暖かな晴天に恵まれた今日、やまさんの「関東百駅巡礼歩行」第23番、奥多摩駅
に参加しました。
JR青梅線の終点、奥多摩駅を10時30分にスタート、踏切を渡って氷川小の上の
高台に上がります。眼下に、駅周辺の町並みがよく見えてきました。
その先、日原(にっぱら)川左岸斜面に、奥多摩工業氷川鉱山の大規模な工場があり、
ゴウゴウと原石を砕いて石灰にする、いろいろな装置が、音を立てて動いていました。
杉林に入って少し進むと、両側がトンネルで日原川の支流にかかる橋のところだけ
線路が見え、原石を運ぶトロッコと空車のトロッコが、ひっきりなしに動いている大変
珍しい光景が見られました。
その支流を越え、日原川を見下ろす斜面にある除ヶ野(よけの)の数戸だけの集落に
入ります。梅の木が幾つかありますが、紅梅が少し咲き出しただけで、この辺りの梅の
見頃はもう少し先のようです。
ウグイスやシジュウカラの鳴く杉林の車道を日原川沿いに進んで、一番奥の安寺沢
(あてらさわ)集落まで行きました。現在居住しているのは4戸だけとか、標高370~
400mくらいの山間の集落です。
一番奥の廃屋のそばに、乳房観音と呼ぶ小さなお堂がありました。そばに2本の
イチョウが立っていて、その乳房にちなむもののようです。
廃屋の庭を借りて昼食にしました。正面のV字形の谷間の向こうに、御前山らしい
山並みが見えていました。
少し戻ってT字路を反対側に行くと、「小さな小さな諸仏展」という標識があり、
民家の一隅にある展示場の建物をのぞいてみると、木彫のたくさんの仏像が並んで
いました。乳房観音の観音像も、この方が彫ったようですが、留守でした。
除ヶ野へ戻り、ミツマタの咲く坂を日原川のそばにある十数戸の集落まで下りました。
日原川にかかる古い橋が上から見えたので、行ってみたら、線路も残る廃線跡の橋
でした。
東京都水道局小河内線の廃線跡で、帰宅後調べてみたら、太平洋戦争中は中断
していた小河内貯水池(奥多摩湖)の工事のために、昭和27年(1952)に開通し、
昭和32年5月まで、ダム工事用にセメント列車が運行されたとか。その間に輸送した
資材は約100万トンにも達したそうです。
小河内ダムは同年11月に竣工し、有効貯水量2億トンの巨大な貯水池が完成した
のです。
さて、話は現地に戻り、その廃線跡の橋を渡った先で、線路はトンネルに入りますが、
通行は出来ません。
そばに、上の車道に上るための、標高差30mくらいを垂直に近い角度のはしごが
かかっていました。ちょっと上がるのがためらわれる急傾斜です。
途中で、はしごは傾いたり、枝がかかっていたりしていましたが、しっかりつかまり、
全員(今日の参加者7名)車道に上がることが出来ました。
近くの栃久保集落にあった根元大明神の狭い境内を抜け、その上の壽清院で休憩
しました。境内からは、日原川を挟んで対岸の奥多摩工業の複雑な設備と建物群が
よく見えます。
安寺沢の背後にある本仁田山もよく見えてきました。
対岸や奥多摩駅周辺の町並みを見下ろしながら、南側の南氷川まで進むと、先ほど
の廃線の延長になる線路が残っていました。
その線路を南西に進んで、200mくらいのトンネルを抜けました。青梅線のトンネル
よりも大きいように見えるりっぱなトンネルです。資料に寄れば、小河内ダムまで観光
鉄道として営業運転を計画していたため、このようなりっぱな設備にしていたようです。
トンネルを抜けたところが、「奥多摩むかし道」になっていて、その道を駅の方に
向かって下り、古社羽黒三田神社横を経て、国道に出ました。
国道の氷川大橋際の氷川神社には、氷川三本杉と呼ぶ太い杉が立っていて、東京都
で1番高い木と記されていました。
駅に近いビジターセンターに寄り、奥多摩のスライドや、動植物の展示を見て、16時
10分、奥多摩駅に戻りました。
午前中の道筋では、(安寺沢の背後にある)「本仁田(ほにた)山に上るのか?」と
言われ、南氷川では、「奥多摩むかし道を歩いてきたのか」と言われましたが、私たち
の歩きは、パンフレットなどにある観光コースではなく、人の行かないような集落を訪ね、
発見やふれ合いを楽しむウオークです。
今日も、思いがけぬ発見や経験に出会い、ほんの7㎞ほどの歩きでしたが、充実した
一日でした。
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に参加しました。
JR青梅線の終点、奥多摩駅を10時30分にスタート、踏切を渡って氷川小の上の
高台に上がります。眼下に、駅周辺の町並みがよく見えてきました。
その先、日原(にっぱら)川左岸斜面に、奥多摩工業氷川鉱山の大規模な工場があり、
ゴウゴウと原石を砕いて石灰にする、いろいろな装置が、音を立てて動いていました。
杉林に入って少し進むと、両側がトンネルで日原川の支流にかかる橋のところだけ
線路が見え、原石を運ぶトロッコと空車のトロッコが、ひっきりなしに動いている大変
珍しい光景が見られました。
その支流を越え、日原川を見下ろす斜面にある除ヶ野(よけの)の数戸だけの集落に
入ります。梅の木が幾つかありますが、紅梅が少し咲き出しただけで、この辺りの梅の
見頃はもう少し先のようです。
ウグイスやシジュウカラの鳴く杉林の車道を日原川沿いに進んで、一番奥の安寺沢
(あてらさわ)集落まで行きました。現在居住しているのは4戸だけとか、標高370~
400mくらいの山間の集落です。
一番奥の廃屋のそばに、乳房観音と呼ぶ小さなお堂がありました。そばに2本の
イチョウが立っていて、その乳房にちなむもののようです。
廃屋の庭を借りて昼食にしました。正面のV字形の谷間の向こうに、御前山らしい
山並みが見えていました。
少し戻ってT字路を反対側に行くと、「小さな小さな諸仏展」という標識があり、
民家の一隅にある展示場の建物をのぞいてみると、木彫のたくさんの仏像が並んで
いました。乳房観音の観音像も、この方が彫ったようですが、留守でした。
除ヶ野へ戻り、ミツマタの咲く坂を日原川のそばにある十数戸の集落まで下りました。
日原川にかかる古い橋が上から見えたので、行ってみたら、線路も残る廃線跡の橋
でした。
東京都水道局小河内線の廃線跡で、帰宅後調べてみたら、太平洋戦争中は中断
していた小河内貯水池(奥多摩湖)の工事のために、昭和27年(1952)に開通し、
昭和32年5月まで、ダム工事用にセメント列車が運行されたとか。その間に輸送した
資材は約100万トンにも達したそうです。
小河内ダムは同年11月に竣工し、有効貯水量2億トンの巨大な貯水池が完成した
のです。
さて、話は現地に戻り、その廃線跡の橋を渡った先で、線路はトンネルに入りますが、
通行は出来ません。
そばに、上の車道に上るための、標高差30mくらいを垂直に近い角度のはしごが
かかっていました。ちょっと上がるのがためらわれる急傾斜です。
途中で、はしごは傾いたり、枝がかかっていたりしていましたが、しっかりつかまり、
全員(今日の参加者7名)車道に上がることが出来ました。
近くの栃久保集落にあった根元大明神の狭い境内を抜け、その上の壽清院で休憩
しました。境内からは、日原川を挟んで対岸の奥多摩工業の複雑な設備と建物群が
よく見えます。
安寺沢の背後にある本仁田山もよく見えてきました。
対岸や奥多摩駅周辺の町並みを見下ろしながら、南側の南氷川まで進むと、先ほど
の廃線の延長になる線路が残っていました。
その線路を南西に進んで、200mくらいのトンネルを抜けました。青梅線のトンネル
よりも大きいように見えるりっぱなトンネルです。資料に寄れば、小河内ダムまで観光
鉄道として営業運転を計画していたため、このようなりっぱな設備にしていたようです。
トンネルを抜けたところが、「奥多摩むかし道」になっていて、その道を駅の方に
向かって下り、古社羽黒三田神社横を経て、国道に出ました。
国道の氷川大橋際の氷川神社には、氷川三本杉と呼ぶ太い杉が立っていて、東京都
で1番高い木と記されていました。
駅に近いビジターセンターに寄り、奥多摩のスライドや、動植物の展示を見て、16時
10分、奥多摩駅に戻りました。
午前中の道筋では、(安寺沢の背後にある)「本仁田(ほにた)山に上るのか?」と
言われ、南氷川では、「奥多摩むかし道を歩いてきたのか」と言われましたが、私たち
の歩きは、パンフレットなどにある観光コースではなく、人の行かないような集落を訪ね、
発見やふれ合いを楽しむウオークです。
今日も、思いがけぬ発見や経験に出会い、ほんの7㎞ほどの歩きでしたが、充実した
一日でした。
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素敵なブログですね。読んだ本の紹介など、
ただ歩きの報告のみにとどまらないのが
好もしい印象です。
ネットのおかげで、昨年から今年にかけて、色々な歩きの方法論を持つ方々と知り合う機会が
出来ました。皆さんあっしよりもはるかにご年配
ですが。
「国道のロードウォークこそが歩き旅」と
いう方もおりますし、東海自然歩道にこだわり、
2往復め(!)にチャレンジする若い人も
います。
あっしも、官製の自然歩道を意識して、でかいバックパックで、野宿しながら歩いています。
でも究極の歩きは、やはりオリジナル・コースですね。地形図読んで、自分でコース組みたてて…ガイドブックにない自分の歩きが出来たら
最高ですね。
福岡県で、コースを作って歩く女性たち。
『おとなの遠足』シリーズ。
1月の九州自然歩道歩き旅の後、大阪の大手
J書店で発見、あまりに面白いので全シリーズ
購入。素晴らしい。さいころ同人の方々や、
百駅巡礼参加者の方にも、お勧め下さい。
#『おとなの遠足』シリーズ
http://www.asocie.jp/map/book/book_0208.html
#作者プロフィール。最後までどうぞ。 http://www.asocie.jp/map/pro/pro0208_1.html
紹介してもらった「おとなの遠足シリーズ」、読んでみたくなりました。私も入手しようと思います。
作者のプロフィールを見ると、カントリーウオークなど、オリジナルウオークをしてみたり、地図のグループに参加して、地図のいろいろな楽しみを味わっている私にとって、大変共感できる方だと分かりました。
良いものを紹介してくださり、ありがとうございました。