設けられた通りに「OTTAKAR'S」という書店
があったので入ってみた。
3フロアにわたる大きな店で、2階の地図コーナーには7段の棚を1/2.5万
分の1と5万分の1地図が占有し、道路地図やコッツウオルズ地方、ロンドン
などのガイドブックも多数並んでいた。
店の前の路上には、動物を擬人化したユニークな彫刻があった。
(続く)