あるきメデス

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英国・コッツウオルド・ウェイ(北部)とその周辺6

2006-07-24 22:18:01 | 英国のウオーキング
 引き続き、英国・コッツウオルド・ウェイ3日目のレポートです。


 2006年7月8日(土) 晴後曇り一時雨
 =コッツウオルド・ウェイ(北部)第3日
            クリーブヒル~スタントン(24km)=



 8時55分にクリーブヒルの宿を出る。コッツウオルド・ウェイの3日目だが、
今日も同じ宿なので不要な荷物は宿に置いて歩ける。

 宿の東側、クリーブヒルの丘陵下に出て北に向かい、ゴルフ場のクラブ
ハウスそばまで上がる。


 今朝も乗馬の女性が丘陵に上がっていった。


 クラブハウスのそばにフットパスの標識はあるのだが、コッツウオルド・
ウェイの標識はない。地図と見比べ、踏み跡の見える草地を丘陵のトップ
に向かう。芝草の広い丘陵なので、ガスが濃いときは方角を誤りそう。

 朝起きた頃は晴れていたが、次第に雲が広がってきた。標高270m付近
まで上がって右に回り込む。


 前方に広がる緩やかに波打つ斜面を見ながら、たくさんの羊の遊ぶ牧場
を50mほど下り、小さい池のそばに出た。


 やや傾斜のある斜面の上りとなり、羊の牧場や短い牧草地を進み、標高
280mほどのCleeve Commonの台地へ。

 傾斜の少ない高原状の草地を1km余り、一昨日見えていた3本のアンテナ
塔がかなり近づいた辺りで、未舗装の車道に出た。

 送電線に沿って緩やかに下るとWontley Farmの十字路。周辺に廃屋と
なった石積みの民家や作業場らしい建物が2、3ある。雲が厚くなり、風が
やや冷たい。

 北東に向きを変えて石ころの多い車道を500m余り進み、右手の真っ直ぐ
のフットパスに入る。雨が本降りになったので雨具を着ける。

 森の入口まで進んだら、石積みの塀に囲まれ短い草に覆われたた、およそ
50m×15m、高さ3~4mの古墳らしい横長の構造物があった。

 Belas Knap と呼ばれ、紀元前3世紀頃の墓らしい。墓の回りを1周して
広葉樹林に入る。雨は短時間で止んだ。

 短い林を抜けて北東の向かってカーブすると、ウインチコムのみ町並みが
見えてきた。


 さらに小さい林を下って車道へ。広々とした牧場に遊ぶ羊や麦畑の向こう
に緑の斜面が広がり、なかなかの展望。


 少し先の三差路で、ご夫妻のウオーカーと行き交った。広大な麦畑の間を
Wadfield Farmに下る。


 再び歩きやすい草道となり、麦畑や羊の牧場の横を緩やかに上がる。


 麦畑の真ん中を抜けるフットパスに入った。

 麦は、粒がふくらみ間もなく麦秋の彩りとなりそうだが、畑は降雨量が
少ないのか、ひび割れしている。

 牧草地となり、車道に出るところで同年輩のご夫妻ウオーカーと行き
交う。今日は土曜日なので歩く人が多い。


 車道に出ると正面にウィンチコムの教会が近づく。右手に、Sudeley
Castleと記された掲示があり、すぐ奥に古城の城門らしい石造の門が
見える。


 ウインチコムの町並みを貫く国道B4632号に向かって、石造りの民家の
並ぶ坂道を上がり、国道の通りに出た。

 すぐ近くにある日本人夫妻経営のレストランで昼食をする。ご主人は
札幌、奥様は北九州の出身とか。

 娘さんの宮脇樹里さんが、この店のことを書いた「コルドン・ブルーの
青い空」という本が、講談社文庫から出版されているという。

 頭上をブドウの葉に覆われたテーブルで、庭の花を眺めながらおいしく
いただいた。(続く)

 

 
コメント (2)
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