この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

前作と切り離して観れば楽しめる『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』。

2023-12-18 21:44:22 | 新作映画
 ポール・キング監督、ティモシー・シャラメ主演、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』、12/16、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(クーポン券使用で鑑賞料金1200円)。2023年48本目。

 映画.comのレビューで本作がティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』の直接的な前日譚ではないことにクレームをつけている人を多く見かけます。
 『チャーリーとチョコレート工場』から18年の月日が経ち、監督も主演も違うのだから、関係性は薄いということは想像がつきそうなものですが、そんなに前作に対して思い入れが強いんですかね。
 そんな自分も本作がミュージカル映画だということは想像していませんでしたが。笑。

 ヴィジュアル的には非の付け所がない映画でした。
 全体的な作りが(『パディントン』もそうでしたが)絵本のような雰囲気なんです。
 さすがはあの『パディントン』の監督だけのことはあると感心しました。

 ただ、ストーリーはいろいろツッコミどころが多いです。
 あの店舗を一日で作り上げるのは無理があるだろうとか、どうして悪役はわざわざ裏帳簿なんか残しているの(何のため?)、何よりヒロインの女の子の出生の秘密があり得ない!
 ネタバレになりますが、ヒロインの母親は娘が病気になったので亡くなった夫の兄を頼るんですよね。
 疎遠だった義理の兄を頼るぐらいだから、それなりに重い病だったと思うのですが、ヒロインの病は結局どうなったのか?
 自然に治癒したの?
 それとも宿の女将が医者に見せた?
 女将が高い金を払ってヒロインを医者に見せるとは思えないので、自然に治癒したんでしょうけれど、その程度の病気であれば義理の兄を頼る必要はないのでは、と思ってしまいます。
 といったことにツッコミを入れたくなるのは自分が細かいところが気になる性格だからかもしれません。笑。
 フツーの人だったら気にならないかも。。。 

 上述したとおり、自分みたいに細かいところが気になる人は楽しめないかもしれません。
 それに前作に対して強い思い入れがある人も。
 本作でティモシー・シャラメが演じたウィリー・ウォンカがどう年を取ったところで『チャーリーとチョコレート工場』でジョニー・デップが演じたウィリー・ウォンカになるはずがないですから。
 二人のウォンカは同姓同名の別のキャラクターと考えた方がよさそうです。
 そのように割り切れない人は観ない方がいいでしょう。
 でも細かいところが気にならず、前作に対してもさほど思い入れがないという人はきっと楽しめると思います。
 特に家族で観るにはちょうど良い映画ではないでしょうか。

 お気に入り度★★★、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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