この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

愛の形が理解し難かった『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。

2023-10-29 18:07:20 | 新作映画
 レオナルド・ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、10/28、ユナイテッド・シネマトリアス久山にて鑑賞(2ポイント消費で観賞料金1000円)。

 10/28は映画を三本観たのですが、二本目は『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を観ました。
 先日の記事で『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の鑑賞は先送りにします、というようなことを書きました。
 200分を越えるような映画はハシゴの中の一本としては適さないだろうと考えたのです。
 しかし直前になって来週は『ゴジラ-1.0』が、さらに次の週は『マーベルズ』が公開されることに思い至りました。
 この先この作品を観賞するとしたらどう抗ったとしてもハシゴになるのは避けられないなと思ったので、この日に観ることにした次第です。

 観てよかったです。
 面白かったですよ。
 ただ、200分を越える超大作なので途中ウトウトしちゃいました。

 一言で言えば西部劇版マフィア映画です(ある意味スコセッシが監督するのは必然の映画)。
 チンピラがボスの望むままに次から次に人を殺めていくが、次第ににっちもさっちも行かなくなり、最終的にはボスを裏切ることになるという、マフィア映画ではよくあるストーリーでした。
 知らなかったのは石油によって巨万の富を得たインディアンがいた、という歴史的事実ですが、興味深かったというか、理解し難かったのは主人公とその妻の愛の形でした。

 レオナルド・ディカプリオ演じるアーネストはインディアンであるオセージ族の妻モーリーのことを心から愛しています(そのように見える)。
 しかし彼は叔父のヘィルが望むままに妻の近しい親族の命を次から次に奪っていくのです。
 そこにためらいのようなものは見て取れません。
 一方妻のモーリーは夫のやっていることを薄々気づきながら、夫のことを愛し続けるのです(最終的には離婚するのですが)。

 この愛の形は自分にはちょっと理解し難いですね。
 普通に考えれば、妻のことを愛しているのであれば、その親しい人たちも大切にしそうなものですし、夫が親しい人たちの死に関係していると考えるのであれば、そのことで夫を問い質しそうなものですが、二人はそうはしないのです。
 オセージ族のことは学べばいろいろと理解出来るかもしれませんが、二人の愛の形はどうあっても理解出来る気がしません。
 まぁそれは自分が男女の機微に疎いからかもしれませんが…。

 200分を超える大作なのでおいそれとは薦められませんが、観て損はない映画だと思います。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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