せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

女子の建築学科への進学と就職を考える〜その1「反対されても挑戦してみる」

2018年08月20日 | ワーク・ライフ・バランス

↑雲の上からの夏の富士山

夏季休業を終えて、1週あけてのブログです。
皆様の地域では、まだまだ暑さが続いてますでしょうか。

先々週、8月7日の立秋から、
超猛暑から猛暑へ移行したと感じた熊本でした。

休業中は横浜で過ごしました。
夏らしく南からの浜風が吹けば幾分過ごしやすく、

ここ数日前、風の向きが一気に変わり、北風の強風が吹き、
気温が一気に下がりました。

それもそのはず、
今年の8月11日(山の日・新月)が、旧暦では7月1日、
暦では、もう秋です。

8月23日の処暑辺りまで、日中の暑さはあるでしょう。

それでも、朝晩の冷え込みは、気温差が激しく
この季節の変わり目こそ、用心しなくてはと心得ます。
(早速、子どもがくしゃみ、注意しなくては!)

夏の疲れは時間差で来るようですから、
これからバテないためにも、適度に休息を取りつつ、
栄養のバランスを心がけ、体の温めをしっかりと行い

今年後半に向けたエネルギーを
チャージして行きたいですね。

夏休みといえば、事務所で、これまでも
建築を学ぶ女子学生さんを受け入れたり、
相談に乗ったりしてきました。

今年は、思いがけず、中学生からの進路相談があり、
驚きもあり、嬉しくもありました。

ものづくりが好きなお嬢さんの
お母様を通じての建築学科への進路相談でした。

早くも、自分の進む道を見極めようとされている姿勢に
感心すると共に、女子学生の置かれている状況を
改めて今の日本社会と照らし合わせて考えさせられます。

某私立大学の医学部の入試で、
女子よりも男子を優先するというショッキングなニュースは、
みなさまの記憶に新しいと思います。

前々から、企業は、入社試験をすると女子の方が成績が良く
男性を採用できなくなるので、
性別で上から採用しているという内々の話を小耳にしてはいました。

さもありなん、と思うと同時に、
怒りと諦めと交差する心境にもなりました。
医学部のニュースもまた同じです。

私の時の建築学科でも、
女子学生への風当たりは宜しくなく
さらに、事務所に来られる学生さんの話でも、周りからの反対があったなど
驚くかな状況はあまり変わっていないのです。

そもそも、私自身、高校の進路相談で、建築学科は男子が行くべき場所と
化学系の先生に、先制パンチをくらいました。

理系クラス担任の先生からは、君の成績では教育学部かなぁ、、、
県外へ出たい私に、経済的理由から親からは県外への進学はダメ。

賛成してくれる人は、誰もおらず、ダメダメ尽くしで
高校からの建築学科の受験生は一人。

親の条件を、「国公立に限り、さらに女子寮があればOK」まで引き出し
(親は該当しないだろうと踏んでいたのか、、)

その条件を満たす日本で1校の建築学科の大学を見つけ、
それが短大だった訳なのですが、奨学金をいただきながら、
アルバイトしまくりで通いました。

そこで、建築の学びは到底2年間では終えられそうにないと
編入試験を受け、(短大の教授陣のサポートも受けながら、
有志数名で受験勉強に取り組みました。)
そして、最終的には大学院まで行かせてもらいました。

ですので、やってみれば、なんとかなるという経験から
躊躇している人、反対されている人には、あきらめないで!
と、背中を押しています。

手段は後からついてくる!

一方で、「飛び込むならご覚悟を!」と、現実もお伝えしています。

続きは、次回
女子の進学と就職を考える
〜その2「固定観念で決めつけないで!」〜で綴ります。