きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

東京のSOI(路地)STORY

2012-11-13 20:00:00 | 遠くへ~少しだけ非日常
タイでいうSOI(路地)という概念とはちとずれるのか。でも何となく、やっぱりSOIだと思ったのでSOIか。

夕方。まだホテルで休養するには早い。かといって、結構くたびれているのであまり出たくない。葛藤しながら、どの辺で折り合いつけるかと地図と時計をにらむ。ホテルのある大井町が、東京のどの辺なのか今ひとつ把握していない。もちろん距離感も今ひとつつかめていない。東西南北あるいは北東北西南東南西どっち方面に行くと満足できるかしばらく地図を見ていた。
多摩川、というきりのいいポイントがほどよい距離にある。真南に行くとやや遠い。やや西よりに進むとだいたい1時間ぐらいで行けそうだと分かる。
フロントに鍵を預け、道に出る。

帰宅途中の高校生、中学生、小学生、サラリーマン。
東急線の線路の下をまたぐ、この近くに伊藤博文の墓所があった。後になって知った。
一車線の道路をとりあえず進む。疲れているのかいないのか不思議な感覚。

たぶん疲れているが、あまり走らない感じの道なので、半分興奮していたんだろう。地方にはちょっとありそうでなさそうで。
大きな通りを横切る。

月が見える。
さらに進む。まっすぐ進んでいるだけなのだが。変化がある。道の幅は同じだが。


やがて、商店街、商店街、商店街。

ここには八百屋さん、魚屋さん、肉屋さん全部あるんだな。お風呂屋さんもあるんだな。

多摩川に出る大きな道に出る。中原街道。

この辺は、賑やかさに切れ目がなかった。
帰宅途中のお母さん。二人乗り、三人乗りの自転車がばんばん行き交う。そうかウチの田舎じゃ、みんな車で迎えに行くわな。この辺の人々は自転車なわけだ。今からこどもと会話して晩ご飯。父ちゃんの帰りはもう少し遅いだろう。
そうして子どもは大きくなる。

賑やかさの中に、ぽつん、という感じで川、川の道。
もうすぐで多摩川。ここ田園調布なんだ。

初めて見るファミレス。

多摩川に着く。

約一時間。せっかくなので、神奈川県に行く。

神奈川側はどちらかというときらきら。

さっきの月に再会。
東京側は山があるせいかちょっと暗い。

橋から川に降りる。部活が終わった坊主頭の高校生が川岸でしゃべっている。大きな荷物がまとめられていたからまだ終わっていないのかもしれない。
反対側に上がる。
橋を渡る。

東急線の駅に着いた。

高校生スマホ見ながら帰宅前のワンクッション。

汗をかいたシャツを着替えて御褒美買おうと思ったが、コンビニにトイレはなく、他にも着替えるところはなく、トイレは改札通らないといけないので結局御褒美買わずに改札をくぐる。
地名見ただけでは、南蛮船に乗ればいいのか分からないので、ホテルのある駅の名前を駅員さんに言うと、○番線にのって大岡山で乗り換えてくださいと言われる。
電車はがらがらだった。でも終点のその駅に着くと、人がわいていた。皆さんお疲れ様です。
儂もお疲れ様です。
迷いに迷って、駅前のヨーカドーの地下で、テンプラの盛り合わせと、鳥の焼いたのと第3を3本。ホテルに帰る。風呂に入り、ようやく泡をいただく。

よく回る。よくよく考えれば、昼食ってないからな。それで走る前だるかったか。とりあえず原因が分かった。

路地巡り。思わぬ収穫だった。