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北海道は、すっかり紅葉しておりました。
11月になりました。昨日の7日は「立冬」。
いよいよ冬を迎えますね。
珍しく旅紀行をアップします。
(写真が多いです)
コロナ禍の中で延期になっていた研修旅行が
やっと実現しました!
昨年、日本民家再生協会の技術部会(勉強会グループ)メンバーで
筑波大学名誉教授の安藤邦廣先生を講師にお迎えして
「日本の住まいの成り立ち」という連続講座を主催しました。
日本のアジアの歴史から、民族、暮らし、住まい
伝統構法、茅葺の効能、などなど多岐にわたる内容で
大変大きな学びがあり、
主催したメンバーも受講された方も大満足の講義でした。
その中で、縄文時代の竪穴式住居の原型が、
アイヌのチセに残るということから、
復元された村(コタン)を訪ねてみたいということになり、
今回の自主勉強企画が実現しました。
その企画を練る間、今年、北海道・東北の縄文遺跡群が
ユネスコの世界遺産に登録されるという運びとなり、
縄文の特別史跡「三内丸山」から、
岩手の御所野遺跡まで足を伸ばそうということになり、、。
講義の際、現地スタッフとしてお手伝いができなかった分
今年は、幹事を引き受けま〜す。と名乗り出たものの、
最後まで、実現できるのか、ハラハラでした。
(2週間ブログをアップできる余裕がなかったのは
参加人数の調整、宿手配など、
旅の段取りのブラッシュアップで、
あたふたとしておった次第です。)
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飛行機の車窓にすでに感激!本州とはまるで風景が違う!!
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こんな感じで、ゾロゾロと総勢12名での移動。
ブーツ姿の私を写してくれた写真。
思ったより暖かくてラッキーでした。
実際、私自身は前半で帰りました。
移動の多い、長旅を続ける体力不安に加え、
家庭の事情などもあり。。。
あまり、欲張らないことに。
後半参加のメンバーからは、
写真報告を受けて個人的には満足しています。
遺跡群は、逃げていかないので、(笑)
改めてまた訪ねたいと思います。
・・・・・・・・・・
本日は、まずは1日目の
北海道二風谷チセ群を訪れた写真から報告します。
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チセの基本形。左側の入り口は、風除室。必ずある。壁、屋根とも
全て茅葺き。
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柱、梁、小屋組に至るまで全て丸太を組んだだけ。
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土間に囲炉裏が基本形。
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床のゴザや腰部分の模様入りゴザは、暖を取るため。
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必ず、隅に神棚。
木の棒に括られた、縮れ毛のような形状の束は、木肌を削り出したもの。
(神社で使われる幣帛の原型と見た!)
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水力を利用した杵つき。臼が屋根の下にある。
そのほかにも、屋外トイレや(TOPの写真)
こぐまを飼う小屋などもあり。村の暮らしが再現されていました。
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チセの中では、伝統的なアイヌ文様の木彫りの実演も。
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博物館には、丸太をくり抜いた縄文時代からあると言われる
丸木舟。
先頭には、やはり神を祀って。
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建築やとしては、やはり、空間を肌で感じること
本当に大切だなと改めて思った旅でした。
その場に立って、
観ること。
嗅ぐこと。
聴くこと。
味わうこと。
感じること。
それらを通じて、太古の人々の
知恵、想い、祈りが、より身体に刻まれていくことを
実感しました。
アイヌ文化から学んだことは、
2日目のウポポイを訪ねた感想とともに、
次回に綴ります。