『ジョジョの奇妙な冒険』の作者として知られる荒木飛呂彦の書いた『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』を読みました。
天神に出かけたときに買ったんですけどね、たぶん地元の本屋で見かけても買わなかったと思います。
天神に出張ると、天神に来たんだ!ってことでつい財布のひもが緩むっていうか、、、って財布のひもって何でしょうね?ひもで締める財布って巾着?私の財布はひもで締めるタイプです!って方はご一報ください、、、っていうのはいいとして。
う~~~ん、、、独特の世界観を持つ漫画の作者として知られる荒木飛呂彦ですから、彼の唱えるホラー映画論もこれまでお目にかかったことがないぐらい視点が独特で奇妙なものなのではないか、なんて内心少しばかり期待したんですけど、感動作として知られる『プレシャス』をホラー映画とジャンル分けしたり、ウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』を最高傑作だと断じたり、ところどころ面白いな、と思える箇所はあったものの、基本的に書いてあることはものすごくスタンダードでした。
なので、それは絶対違うだろ!!と反論したくなることもないし、逆にその見方は目からうろこだった!と感銘を受けることもありませんでした。
内容的に感銘は受けなかったんですけど、感心したのは、(週刊連載を抱えている割には)よくホラー映画を見てるな、ってことですね(ホラー映画論を書くぐらいなんだから、当たり前といえば当たり前なんだけど)。
フツーの人は『変態村』なんて見ないですよね。笑。
一応解説しておくと『変態村』というのはドサ回りの男性歌手が、ド田舎の村で宿屋のオヤジに捕まって、あんなことやこんなこと、様々な変態的なことをされちゃうってお話で、面白いかどうかは人によるし、全然お薦めもしませんが、見ちゃいかんものを見てしまった!感は存分に味わえます。
個人的に嬉しかったのは『リンク』についても言及されていたことですね(『リング』じゃないよ)。
リンクっていうのは主人公の名前で、召使としてお仕えしていたご主人様からは首を言い渡され、片思いをしていた女子大生からは邪険にされ、面倒を見ていた後輩からは散々からかわれ、やがて常軌を逸した彼は凶行に走る、というお話です。
本来は心優しい彼が周りの人間から理解されない様は見ていてすごく悲しいものがあり、好きなホラー映画の一本です。
確かまだDVD化されてないはずなので、是非とも荒木飛呂彦推薦ということでこの機にDVD化して欲しいです。
あ、一つ言い忘れてましたが、リンクっていうのはチンパンジーです。
逆に不満に思ったのが、『エンゼル・ハート』と『マーターズ』の二作について触れられてなかったことかな。
『エンゼル・ハート』は最近は『レスラー』などで再び脚光を浴びるようになったミッキー・ローク主演のミステリー系のホラー映画の最高傑作です。
また『マーターズ』は個人的にホラー映画の到達点と思っている作品で、ミスリードの巧みさ、展開のツイスト、結末の衝撃度、何もかもが半端じゃありません。
この二作に触れられてないのはちょっと片手落ちかな、と思いました。
片手落ちといえば、本作では極端に邦画ホラーの扱いが低いんですよね。
邦画ホラー、Jホラーといった方が通りがいいかもしれませんが、世界を席巻しているといってもよいJホラーが、演出がトロトロしている(?)という理由の元に、『リング』と『呪怨』のわずか二作品しか取り上げられていないんです。
中にはそういった演出の作品もあるかもしれませんが、別にそんな作品ばかりではないだろうと思います。
特に反論をしたくなる内容ではないと述べましたが、ここだけは違うんじゃないかと思いました。
荒木飛呂彦のファンであれば買いでしょうし(各章の扉絵はすべて荒木飛呂彦の描き下ろしイラスト)、ホラー映画の入門書としても悪くはないと思いますが、それ以外では特別誰かにお薦めするような本ではありませんでした。
天神に出かけたときに買ったんですけどね、たぶん地元の本屋で見かけても買わなかったと思います。
天神に出張ると、天神に来たんだ!ってことでつい財布のひもが緩むっていうか、、、って財布のひもって何でしょうね?ひもで締める財布って巾着?私の財布はひもで締めるタイプです!って方はご一報ください、、、っていうのはいいとして。
う~~~ん、、、独特の世界観を持つ漫画の作者として知られる荒木飛呂彦ですから、彼の唱えるホラー映画論もこれまでお目にかかったことがないぐらい視点が独特で奇妙なものなのではないか、なんて内心少しばかり期待したんですけど、感動作として知られる『プレシャス』をホラー映画とジャンル分けしたり、ウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』を最高傑作だと断じたり、ところどころ面白いな、と思える箇所はあったものの、基本的に書いてあることはものすごくスタンダードでした。
なので、それは絶対違うだろ!!と反論したくなることもないし、逆にその見方は目からうろこだった!と感銘を受けることもありませんでした。
内容的に感銘は受けなかったんですけど、感心したのは、(週刊連載を抱えている割には)よくホラー映画を見てるな、ってことですね(ホラー映画論を書くぐらいなんだから、当たり前といえば当たり前なんだけど)。
フツーの人は『変態村』なんて見ないですよね。笑。
一応解説しておくと『変態村』というのはドサ回りの男性歌手が、ド田舎の村で宿屋のオヤジに捕まって、あんなことやこんなこと、様々な変態的なことをされちゃうってお話で、面白いかどうかは人によるし、全然お薦めもしませんが、見ちゃいかんものを見てしまった!感は存分に味わえます。
個人的に嬉しかったのは『リンク』についても言及されていたことですね(『リング』じゃないよ)。
リンクっていうのは主人公の名前で、召使としてお仕えしていたご主人様からは首を言い渡され、片思いをしていた女子大生からは邪険にされ、面倒を見ていた後輩からは散々からかわれ、やがて常軌を逸した彼は凶行に走る、というお話です。
本来は心優しい彼が周りの人間から理解されない様は見ていてすごく悲しいものがあり、好きなホラー映画の一本です。
確かまだDVD化されてないはずなので、是非とも荒木飛呂彦推薦ということでこの機にDVD化して欲しいです。
あ、一つ言い忘れてましたが、リンクっていうのはチンパンジーです。
逆に不満に思ったのが、『エンゼル・ハート』と『マーターズ』の二作について触れられてなかったことかな。
『エンゼル・ハート』は最近は『レスラー』などで再び脚光を浴びるようになったミッキー・ローク主演のミステリー系のホラー映画の最高傑作です。
また『マーターズ』は個人的にホラー映画の到達点と思っている作品で、ミスリードの巧みさ、展開のツイスト、結末の衝撃度、何もかもが半端じゃありません。
この二作に触れられてないのはちょっと片手落ちかな、と思いました。
片手落ちといえば、本作では極端に邦画ホラーの扱いが低いんですよね。
邦画ホラー、Jホラーといった方が通りがいいかもしれませんが、世界を席巻しているといってもよいJホラーが、演出がトロトロしている(?)という理由の元に、『リング』と『呪怨』のわずか二作品しか取り上げられていないんです。
中にはそういった演出の作品もあるかもしれませんが、別にそんな作品ばかりではないだろうと思います。
特に反論をしたくなる内容ではないと述べましたが、ここだけは違うんじゃないかと思いました。
荒木飛呂彦のファンであれば買いでしょうし(各章の扉絵はすべて荒木飛呂彦の描き下ろしイラスト)、ホラー映画の入門書としても悪くはないと思いますが、それ以外では特別誰かにお薦めするような本ではありませんでした。