最近の地方自治体はどこかおかしい。やらなくてもいいことや優先順位の低いことにこだわりすぎている。
それは、埼玉県が言い出したコンビニ深夜営業の禁止、最近では神奈川県の禁煙条例。これは公共の場所では禁煙しろ、というもので、パチンコ業界や飲食店の反発で後退したが、やる気である。
おそらく知事の周りには、有識者や良識のある方ばかりが集まっているのだろう。パチンコなんかやったこともないし、キャバクラにも縁がないし、タバコは大敵、という模範的な市民ばかりだ。
そうした人の声を聞いていれば、世の中を善と悪とに分けて考えるようになる。模範的な市民にとって悪いことは絶滅、いいことは絶対実行、という思考になりがちだ。
だが、世の中は善も悪もあって、さらにはグレーの部分も大きい。二元論で断じ切れるものではないし、さらに利で動いていく。
例えば、飲食店で客の8割程度が、タバコは嫌だ、と思えば、店には来なくなる。それで営業が成り立たなくなれば、自然に分煙にも移行しよう。パチンコ店でもそうだ。分煙や禁煙にした方が儲かるならば、そちらに動いていく。
それを、一定の価値観を押し付ける形で、条例で縛るのは間違っている。受動喫煙も、言われているほど被害はないというのが通説になりつつあり、健康被害はない、ということが決まったらどうするのか。
自治体はもっとやる仕事がありそうなものだ。コンビニの深夜営業も受動喫煙も、禁止したら困る人はいっぱいだが、あってもほんとうのところ誰も困らない。コンビニ深夜営業で暴走族が集まって迷惑している、というコメントが寄せられたが、それはまた別の問題だ。実際、深夜営業禁止でもエコ効果は低いと指摘されている。
自治体はいったいなんのためにあるのだろう。いうまでもなく地域住民のためにある。地域住民の大半の人が困っていることがあれば、たとえ国がやらなくてもやらなければならない時があるし、暮らしをもっと快適にする仕掛けも必要だろう。とはいえ、役所をスリム化しいかに効率よく住民サービスを行なっていかなければならない。
ただ条例を多発して、人々の生活を良きにつけ悪しきにつけ変えよう、というのは、僭越のそしりをまぬがれない。本来なら、ほとんど役所を意識しないで生活できることが理想なのではないだろうか。気がつくと、ああ、やってくれてたんだ、という役所になってほしい。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村
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それは、埼玉県が言い出したコンビニ深夜営業の禁止、最近では神奈川県の禁煙条例。これは公共の場所では禁煙しろ、というもので、パチンコ業界や飲食店の反発で後退したが、やる気である。
おそらく知事の周りには、有識者や良識のある方ばかりが集まっているのだろう。パチンコなんかやったこともないし、キャバクラにも縁がないし、タバコは大敵、という模範的な市民ばかりだ。
そうした人の声を聞いていれば、世の中を善と悪とに分けて考えるようになる。模範的な市民にとって悪いことは絶滅、いいことは絶対実行、という思考になりがちだ。
だが、世の中は善も悪もあって、さらにはグレーの部分も大きい。二元論で断じ切れるものではないし、さらに利で動いていく。
例えば、飲食店で客の8割程度が、タバコは嫌だ、と思えば、店には来なくなる。それで営業が成り立たなくなれば、自然に分煙にも移行しよう。パチンコ店でもそうだ。分煙や禁煙にした方が儲かるならば、そちらに動いていく。
それを、一定の価値観を押し付ける形で、条例で縛るのは間違っている。受動喫煙も、言われているほど被害はないというのが通説になりつつあり、健康被害はない、ということが決まったらどうするのか。
自治体はもっとやる仕事がありそうなものだ。コンビニの深夜営業も受動喫煙も、禁止したら困る人はいっぱいだが、あってもほんとうのところ誰も困らない。コンビニ深夜営業で暴走族が集まって迷惑している、というコメントが寄せられたが、それはまた別の問題だ。実際、深夜営業禁止でもエコ効果は低いと指摘されている。
自治体はいったいなんのためにあるのだろう。いうまでもなく地域住民のためにある。地域住民の大半の人が困っていることがあれば、たとえ国がやらなくてもやらなければならない時があるし、暮らしをもっと快適にする仕掛けも必要だろう。とはいえ、役所をスリム化しいかに効率よく住民サービスを行なっていかなければならない。
ただ条例を多発して、人々の生活を良きにつけ悪しきにつけ変えよう、というのは、僭越のそしりをまぬがれない。本来なら、ほとんど役所を意識しないで生活できることが理想なのではないだろうか。気がつくと、ああ、やってくれてたんだ、という役所になってほしい。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村
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