きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

昼下がり~海上ずっと手前まで~

2012-11-21 20:00:00 | 近場の異邦人
先日のこと。

時々走る国道から少し入ったところへ行った。そこに上がるバスはあるものの、休日は走っていない、というところ。山の上(奥)なのに「海上」という。何かいわれがあるのだろうか。
その日は、そこに着くまでに既に20キロぐらい走っていたし、出発するのが遅かったから、とても道の終わりまでは行けないなと思っていた。だから、少し覗いてみるぐらいの感じで国道を入った。

昼過ぎで、陽はまだ高かった。空を見上げるとさっきと変わらぬ青。

でも、道は山の影が降りていた。

「半日村」という絵本があったなと思いながら走った。

少し行くと、集落に出た。

集落には寺があった。儂の故郷と同じ過疎の村か。でもここはウチのところよりすごいな。台風来て孤立状態になったこともあるし。でも故郷は故郷だもんな。

バスの時間を考えて、Uターンすることにした。まだまだ先はあるが、時間の目処が立っていないので、今日はここまで。次来たときは、どこまで行けるかな。でももう冬だからいつ来れるかな。
橋のガードレールに小さなプレートを見つけた。

こういう橋の名前だったのか。
帰りは下り坂なのに、ペースが上がらなかった。
バテていたのと、行きとは違う景色に脚を止めることが多かったからか。

色づく葉。さっきと変わらぬ赤や黄。でも陰では少し趣が違うな。
何度も見てきたはずなのに、ああと立ち止まり、ぼうとした。


車で見に来ている人も、ゆっくりと景色を見ながら行き交っていた。

この先はどこに行くのだろう。でも山は少々怖いな。

国道沿いにある特急のバス停が見えた。案の定、ちょっと覗いてみるぐらいの感じになった。

まだ1時間しか経っていないのに、陽はもう山の陰に隠れてきていた。
「半日村」という絵本を探してみようかと思いながらバスに乗った。