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横浜事務所に戻り、
関東の店舗の木質化改修工事現場の確認に伺いました。
完成してから、しばらく間が空いてしまいましたが
工事完了の報告を工事写真で頂いていたことと、
感染予防の観点から、ご遠慮もしていたのですが。。。
「ぜひ、確認に来てください」との
クライアントさんのお言葉で訪問。
これまで、打合せで幾度も伺っているので
まるで、「ただいま」という感じでした。
今回の改修テーマのは、
1)費用を最小限に抑える。
コロナ禍の中、社会情勢がどう変わるかわからないためです。
2)再利用できる木部は、再利用する
コスト削減と、エコ
3)高齢者対応をする。
しかし、実際に歩けない方が来るわけではないので、
よろけた時に、手掛かりにする程度の手すりで良いとのご要望。
そう、できるだけ、見た目重視とのことと。
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施工者も費用を抑えるためには
大工さんで既製品を取り付けるような手すりなら可能
とのことで、
(連続手すりは、できる家具担当レベルの工事になり、
見積もりが一桁違ってました、汗)
やや、妥協もありましたが、
ヒノキの手すりを製材所直接購入で
とてもお安く、無垢材のものが手に入り、
感触は、最高でした。
オーダー金具も、白い珪藻土壁と色があって
可愛らしい。
木の腰板に、木の手すりは、色のコントラストがないので
視力に問題がある方や高齢の方にも、分かるだろうか?
と、少し心配もしたのですが
全然問題なく、腰板のモミの茶と、
ヒノキの白っぽい木目カラーは
十分に、違っておりました。これなら、
手すりの位置も問題なく分かります。
そんの、細かい点にホッとしつつ。
今回、クライアントさんが、撤去する下足入れの
扉がもったいないからと、再利用された
ちょっとした工夫をご紹介。
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壁に傷が付いていたところを隠す意味合いがあったのですが
腰のラインに木板を貼り付けただけで、狭い空間が
ぐっと、癒し空間に近づきました。
最初訪問して、拝見した時は、狭さにちょっと躊躇したのですが
こうして、板を回したら、その狭さがむしろこもり部屋で
気兼ねなく、施述を受けられそうです。
これも、ちゃんと良い木板を使っていたからですね。
取っても、再利用。
「だってオーダーで5,000円もしたものなの」と。
確かに、高い取手ですよね。
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でも、握りやすくする工夫。
堅木を用いた制作物となると、、、
精度の高い仕事なら、それくらいになりますね。
「高くないですよ」という言葉は、胸にしまって。
「再利用できてよかったですね」と、ご返事しました。
それに、気に入っておられるのが分かるので。
改修工事は、前任者のお仕事や、考えも継承しながら
それでも、今のクライアントさんのお仕事の内容やお考え
ご予算に寄り添わなくてはなりません。
ヒアリング内容は、新築並みになりますが、
改修工事の醍醐味は、限られた空間で、知恵を絞ることですね。
もう幾度目かの改修。
「今回、とてもうまくいったの!」
と、言っていただけて、本当に嬉しいですね。
新しい機械も入るかどうか、シュミレーションして
おいて本当に良かったですね。
ギリギリですが、良い感じに収まり、
窓から見える緑の借景も活かせました。
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そして、経営は順調とのこと。
それが何よりです。
この度は、コロナ禍の中、
ご依頼、誠にありがとうございました!
これからも、
来店される方が気持ちよく
働くスタッッフも快適に、
そして、経営者ご自身が、空間を楽しんで
お仕事されることを、願っています。