団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

終息は見えてきたか

2020-05-07 15:26:01 | Weblog
 大阪モデルが話題になっている。それを発表した吉村知事に西村金融再生相が噛みついている。立場の違いだろうが、メディアは嬉々として取り上げている。
 とはいえ、大阪がそういう数字を出すということは、そろそろ終息が見えてきた、という証左だ。東京の小池知事も数字を出したいのだろうが、東京はまだ上がったり下がったりして、感染者数が不安定だから、もう少し時間がかかりそうだ。
 それよりも、新型コロナウイルスが蔓延してから、2ヵ月以上が経っている。それでも、まだ3密といっている。本来の3密は、密閉、密集、密接の3つが重ならないように、という趣旨だったが、ぞれぞれの密がひとり歩きして、すべてダメになってしまった。
 いわば過剰反応で、自粛警察などと極端な正義の押し付けまで出始めている。自主的に守ることこそが大切なことである。
 この3密でいいたいことは、これまでの感染データを分析して、感染源はどこだったのかを、もっと精密に調べたらいいのではないか。
 例えばいま話題になっているパチンコ店。パチンコ店で感染した人は、いったい何人いたのだろうか。クラスターは発生したのだろうか。
 とんとそうした情報はない。またジョギングでも2m以上離れて走ろう、マスクも着用しよう、といっているが、このランニングで感染した人がいるとは寡聞にして知るところではない。
 こういう例が数多あるのではないか。たぶん3密の典型である居酒屋などは、やっぱり感染防止対策を徹底してやって、開店にはこぎつけることができるだろう。カラオケボックスもまたしかりであるが、これまでの感染源のデータから、もっと業種別の対応を考えるべきときに来ていると思う。
 それが現在も十把一絡げである。専門家会議は、相変わらず3密の継続、人との接触の8割減などといっているが、もうそういう段階ではあるまい。
 ウイルスの正体もほぼ分かり、感染源のデータもしっかりと把握されるようになったはずだ。そうしたデータを生かして、もっと生活に即した業種別・業態別の感染防止を提案するべきであろう。
 専門家会議ができなければ、それをカバーするのは政治の責任である。言葉の違い云々でやりあっている場合ではない。
 ようやく解除された公園、図書館、美術館、博物館、劇場などは、最初から自粛要請の対象にすべきではなかった場所だ。ウイルスが分からない時期だったからしかたがないが、もう出入り自由が当たり前だ。
 ただ図書館などは、人が取った書籍を他の人が触る可能性があり、手の消毒は継続しなければならないだろう。
 最近では、飛沫感染よりも、手についたウイルスが口、鼻、目から体内に入る確率が高い、と指摘されている。そういう可能性を排除して、元の生活に戻れるように工夫したいものである。その指針こそが政治に求められている。
 
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