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記念公演の会場で購入した中村桂子さんの科学絵本
まだ多くの女性が社会で活躍する時代ではなかった時に、
理系女子も本当に少なかったであろう時代に、学び、
結婚子育てもしながら、科学者として働き、
今80代後半を迎える現役の科学者、中村桂子さん。
今年、彼女が始めた「生命誌館」の開館30周年ということで
記念イベントに参加したのが、先月。
今は、名誉館長になられています。
ブログに書けないでいたけれど
やっぱり、感動は記録しておきたいもの、
ブログに綴ろうと思います。
森と樹と暮らしをつなぐプロジェクトを始めたとき、
「生命誌」という考えを教えてくれた叔父と
一緒に参加しました。
「生命誌」の概念を提唱された、なま中村桂子さんにも
お会いできるとあり、心ウキウキと出かけました。
「生命誌」という概念は、
森と樹と暮らしをつなぐプロジェクトと大きな
共通点がありました。競争では物事は広がらないという世界です。
自然界は、調和でできているという基本的なところに
立っておられます。
どんなに素敵な女性であるかは、
ネット記事に譲るとして
私が、中村さんを尊敬する部分を書き出してみますね。
私も、こうありたいと思う女性像です。
1)専門職を持っている
2)専門的知識をわかりやすい言葉で、広く伝える努力をしている。(絵本、イラスト)
3)仕事だけではなく、家族も持っている。(家庭生活との両立)
4)芸術分野に造詣が深い。(音楽劇も!)
5)自然愛、世界愛、人間愛に溢れている。
厳しい環境や、厳しい状況も数多く、経験なさっていると思うのです。
戦前生まれですものね。
5つ挙げましたけれど、
基本はやはり、「信念を持って取り組まれている」でしょうか。
基本はやはり、「信念を持って取り組まれている」でしょうか。
とにかく、自分の信じだ方向、自分の描く理想の世界を
実現しようとなさる行動力がすごい!
彼女が、大阪のJT研究所で「生命誌館」始めたのが、
50代と知り、勇気も湧いてくるのです。
そして、今年87歳の現在のお姿を拝見して
本当にお元気そうで、朗読劇も披露してくださいました。
歳を重ねて、しなやかで、穏やかで、知的で、元気な方を
私は他に、知りません。背筋もまっすぐ伸びていらして、
声もはっきりと、笑顔もチャーミング。
あ~見習いたい。
あいだみつをの詩に、竹に擬えて「芯があると成長する」
「芯がないと成長しない」というような意味の詩があります。
それを思い出しました。芯=信念。これがあるから
ピシッとされているのだなと。
そして、京都に住み、大阪の仕事場と、
東京の自宅の2重生活を、30年も続けて来られたというから
ますます驚きです。
私自身の、月に一度の、熊本と横浜の行き来で、
疲れてる場合ではありません!
日本なんて、狭い狭い、笑。
会場で販売していた絵本も素敵で、購入してしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/2b/94db0900e5d814937637c6e1f0c16b35.jpg)
絵の色合いもなんとも素敵。
目に見えない世界を、こうしてイラストに表現して
伝えようとするそのエネルギーにも、触れて、
私もますます、頑張ろうと思えてきます。
諦めてはいけないよ。と囁きも聞こえてきそうです。
生命誌の素敵なお話を聞きながら、
38億年の生命誕生の歴史に想いを馳せながら
ご本人のパワーに、感動した記念公演でした。
そして、もう一つの目玉、
大阪にある生命誌館の現館長の永田和宏氏と
京大学総長で、ゴリラ研究の第一人者の山極寿一氏の
対談も面白かったですね。
山極氏が、なぜゴリラ研究を始めたのかは、
人の家族の起源に迫りたいからだそう。
そんな動機で、ジャングルの中など、
ゴリラと生活を共にして来られたんですね。
エビデンスはないけど(サンプルが少ないという意味で)
ゴリラとの絆のお話まで伺えました。
そして、このイベントの最後に、
役に立つものだけを科学とする、予算づけする昨今の
風潮に警鐘を鳴らしつつ、
「科学研究は文化なのだ」という締めの挨拶がありました。
なるほど~。
「建築も文化だ!」と常日頃、建築家も言っていますが
「建築も文化だ!」と常日頃、建築家も言っていますが
時間がかかる、手間ひまもかかる職人技が、文化だとすると
科学の研究も職人技、まさにそうなのですね。
どの世界も追求していくと、文化になってくるのですね。
芸術だけが、文化でもなく、
暮らしも、言語もそうでうね。
その国の長い年月を経て育まれてきたもの。
人の営みの延長にあるもの。。。。
文化。。。
深~いお話を、楽しく、明るく拝聴できたことに感謝して!
そして、他分野で活策されている女性に出会えて、
人生の後半を考えるのに、大いに役立ちました。
ありがとうございます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/63/3123a71cbbd5b89998400da7e22a2f9e.jpg)
希望すれば、生命誌館より、会報誌が届きますよ。