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週末は、日本民家再生協会の勉強会
「九州の民家塾」に参加しました。
ちょうどお花見シーズンと重なり、
道中が渋滞の福岡うきは市吉井町付近。
私自身、九州出身とはいえ、福岡に明るくはなく、
こんなに素敵な桜の名所とは知らずに訪れ、
駐車場待ちで、車の中に閉じ込められる事態に、笑。
見学会開始の、1時間到着予定で
お昼は現地でゆっくりと思っていた予定も狂い、
このまま午後の見学会参加と、諦めていたら
駐車場の片隅販売で、黒スミ食パンの「タモサンド」が残っており、
お花見立ち食いランチとなりました。
一瞬、サンドイッチに見えずに、戸惑いましたが、
なんでも、タモリさんは、奥様が「うきは」ご出身の縁で
うきは市の「ふるさと大使」を務めているそう。
タレントのタモリさんをモチーフにしたのが、
特製サンドイッチ「タモサンド」なんだとか。
ごめんなさい。写真はありません。
現物はお腹に入ってしまいました。
とにかく、そういう地元ネタに疎いので、何事も新鮮です。
お目当の、桜の先に見える焼杉の建築は大迫力。
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見学会会場は、福島から移転してきた店舗の工場兼事務所棟。
伝統的建物で新築ということで、大変興味深く、訪問しました。
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基礎は金物も使われており、ボード系の壁倍率も利用。
耐震設計も許容応力度計算。一部鉄骨のところもありました。
やはり、新築となると、
ずべて伝統的なものしか使わないというのは
難しいと理解したのでした。
見えている木組み部分は、混み栓があったり、
太い上り梁や頬杖は、
木を表しで使う伝統的な空間の迫力をそのままに
現代の材料、ガラスや金属の要素も加わり、
新鮮な印象です。
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温熱環境は、暖房が屋根の集熱による床下空調とマキストーブだそう。
冷房はエアコンの組み合わせ。ガラスも、事務所らしく、
多くの部分が、開閉できないFIX。
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快適性を求めたら、全てを自然エネルギーに頼る訳にはいきません。
それを最小限にする試みを目指している身としては、
大先輩の建築でも、やはりそうせざるを得ないのが現状と知り
少し、ほっとするのでした。
関東で勉強させてもらっている温熱環境の第一人者
エクセルギーの宿谷先生が、この春、九州にも教えに来てくださるのだそう。
へぇ。と少々の驚き。
東京の大学を退官なさり、身が自由になられたのかしら。
日本民家再生協会の方は、
新築を作られる場合、必ず温熱環境を考えられます。
その点が、本当に嬉しいですね。
もちらん、私も風と太陽と水と木と土と、
入れられる自然要素を第一に、
輻射熱の環境づくりは、提案しつつ、予算の許す限り(笑)採用します。
この協会のお仲間、先輩方は、
最初に形のデザイン優先ではないところも、気に入っています。
だから学びに来るのですが。
奇抜なこと、変わったことを追い求めるのではなく
本質や本物の追及やこだわりを優先されていると感じます。
私自身も、まずは、空気のデザイン、環境のデザイン、
目に見えない部分のデザインが、本当はとっても大事と
経験で学んできました。
伝統的古民家は、最も優れる環境建築なので、
そういうものを学ぶと、自然と設計がそういう流れになるのか
温熱環境や自然環境を考える方が、伝統家屋に関わられるのか
どちらなのかなぁ。。。
鶏と卵の話になりますね、笑。
私は、結果的に後者です。
学びながら、自分のものづくりの方向性や
大事にするポイントを振り返るブログとなりました。
長くなりました。今日のところは「うきは」
「朝倉」の話、続きは次回に!