ものづくりは、何事においてもそうだと思うのですが、ポッと出たものは、ポッと終わりやすい。
アイデアがひらめいて、トントン拍子に進んでいるように見えても、実は、まだまだ検証しないとならないところも多く残っていたり。
建築の設計で、もちろんデティールも重要なのですが、最初の要(かなめ)は、やはり基本設計がうまく行くかどうか。
ちゃんとプログラムが良い方向を向いているかどうか。。。
これに尽きると思います。
何度もやり直すこともあります。
ですから、設計者としては、時にしんどくなることもありますが、粘って、粘って、推敲すると結果的に良くなると実感しています。
なかなかまとまらなくて、しんどいなぁ・・・と思ったときは、そう、原点に立ち戻るのが一番。
『このご家族にとって、何が一番幸せなカタチなのか?』
『施設なら施設を利用する方々の幸せな使い方、空間のあり方は?』
現在進行中の、T邸も修正が続いています。
赤を入れて、どんどん希望を取入れた間取りにしていきます。
それは、本当に微調整なのですが、クライアントさんからちょっとしたヒント、「◯◯があるといいけど、○○がしたいなぁ。」そういったお言葉から、アイデァが出て来る感じです。
アイデァも、一人の力ではないですよ~。
ちょいちょいと、突いてもらえれば、笑。
出てくる体質なので、そんなときは、私自身はもう器でしかないなぁ~と思います。
もちろん、それまでも、寝ても覚めても、何がいいんだろう?
と、自分自身で潜在的には考えているようです。
ですから、アイデァは、ポッと出ではなくて、後一歩というところをクライアントさんに突いてもらう感じでしょうか。
そんな流れで、今日も気持良くアイデアが出るように、心を落ち着かせながら、コツコツとやっております。