せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

春の嵐も何のその、上棟に感謝して

2018年03月05日 | くまもと型復興住宅01



無事に熊本入りした先週。

フライトは格安チケットを購入するので、
かなり前から予定します。

そのためか、段取りだけは得意になってきました、笑。

いえいえ、順調なスケジュールは
皆様のご協力やサポートのお陰でしょうか。

毎度ながら、台風や飛行機の故障など、
遅れや延滞に遭遇するのが、間一髪という時があります。

今回も、飛行機が到着後、天気は雨で荒れ模様に。

早朝一番でもそれなりに揺れたので、
次の便は大変だったろうな〜、寝不足でも
やはり早い便でよかったと胸をなで下ろします。

その日は、春一番が吹いたそうで、風が強く、
直行した現場では、砂が舞い、
職人さん方と目をこすりながらも
暖かくなって作業がしやすくなったことを喜んだものです。

昨夜などは、まさに春雷。
雷が響き渡る夜でした。

そんな中、仮囲いで守られた、
無事に、上棟した「くまもと型復興住宅」。

立ち上がった姿には、感慨深いものがあります。

当初の予定では、年内に上棟でした。

それが、融資審査に手続き、助成金の手続き、
職人さんの不足、資材高騰など、、、様々な調整があり、
ここまで、なかなかスムースには行きませんでした。

予算に合わせていくために、構造図も幾たびも描き直しました。

それでも、こうして、立派な太い柱に梁が組み上がり
スギの甘い香りを嗅ぎますと、苦労も吹き飛びます。

工務店さんの心意気に、技に、感激致します。

コストダウンしながら、質の良いものをと、
今回、工務店さんが用意されたのは、
神社で使って余ったという「浮づくり」の杉板が現場に。



思わず、お〜、と声が漏れます。

滑らず、傷がついても目立たないので
わんちゃん室内飼いにも良いですが、高級すぎて、

これまで、幾度か提案しても見送られてきたので
採用は今回、私は初めて。

一部の部屋のみですが、それでも、楽しみですね!

設計監理者でも待ち遠しかった上棟。

住み手のみなさん、ご家族の皆さんにとっては、
まさに、感動の瞬間だったのではないでしょうか。

春の嵐が、追い風となって、
これから、工事が着々と進みますように。。。

安全とトラブルがないことを祈りながら、しっかりと
監理して参ります。

HPで監理写真も公開中です。
よかったら、ご覧ください。

http://www.mk-ds.jp/newworks/2018/03/20182-w.html