団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

2009-05-15 18:32:52 | Weblog
 前回で前鴻池官房副長官のことを書いたあとで、気がついたことがあったのでフォローしたい。
 女性を連れて熱海での温泉三昧、行くときに議員特権のJRパスを使っているという。これもみみっちい話で、多くの人はケチねー、と感想を述べるが、いろいろと考えると、どうも違うような気がする。
 要するに、鴻池なのである。議員の前に人間、鴻池であるから、お金持ちでありお金などはあって当たり前の世界で生きてきたのであろう。それは麻生首相も近い。
 だから、ケチという論評は当たらないし、公私混同も見当違いで、要するに人の金と自分の金が基本的に区別がついていない生き方をしてきたのであろう。
 JRパスなどは使えるから使ったまでで、それが公私の問題に波及するなんてことは考えないし、誰の金かもあまり考えてこなかったのではないか。
 もちろん嘘を言ったのは悪いし、ばれてクビになったのもしかたがない。女性と温泉に遊びに行くのも議員会館に連れ込むのも、決して議員にふさわしい行為ではない。
 ただ、育ちの良さで金のことも公私も無頓着とすれば、やはりこの人を議員として出した自民党もよくないし、選んだ国民も反省すべきだろう。
 つまり選良として不適格者を選んでしまったわけだ。ただし、こういう人は金に汚い、ということはない。だから利用されない限りは汚職とは無縁だろう。そこが小沢さんと違うところであろう。
 ある意味、愛すべき人間であり、こういう時代に稀有な存在でもあるだろう。問題は、こうした人間の使いどころにあるわけで、やはり麻生さんの任命責任というのもあるのではないか。
 それにしても、この緊張感のなさというか、脇の甘さというか、よく政治家が勤まってきたと思う。となると、やはり周りの人間がこ乱行をたしなめなければならないが、爺やもすでに遠い人になって、誰もとどめる人間がいなくなったゆえの悲喜劇なのだろうか。
 
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