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篆刻(てんこく)7月の月例競刻の講評

2019年08月28日 | 篆刻
篆刻サークル「石門印会」の先生から9日に
月例競刻の講評が届いたものの、体調が悪く
パソコンに打ち込む気力なく、その後予期せぬ
入院となり、講評アップが今日になってしまいました。

7月の課題は「月到天心」(月が天空真上に
 見えること)印の大きさ八分印(約2、5cm)
以下、先生の講評です。


曲線を多用した独得の印趣を感じさせる作。
特に「心」に独自の発想がみられる。「到」は
他三字に比して広がり不足か。



印の中央に太さを集中させる承法をとりいれ風趣に
新鮮さを感じる。「月」字の変化が見事である。
「天心」に縦画が多く「心」に横への伸展が
あらば尚よし。



鉄線小篆の字形がよく伸展している。「月」字
やや弱さ感じる。字形を工夫し画数をふやすのも
一考かと思う。辺縁よい。



「月」字上下につめながら全体のバランスに違和感が
ない。下辺角二ヶ所欠損が変化となっている。辺縁
文字に打刻変化があってもよいと思う。



秦印古印の風味みせて好印たり。文字やや充満感あり、
細線を考えたい。辺縁は十分な太さあり圧倒されるも
変化少なし。雅味も。



刻法確かなものあり安定感あり。右上の朱の空間は
いかがなものか。「月」字を斜傾させてバランスを
とったらよろしい。辺縁優しさあり。



文字の大きさ、回文による工夫により構成秀逸たり。
少し細めの刀線があり、それが弱さを生む。接する
ことを恐れぬこと。



以前より大きさが出て、辺縁も力がこもる様になった。
「天心」の縦線がそろってしまった。横への動きを
一考してほしい。



印篆を丁寧に刻して安定す。細めの十字界線がアクセントと
なっていい。文字もっと太くするのもよい。その時界線は
不用だろう。



左の朱文印と質を異にして字画を伸展させた力強い
作である。各字の伸展バランスが程良く十分な想を
練ったと思われる。「天」の中心一考あり。



文字は一見単調な同質の直線で構成されているが
辺縁が太く強いため、職官印を思わせるものと
なっている。「月」字の字形を一工夫されるとよい。

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