団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

ちゃん

2009-05-18 18:16:23 | Weblog
 先日、近所のディスカウンターで洗剤を買った。当然、いつも使っている洗剤だから、詰め替え用を選んだ。ふっと隣の棚を見ると、同じ製品のボトルがあった。あれっと思ったのは、値段だった。
 ボトルの方が10円安い。なっ、なんだなんだ、と思わず目を見張った。さらによく見ると、容量がボトルの方が多い。ボトルに入って容量も多く値段が安い。迷わずボトルの方を買った。
 それにしても、なんのための詰め替え製品か。まともな消費者なら、詰め替えを選ぶはずがない。たぶんボトルを安くして、こちらをまず使わせるくせをつけたいのだろう。だから買いやすくしているが、同じところに詰め替えがあることが誤算だった。
 やはり詰め替えこそ安くして、ボトルはなんども使えるような価格と容量に設定するのが、エコを謳うメーカーの責務だし、こうした市場を放置していることも環境省あたりの怠慢であろう。
 エコポイントである。つまりエコの大義名分で買い替えを促進させようという魂胆だ。実際、省エネのランクはメーカーの自主申告で、第三者機関のお墨付きではない。だから日立の冷蔵庫のような偽装の数字がまかり通る。
 消費者はなにを信じていいか分からないままに、ポイントがつくからと尻を叩かれている。それ以上、エコをいうなら使い方こそ指導すべきだろう。
 猫しか見ていないテレビがつけっ放し、冷蔵庫のドアを無用に開閉する。エアコンもまめに消せばいいし、フィルター清掃も大事なことだ。
 ことほどさように、エコを実践することはモノを買うことではない。モノを買えば必ず無駄が生じる。反エコロジーになり、要はなにもしないことが究極のエコなのだ。
 そうしたシビアな認識を持って、無理のないところから生活を変えていくことが正しい態度であろう。まあ、こんな不況だから、買わせようというのも無理はないが、賢い消費者は踊らされてはならないだろう。
 
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