団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

みのもんた北方四島買っちゃえば発言

2009-04-09 07:42:07 | Weblog
 タレントのみのもんたが、テレビ番組で北方四島を買っちゃったらいいじゃないか、と発言をして顰蹙を買っている。
 まあ、軽い気持ちで言ったのだろうが、それほど顰蹙に値することではない。過去にアメリカのアラスカはロシアから購入しているし、日本がバブルの絶頂期に、よく竹村健一が1兆円で買ったらどうか、と提言をしている。むろん本気だ。
 当時のロシアはソ連の崩壊時の混乱があって、金も欲しかったのだろうが、現在は産油国で売るほど困っているとは思えない。
 みのもんたの発言の、金で買う、ということは、日本の固有の領土ではないことを認めることで、ロシアに利することである。南樺太も現在まだも帰属先が決まっていない宙ぶらりんの地域だ。
 どちらも、第二次大戦の末期にどさくさにまぐれてロシアが居座って、そのまま60年以上が経ってしまった。日本も領土を問題にするほどの余裕がなく、そのまま放置してしまったことが現在の事態を招いている。
 しかし、もし金で買えるものなら買ってもいいじゃないか、と思う。たぶんこのまま交渉を重ねても、相手はまともに応じるとは思えない。なにかよほどの事態の急変でもなければ埒は明かない。
 じゃあ、どうするのか、という見通しがまるでない。一方で国民の関心も薄らいでいく。ただ時間のみが過ぎ、既定事実が重ねられていく。
 このままでいいわけがないのだから、金で買おう、という意見も出てくるのだろう。領土ではないが、オークションで売りに出された国の至宝を取り戻そう、という動きがあった。それもまた結果はどうであれ、所有の正当性を主張するよりは、売りに出されているものだから金で取り返した方が早かった。
 領土が売りに出されるとは思えないが、ただ返還要求をしていればいい、というものではない。本気で返せ、という交渉をして、だめなら裏金でも使って、まず共同統治に駒を進めるなど、なにかの進展を少しずつでも勝ち取らなければ、いつまでたってもこのままであろう。
 きっと中国の尖閣諸島、韓国の竹島問題もそうだろうが、周りの国は日本はいいようになる国だ、と北方四島で学んでいるのではないか。そうではないところを一度見せることが肝心だ。

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