あるきメデス

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春の中山道木曽路⑤ 奈良井~本山~塩尻

2006-03-12 22:07:28 | 中山道を歩く
 春の中山道木曽路、5日目の模様です。

04年4月23日(金)

 小雨模様なので雨支度をして、8時に伊勢屋を出発する。
 古い家並みと水屋の残る奈良井宿、奈良井駅前に着く頃には雨は上がった。
 
 奈良井川右岸沿いに1㎞ほどで平沢に入る。木曽漆器の町だけあり、両側に
漆器店が続いていた。

 桃岡橋の先、押込一里塚跡標識から、国道19号と旧道の間へ、しだれ桜や
ヤマブキの咲く土の道を上がって漆器会館横に下る。

 近くの山すそに、トチの大木があった。こぶの付いた太い幹に圧倒される。根回り
17.6m、高さ33m、樹齢1000年を越える堂々たる木で、県天然記念物である。

 その先にあった石置き屋根の建物は、復元した贄川(にえかわ)関所。中は木曽
考古館になっている。

 国道西側の旧道に上がって通過した若神子集落にも、幾つかの水屋があり、
きれいな水が流れ落ちていた。

 天気が回復し、国道に出たら陽が差してきた。この辺まで来て気づいたのだが、
奈良井川は木曽川とは反対方向に流れている。昨日通過した鳥居峠が分水嶺で、
信濃川に合流して日本海に注ぐのだ。

 桜沢の先で、国道に分かれ右斜面の旧道へ。Sコースリーダーの話では、この道は、
日本最初の有料道路だったとか。いまは車の通らぬ静かな山道である。

 500m足らずで国道に下りると、「是より南木曽路」の石碑が立っていた。19日に
木曽路に入ってから、5日目で木曽路を抜けたことになる。

 車を避けて国道南側の旧道を進み、無人の日出塩(ひでしお)駅に着き、駅前で昼食
をする。上りホーム際の、3本のシダレ桜が花盛りだった。

 日出塩の町並みから1㎞あまりで本山(もとやま)宿。間口の広い出梁出格子(だしばり
でごうし)造りの家が、何戸か残っていた。

 次の牧野集落も国道の西を走る旧道を進み、牧野一里塚を過ぎて洗馬(せば)宿に
入る。この宿には古い建物は見あたらなかった。

 中山道と善光寺街道との追分けの先に、肱懸松(ひじかけまつ)の標識があった。熊本・
細川藩の祖、細川幽斉が、肱をかけて歌を詠んだところだという。

 咲き出した梨畑が増え、床尾集落を抜けると、山すそに平出(ひらで)遺跡がある。
北側のブドウ畑にかけて、縄文から平安時代に連続する古代遺跡と確定され、国史跡
に指定されている。
 山間の遊歩道を回り、幾つかの古墳や復元した竪穴住居などを見た。

 北側のブドウ畑の間には、平出遺跡公園があり、この芝生広場にもかやぶきの古代
住居が復元されていた。

 信州独特の民家・本棟(ほんむね)造りの家が2,3戸目につく平出集落を東に向かい、
1㎞あまりで左から来た中山道に合した。

 JR中央東線の先で左折して塩尻の市街地に入り、15時30分、塩尻駅に近い
ホテル中村屋に着いた。        (歩行距離 24㎞)

  

  


 
 

  

 


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