あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

わが家のミニひな飾り

2012-03-07 17:05:08 | Weblog
 2012年3月7日(水)

 3月3日(土)のひな祭りから、今日はもう4日も経過していますが、わが家では
まだおひな様が飾ってあります。

 といっても、本格的なひな飾りでは無くて、小さいおひな様ばかりです。連れ合い
がそろそろ片付けるというので、撮っておくことにしました。

 玄関や1階の和室、2階の寝室の計5か所に並んでいます。特定の並べ方などは無
いので、来年はどう並ぶかも分かりません。今年はこんなだったという記録です。

 まずは1階の玄関の靴箱の上から。














 和室の和だんすの上には、こんなおひな様が…。




 和室の仏壇横です。


 寝室のテレビの前。






 寝室の物入れの上にも。








 おひな様を祝う小さい子どもや孫も居ないし、狭い家にはこの程度が良さそうです。

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京浜急行三崎口駅の北東部をアートウオークセラピー(神奈川)

2012-03-05 17:43:27 | カントリーウオーク
 2012年2月26日(日)

 「やまさん」こと山浦正昭さんのパートナー、山浦敬子さんが年4回計画している、「ア
ートウオークセラピー」の今年初回に参加した。通算では29回になるという。

 集合は京浜急行の終点、三崎口駅。やまさんと私のほかは女性ばかり。やまさんが、駅前
にいた若い女性に声をかけたら、参加するという。カナダ・トロントの方で、現在川崎市に
来ているというEさん。計10人となり、10時ちょうど、駅を出た。

 西側を走る国道134号を北に少し進み、東側の畑の農道に下ると、北側の低地や、その
向こうの学校や老人ホームなどの展望が広がる。


 さらに、道の無いしの竹の中をかき分けてその低地に下った。


 北側に伸びる低地は、地図上は田んぼマークだが、現在は三浦特産のキャベツや大根など
の畑が続いている。その一つの畑では、キャベツを収穫して農協の箱に詰めていた。


 用水路に出て、水路に沿って東に向かう。冬を越した大根が、高く盛り上がっている。水
路が90度左折した近くの角に、初めて見る「猫石園」と刻まれた石が立っていた。


 岩神集落の南西端に、鶏卵やウコッケイの卵などの無人販売所があり、愛育用チャボも販
売するとの掲示が出ていた。

 台地の中腹まで上がり、小さめのお堂の安楽寺に往復して北側に回る。



 畑の向こうに広がる常緑広葉樹の斜面林を眺め、折り返すように安楽寺の墓地横の林間を
抜けて台地に向かう。


 台地に上がると路傍に青面金剛塔と庚申塔が並び、通ってきた低地などの展望が広がる。


 台地上にはミカン狩り農園があり、鉢植えのナノハナが花盛り。



 岩神集落の東側を下って、小松ヶ池のほとりへ。屋台が出ていて人出が多いと思ったら、
池のほとりで桜まつりを開催中。だが、この冬の寒さで河津桜はまだつぼみ。来た人もがっ
かりしていた。



 池の北側は田んぼと湿地になっている。池畔の大きな記念碑や水神塔の並ぶ横から、枯れ
アシなどの続く湿地を北に抜けて車道に出る。


 斜面林の下を進むと、たくあんにするのか、大根が干してあった。


 鹿穴台集落を進み、堂々とした本堂が目につく来福寺に入る。鎌倉時代の武将、和田義盛
の菩提寺で、本堂は元禄10年(1697)の建立。本山免許の格式を持ち、三浦半島唯一
の名刹(めいさつ)だという。


 ここで昼食の予定だったが、法事をしていたので止め、背後の台地に向かって畑のあぜ道
を上がる。ここでも大根の収穫中。

 小さい子どもさんも加わり、一家総出で大根を抜いて並べていた。


 正面に見える、こんもりした神社の森を目指して上がり、途中で記念撮影後、キャベツ畑
のあぜ道に腰を下ろし、パッチワークのような森や畑などを眺めながら昼食とする。




 食事を終えた頃、山浦敬子さんがオカリナを演奏。「早春賦」や「川の流れのように」な
どの演奏に合わせての、Yさんの美声に聞き入る。



 演奏を聴きながらそばの高みまで上がり、周辺の景色を撮る。


 演奏を終えた敬子さんは、スケッチブックを出して目の前の畑をスケッチ。


 やまさんに勧められてEさんも、クレヨンを借りて描く。これがアートウオークセラピー
なのである。

 ゆっくりと休憩後、緑の島のように見える日枝神社に入る。境内は、うっそうとした常緑
広葉樹に囲まれていた。


 北側の小長作集落に向かって下る。十字路際に猿田彦大神や青面金剛像、庚申塔などが並
んでいた。


 集落を西南に抜けた車道の向こうの畑でも、たくさんの箱や運搬車を用意してキャベツの
収穫をしている。晴れた日曜日は、どこも収穫日のようだ。


 車道の右カーブ点にも青面金剛像や庚申塔などの石仏が並び、近くに野菜直売所があった。
新鮮なニンジンやキャベツなどのほか、ブロッコリーに似たロマネスコという初めて見る野
菜もあり、女性の皆さんが何品か買い求める。


 初声(はつせ)保育園のある大井戸集落を通過して、台地に上がる。三浦大根などの畑の
中に、ムラサキキャベツの畑もあった。近くでウグイスがさえずる。


 小谷戸集落の東南端あたりから下の低地に下り、南側の畑作地帯へ。水路を挟む一帯もキ
ャベツ畑が多い。

 元屋敷集落に向かって竹林の間を上がると、屋敷林からも、ウグイスやシジュウカラのさ
えずりが聞こえる。午前中に通過した岩神集落を、小さい池のほとりから逆行する。白梅が
見頃になっているところもあった。


 京浜急行の線路に向かう通りで、ハイキングスタイルのご夫婦と会った。近くの山を歩い
て来て、三崎口駅に向かうところだという。

 桜まつり中だった小松ヶ池公園の西端に出て、線路沿いの新興住宅地を駅に向かう。

 野球のグランドもある公園を抜けて、高架になっている京浜急行の線路下に下る。高架下
に河津桜の並木が続き、チラホラと花を見せ始めた木もある。


 高架下を南に回り込み、スイセンの咲く新興住宅地の通りを緩やかに上がって、14時
45分に三崎口駅に戻った。

 今日回ったのは東西2㎞、南北に2.5㎞ほどの狭いエリアだが、畑と小さな森を中心の
緩やかなアップダウンが続き、好展望地も多く、心地よいカントリーウオークのフィールド
だった。

(天気 曇一時晴、距離 8㎞、地図(1/2.5万) 浦賀、歩行地 三浦市、歩数
 14,300)



にほんブログ村 アウトドアブログ 散歩・ウォーキングへ
にほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国際ウオーキングトレイル実踏 第2日 松崎~雲見~子浦(静岡)

2012-03-04 17:45:46 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 2012年2月23日(木)
 
 予報通り雨となった。雨具を付け、ペアレントの土屋さんと記念撮影をして、8時
20分に三餘荘YHを出た。


 YHのある那賀(なか)から松崎の中心街までは2㎞ほど。田んぼの真ん中を貫く
農道を西へ。県道にコンビニ・サークルKが見えたので回り、昼食を調達する。


 県道115号と平行する那賀川堤防、昨日に続く桜並木下のナノハナがよい彩り。


 松崎の街中に入り、市役所前を通過する。流れの対岸には白壁の塀や、なまこ壁の
大きな建物が見える。


 なまこ壁が目を引く明治の商家・中瀬邸のそばで、ときわ大橋を渡って那賀川左岸
の通りへ。

 松崎町観光協会↓に入り、パンフレットを幾つか入手し、「伊豆松崎スケッチコン
クール」の入賞作品などを眺める。


 隣の建物は、わが国薬学界の最高権威で文化勲章を受章した近藤平三郎の生家だと
いう。

 その横の「なまこ壁通り」を通って、南側の国道136号に入る。伊奈下神社↓や、
漆喰(しつくい)芸術が展示されているという伊豆の長八美術館前を通過し、岩科川
の松崎橋を渡って町並みを抜けた。


 今回は通過しただけだったが、なまこ壁の家の多い町並みは、歴史の史跡も多く、
明治の町並みが残されているようだ。機会を作って再訪してみたい。

 雲見(くもみ)方面に向かう国道は、眼下に松崎港を見下ろしながら高度を上げる。


 雨がかなり強いので遠望は利かないが、港を離れて左にカーブして行くと、入り組
んだ岩礁が見えてきた。


 岬の突端に展望台があり、富士山や南アルプス、日本平や静岡市街などの展望図が
あるが、今日は全く見ることは出来ない。

 上ってきた国道沿いに何か所か見られた白い彫刻が、展望台にもある。「富士見彫
刻ライン」と呼び、松崎~岩地(いわち)間の国道沿いに、地元彫刻家が造った21
体が並んでいるという。


 車の交通量は多くは無いが、歩道が無いので車からの水しぶきを避け、最初のトン
ネルは右に残る旧道のトンネルを抜けた。

 しばらくは家が途切れ、ひたすら雨の国道を進む。二つ目のトンネルを抜けたあた
りから、雨脚が強まり、雨滴とガスで視界が遮られる。




 岩地の港を高みから見下ろしながら通過し、次の石部(いしぶ)も休むこと無く進
む。


 独特の形を見せる岩や切り立つ断崖などを見下ろし、二つの岬を回る。


 雲見の港が見えてきた町並みの入口に、「雲見くじら館」と観光案内所を併設した
建物がある。そばの雲見浜バス停を借りて昼食。雨は小降りになってきた。



 バス停の下の浜辺に2本、格好のよい松が並び、湾の向こうにはカッパのような岩
が見える。


 バス停の南側の谷間一帯が雲見の家並みで、民宿の看板が多い。やまさんが観光協
会で聞くと、民宿は以前80軒もあり、現在も60ほどはあるという。ちなみに雲見
は、通過してきた岩地、石部以上の温泉地である。


 東側を迂回する国道に分かれ、雲見の町並みを貫く狭い旧道を北に抜ける。再び国
道と合して斜に横断した雲見入谷バス停のそばに、「南伊豆歩道(波勝崎(はがちざ
き)遊歩道)」の日英中韓の四か国語の案内板が立つ。


 国道の西斜面は、河津桜の若木が見ごろになっている。


 案内に従い旧道を緩やかに上がり、城壁のように石垣を積んだ車のキャンプ場の横
をさらに上がる。雨はほぼ上がった頃、高通(たかとり)山遊歩道入口に着いた。


 常緑広葉樹の多い林間を上がる遊歩道は、緩やかに高度を上げる。


 ゆっくりと進むると傾斜が緩み、さらに少しで標高518.9m高通山山頂に着い
た。標柱のそばに三等三角点があり、一帯はツツジの名所だという。

 晴れていれば波勝崎を見下ろす絶好の展望地らしいが、ガスで全く展望は得られな
い。小休止して記念撮影後、下山にかかる。


 野猿の生息地で知られる波勝崎に向かっての下りは、急傾斜の長い木の段が何か所
も続き、どんどん高度は下がるが足にはきつい。45分近く下って波勝崎に通じる車
道に出た。


 16時台のバスに間に合わせるため波勝崎までの往復は止め、車道を先に向かう。
国道に向かって上がる途中、谷間に現れた海が、独特の景観を見せる。


 波勝崎を見下ろしてさらに上がると、林武画伯が命名したという「喚声台」があり、
眼下に伊浜の浜が見下ろせる。


 波勝崎バス停のところで国道136号へ。少し進むと、「石廊崎22㎞」の標識が
出た。長かったこの行程のゴール、11月には石廊崎(いろうざき)に到達の予定で
ある。


 バスの時刻が迫るのでピッチを上げ、晴れていれば素晴らしい展望が得られそうな
「展望広場」↓や、灯台のような白亜の塔のところも寄らずに通過する。


 伊浜からの車道との交差点に、ガソリンスタンドと一町田バス停があった。今夜仕
事というDさんは、ここからバスで先行してもらうことにして分かれる。

 残るやまさんと私は次のバスでもよいので、その先はペースを落とす。下り道とな
り、予想外に天候が回復し、雲が切れて青空が広がる。大きく左カーブするところで、
前方の岬の展望が開けてきた。



 国道は左右に大きくカーブして、太夢フィッシングクラブ↑の前などを通過して急
降下する。峠の茶屋のある落居口バス停で国道を離れ、子浦の集落に向かって下る。

 妻良(めら)港の北側に広がる子浦(こうら)の家並みに入り、川を渡ったすぐ先
の子浦バス停に17時8分に着いた。


 バスは、10分前に出たところ。近くの神社、伊勢宮や港、家並みなどを回ってバ
スを待ち、18時18分の終バスで、伊豆急下田駅に向かった。

【コースタイム】三餘荘YH8・20ーサークルK8・40~47ー松崎町観光協会9・15
 ~30ー展望台10・11ー岩地一里塚BS10・33ー石部三差路11・02ー雲見浜BS(昼食)
 11・35~12・00ー雲見入谷BS12・16ー高通山登山口12・48~55ー高通山13・50~
 14・02ー波勝崎への車道14・45~50ー波勝崎口BS15・29ー展望広場15・40ー一町田
 BS16・07ー展望台16・33ー子浦BS17・08

(天気 雨後晴、距離 23㎞、地図(1/2.5万) 仁科、松崎、歩行地 松崎町、
 南伊豆町、歩数 41,500、累積標高差 約2,420m)



にほんブログ村 アウトドアブログ 散歩・ウォーキングへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国際ウオーキングトレイル実踏 第1日 湯ヶ野~大鍋越~松崎(静岡)

2012-03-02 22:52:02 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 2012年2月22日(水)

 日本海の新潟県鳥首岬をスタートし、太平洋は静岡県の石廊崎を目指して歩き継ぎ、
毎年、春秋に実施している国際ウオーキングトレイル実踏は、最終の10年目となる。

 昨年秋の前回のゴール、天城温泉禅ノ湯ユースホステルのある慈眼院の山門で記念撮
影をして、通算50日目となる初日は、8時38分にスタートした。


 今日の行程は、県道115号をひたすら西へ進み、大鍋越(おおなべごえ)と呼ぶ峠
を越えて、伊豆半島西岸の松崎町那賀(なか)までである。

 河津七滝(ななだる)や天城(あまぎ)トンネルに通じる国道414号から県道115
号に下り、河津川の橋を渡って支流の大鍋川沿いへ。暖かい伊豆でも今年の寒さはほかと
同様、大鍋集落の梅も、まだ開花していない。

 点在する大鍋の静かな民家や、行く手の山並みなどを眺めながら進む。県道だが自動車
の通行はほとんど無く、安心して歩ける。

 集落の中ほど、山すそにあった子守(ねのかみ)神社に寄り小休止する。朱塗りの橋を
渡り、上がる石段の横に石積みの棚田があり、ワサビを栽培している。


 子守神社の創立年代は不詳だが、天正12年(1584)10月の棟札が残り、毎年10
月15日には神秘的なお神楽が奉納されるという。


 神社から500mほど進んだあたりで、軽ザックを背負ったウオーキングスタイルの女性
が下って来た。声をかけると、磐田市に住み、この先に別荘を借りてご夫妻で来ていると
いうWさん。伊豆半島の各地で別荘を探して回った末、一昨年ここを出るという方を知り、
借りたとのこと。


 日々、あるいは季節ごとに変わるこの地の自然が好きで、気に入っているという。家にい
る夫を紹介するからと、一緒に戻ってくれることになった。

 間もなく県道は、右からの支流へのカーブ点となり、「この先約6㎞は落石や路肩崩壊の
ため通行規制」の看板が立っている。

 Wさんの別荘は、支流の方に入ってすぐ近く。夫のSさんは、その支流に入って居られた
が、すぐに自宅に戻ってこられた。


 別荘の裏手には、夫が自作されたという露天風呂があり、お湯は、河津温泉の湯をポリ
タンクに汲んで運ぶとのこと。200リットルと500リットル入る大きなポリタンクと、
キャンピングカーが横に置いてある。

 アイスコーヒーを頂き失礼したが、思いがけぬ出会いだった。

 支流沿いに点在する住宅が尽きたところで橋を渡る。折り返して対斜面を緩やかに上がり、
大鍋川左岸高見の林間を進む。


 右カーブ点で東側の展望が開け、眼下に通過してきた大鍋の集落が見下ろせる。その先で
舗装が終わり、標高337m点付近には、通行規制の柵が設けられていた。


 高度が上がり、行く手に大鍋越えあたりかと思われる稜線が見えてきた。最北部まで回り
込んで橋を渡る。何回か続くヘヤピンカーブのあちこちに、石積みの段に造られたワサビ畑
が現れる。


 伊豆森林管理所の専用林道の分岐点には、くさりが貼られ通行止めの表示が立っていた。

 各々の地形を生かした段々状のワサビ田が次々に現れ、静岡県が日本一のワサビの生産地
であることが実感できる。

 何度も続くヘヤピンカーブが終わり、傾斜も緩んでこれまで無かったカーブミラーのある
右カーブ点に着く。

 今日の最高点、標高627mの大鍋越である。南西への稜線に伸びる「高峰歩道」の標柱
が倒れていた。12時半近いので、ここで昼食とする。

 20分ほどで食事を済ませ出発した。右カーブしたすぐ先の、南側では林道工事中。重機
など3、4台の機械が入り、斜面が削られ林は消えている。今どき、こんな工事は珍しい。


 すぐ先に、県の大鍋雨量観測所の小さい建物があり、屋根上に無線のアンテナ塔が立つ。


 松崎町に下るこちらの斜面は、展望が開けて上ってきた河津町側より斜度も幾分きつい。
カーブミラーも多く舗装も異なり、町による道路管理の相違が分かる。


 しばらくは右左にカーブが続き、高度はどんどん下がる。


 パイプで通行止めとなっているカンス林道への分岐を過ぎ、再びワサビ畑が増え、収穫し
たワサビを運ぶモノレールの設けられたところも多い。


 白い花の咲き出したワサビ田もあり、春の近いことを感じる。杉木立の間を右に大きく回
り込み、ヘヤピン状に戻って池代川が近づき、橋を渡った。

 県道は池代川の左岸沿いとなり、ワサビ田を眺めたりせせらぎの音を聞いたりしながら下
って行く。


 杉林の中に古びた二つの小屋のあるところで右岸へ。最奥の集落池代の民家が現れ、近く
の高台にあった智泉寺に上がって休憩する。

 本堂前に広がる庭園には、六地蔵や古い石仏などが並び、ツツジなど植え込みも多く趣あ
る寺だ。

 境内からは池代の家並みが望まれ、石段下には日に5本出る松崎行きの池代バス停がある。


 近くに、松崎の特徴的な景観のひとつ、なまこ壁の土蔵のある民家が現れ、今日初めての
店、成沢商店の前を通過する。

 日吉神社のそばから北側の持草川沿いに入る車道入口に、シャクナゲで知られる長九郎山
登山道の案内図が立っていた。

 近くの人の話では、通常は5月22日頃がシャクナゲの見頃だが、今年は寒いので遅れる
だろうという。この先、大沢からの登山路は閉鎖されていることも教えてくれた。

 素泊まり民宿「ししの宿」や民宿池代荘の近くを通過、五軒屋バス停の先で家並みが途切
れる。県道は池白川の右岸に回り、大沢集落が近づく。


 白梅が見頃になっているライダーハウス「BBBRoad」の少し先、北側の急斜面に白梅が咲
きミカンの実る、ちょっとした花畑のように見える一角があった。


 真下から斜面中腹まで上がって眺めると、その下の畑で草取りをしている奥さんが居られ
た。大沢集落の「民宿こんや」のおかみさん。今日の宿が三餘荘だと言うと、よい宿だとか
奥様はどこから来られたとか話し、畑の隅にあるミカンをもいでくれた。

 大沢集落の入口となるカーブ点の川向こうに、「野天風呂」のちょうちん下がる建物があ
り、自噴の露天風呂に500円で入れるという。橋のたもとのバス停の名も「野天風呂」に
なっていた。


 近くの流れの傍らに、「依田佐二平翁石像」と記された石造りの立像がある。この地出身
で第1回衆議院議員となった人で、今日の宿ゆかりの土屋三餘(さんよ)の門人らしい。

 その先500mほど、那賀川となった流れの右岸に桜並木が続く。中ほどに大沢温泉ホテ
ルのりっぱな建物があり、いつのものか大きな水車も残っていた。


 民宿旅館こんやの看板の見えたあたりで県道は橋を渡るが、そのまま桜並木の遊歩道を少
し進み、朱塗りの橋を渡って道の駅「花の三聖苑」に入った。

 地元産品の直売所や食堂のあるふつうの道の駅とは違う雰囲気。それもそのはず、郷土の
三聖人の業績を中心に、松崎の歴史、文化を紹介する複合施設とのこと。


 公園風なエリアには、明治初期の公立小学校「旧大沢学舎」↑、松崎の歴史などを紹介す
る「三聖会堂」↓、土産店や食事処のある和風の建物、日帰り温泉「かじかの湯」などが並
び、県道側入口には大きな花時計も設けられている。


 時間も経過しているので、個々の施設には入らずに通過する。県道に出て、中川小の近く
で通学用の吊り橋「しろかに橋」を渡る。



 那賀川左岸に続く、枝張りのよいソメイヨシノの桜並木に沿って、遊歩道を2㎞近く進む。
樹下のナノハナがかなり咲いている。


 南郷集落が途切れるあたりで対岸の那賀(なか)集落が近づく。橋を渡り那賀集落に入り、
17時ちょうど、歴史を感じられる長屋門をくぐり、三餘荘ユースホステルに着いた。



 広い邸内の中心に池を巡らし、ツツジや老松を配したりっぱな日本庭園があり、ペアレン
トの土屋九彦さんは、この家の15代目当主で6月で90歳になられるとか。50年近く、
このユースを経営されていて、松崎の偉人、土屋三餘のお孫さんにあたるという。

 奥様手作りの夕食をごちそうになり、土屋さんからご祖父三餘の業績などを説明していた
だいた後、奥の土蔵を活用した三餘塾資料館をご案内いただく。

 耐火のため三重になっている扉を開けて土蔵に入ると、中もなまこ壁になっている。

 中には、土屋三餘ゆかりの古文書や書、写真、趣味の楽器、食器や酒器など、たくさんの
ものが展示されていて、三餘の偉大な業績の一端を垣間見ることが出来た。


【コースタイム】天城温泉禅の湯YH8・38ー子守神社9・24~30ー標高191m付近(W
 さん宅) 9・59~10・10ー大鍋川支流の橋10・20ー次の支流の橋11・00ー林道分岐点
 11・18~28ー大鍋越 (昼食)12・26~45ーカンス林道分岐13・10ー343m点(橋)
 13・52ー智泉寺14・30~47ーBBRoad15・37ー野天風呂BS15・55ー道の駅花の三聖苑
 16・14~20ー三餘荘YH17・00

(天気 晴後曇、距離 24㎞、地図(1/2.5万) 湯ヶ野、仁科、歩行地 河津町、
 下田市、松崎町、歩数 41,000、累積標高差 約2,270m)

 ちなみに、土屋三餘の詳細については、松崎町のウェブサイトのこちらをご覧下さい。
 



にほんブログ村 アウトドアブログ 散歩・ウォーキングへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国際ウオーキングトレイル実踏に向け湯ヶ野へ(静岡)

2012-03-01 21:10:49 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 2012年2月21日(火)

 明日からの国際ウオーキングトレイル実踏に参加するため、伊豆急行線の河津駅に
正午過ぎに降りた。今回の出発地、湯ヶ野の天城禅ノ湯ユースホステルまでは、バス
に乗れば10分前後で着くが、河津桜の見物を兼ねて歩くことにする。

 13時11分に駅を出た。改札口と車道を隔てた南東側の線路際から河津川まで桜
並木が続き、手前の3本の河津桜だけが見ごろ。

 来る前にネットで調べたら、成長促進剤の注射をした木らしい。


 ほかの木々はまだつぼみなのでここだけ人が多く、皆さんカメラや携帯電話を花に
向けていた。

 伊豆急のガードをくぐって西北への広い通りを進む。近くの民家の紅梅が見頃に。

 通りが右カーブするところにある河津町観光協会の建物・河津桜観光交流館に入り、
観光案内コーナーや地元農産物コーナーなどをのぞく。



 そばの広い駐車場には、河津桜見物の観光バスがたくさん並ぶが、つぼみのままの
桜で、皆さんがっかりしていることだろう。


 でも、駐車場の前にあった若木の河津桜が1本、見ごろになっていたのがせめても
の慰めか…。


 広い通りの延長上、住宅地を抜ける細道を進むと、来宮(きのみや)神社とも呼ぶ
杉桙別命(すぎほこわけのみこと)神社に入る。


 石鳥居のそばにクスの古木があり、社殿の右手前にもクスの大木が立つ。

 さらに、神社の左手背後にあるのが、平安時代の「延喜式」にも記され、国指定天然
記念物になっている大クス。目通り14m、高さ24mあり、樹齢は千年以上といわれ
ているという。


 境内右手から背後を回った先、曲がり角にあった河津正月桜は、かなり色濃い花を見
せていた。


 河津川左岸沿いの道に出て、そばに桜まつりのための無料休憩所のある豊泉橋を渡る。


 橋の上下流、両岸にびっしりと河津桜の並木が続くが、まだほとんどがつぼみ。流れ
側斜面のナノハナだけが、花を開いていた。


 右岸の桜並木の下を少し進んだところに、「豊泉の足湯処」と呼ぶ建物があり、ご婦
人方を中心に10数人が足湯につかっていた。


 すぐ先で桜並木を離れ、川に平行する県道14号に入る。


 アジを干す店の横を通過し、東洋一の大墳湯が見られるという峰温泉の大墳湯公園に寄る。

 9時半から1時間ごとに、木のやぐらのところから上がる墳湯が見られるようだが、
先を急いで噴気だけを眺めて出た。


 近くに「新町の大ソテツ」の標識もあったので、こちらものぞいてみる。小公園に
なったところに、主幹の周囲約2.5m、高さ10m、樹齢千年以上と推定される大
ソテツがあり、国指定天然記念物になっている。

 確かに枝張りは広いが葉が少なく、いつかどこかで見たものの方が、見栄えがして
いたように思われた。

 そばに、「お万の井戸」と呼ぶ石で囲まれた古井戸があるが、由緒を確かめるのは
忘れた。

 峰温泉の手前まで戻り、峰温泉バス停横の細い路地を西に抜けて、旧道らしい車道
に出る。斜面を上がって行くと峰温泉が見下ろせ、墳湯を待つ人が先ほどより増えて
いるのが分かる。


 さらに上がるとミカン畑が現れ、カーブが続く。東側が開けたカーブ点まで上がっ
たら、眼下の家並みの向こうに海と伊豆諸島の一つらしい尖った島が見えた。


 高度が上がり、最後の家並みが途切れるあたりで車道も無くなる。間違えたかと思
ったが、やまさんからもらった地図を確かめたら、細道を上がれるようだ。探したら
見つかり、上にある車道に出た。

 携帯電話のアンテナ塔の立つ小集落を抜けてさらに上がる。右下に河津川上流の家
並みや山並みが見下ろせる。


 昨年秋、反対に天城禅ノ湯から河津駅に向かったときに通過した山間の小集落や、
温泉のやぐらなどの横を通過する。

 やがて下り道となり、林間の斜面に立つ子神社の鳥居下を通過、これから進む川津
筏場集落周辺らしいあたりの展望が開ける。


 夏みかんやレモンなど、柑橘(かんきつ)の実る上峰集落の畑の間を下り、河津川
右岸に沿う県道14号に出た。対岸の車道と合する近くまで進み、峰大橋の手前の橋
を渡る。橋の横に、青いカッパが立っていた。


 対岸の道路を少し戻り、北側の筏場集落を貫く旧道に入って西に向かう。すぐに素朴
な火の見やぐらがあり、道を隔てて寛政11年(1799)造立の西国供養塔や、お地
蔵さんなどが並んでいた。



 夏みかんの実る畑やスイセンの咲く集落を進み、少し高台にある三養院に背後の墓地
から下って小休止する。


 西に連なる山並みなどを眺めながら、河津川の支流に向かって大きく回り込み、その
支流の橋を渡る。下佐ヶ野集落に向かって下って行くと、行く手の谷間に湯ヶ野の家並
みが見えてきた。


 郵便局と交番のある下佐ヶ野交差点で、県道14号と対岸から来た国道414号に合
する。

 国道を、家並みの続く湯ヶ野バス停まで進み、温泉旅館の並ぶ左の旧道に入った。

 そばに、「天白(てんぱく)神」と呼ぶ石がある。天白神は、伊勢神宮の民間信仰の神
と考えられ、道祖神的な神とか。

 河津町には、ほかにも数カ所、天白神を祭った場所があるという。

 幾つかの温泉宿や、やや古びた国民宿舎かわづの前を通過し、小鍋集落の入口で河津川
の支流沿いに回る。

 昨年秋、河津駅へ向かう帰路に通った、下田街道小鍋峠越えの看板の前を通過し、小鍋
集落を北に抜ける。

 行く手に、今日の宿、天城禅ノ湯の白い建物と、経営する慈眼院(じげんいん)が見え
てきた。


 河津川を渡って国道に上がり、宿には16時40分に入る。

 慈眼院は、慶安3年(1650)僧・雲国により開山されたと伝わる寺。アメリカ初代
駐日総領事タウンゼント・ハリスが、日米修好通商条約のため下田を出発し、第一夜に泊
まった宿でもある。


 ユースホステルにもなっている天城禅ノ湯の熱々の温泉につかり、ベジタブルできれい
に盛りつけられた夕食を美味しく頂き、明日からの国際ウオーキングトレイル実踏に備え
て早寝する。

(天気 晴、距離 9㎞、地図(1/2.5万) 湯ヶ島、歩行地 河津町、歩数
 1,7900、累積標高差 約640m)

 なお、河津桜の開花情報は、このウェブサイトをご覧下さい。



にほんブログ村 アウトドアブログ 散歩・ウォーキングへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする