久々に、感想文。
失礼なことを云えば、予想に反して面白かった。この歳になって、太宰の作品を面白く読むということ自体、恥ずかしくもあるが。
昭和19年という時代背景。なのに、何故か。
酒が次から次へと出てくる。いいんだろうかと言うぐらい配給の酒をかき集める呑む酔う。こんなの当時の雑誌に載せて良かったんだろうか。一歩間違えると只の呑兵衛の飲み歩きである。太宰だから許されるのだが。
只の酒飲みではない。「風景」論、街の「表情」の考察、はっとさせられるところも結構あった。
これを学生時代に読んで単車に跨っていたら、目にする光景も少し趣が違って見えたかもしれないか。否、そこまで分かる年齢ではなかったかもしれないあの頃は。
誤解を恐れずに云うなら、近代版アナザースカイ、かな。
地図がないので、ウェブで調べたり解説見たりしながら読んだ。電子書籍だったから、難しい語句は辞書の大辞林が付いているので便利だった。地図も工夫次第で写せたはずではある。電子書籍に手を出して、こういう作品に触れる機会があったということは、有り難かった。
所々特に最後、結構自分の知っている太宰っぽくなって別の意味で面白かった。ぷつん、と音がするような終わり方も。
そして、麦の合う本だった。良い感じで酔えた。
失礼なことを云えば、予想に反して面白かった。この歳になって、太宰の作品を面白く読むということ自体、恥ずかしくもあるが。
昭和19年という時代背景。なのに、何故か。
酒が次から次へと出てくる。いいんだろうかと言うぐらい配給の酒をかき集める呑む酔う。こんなの当時の雑誌に載せて良かったんだろうか。一歩間違えると只の呑兵衛の飲み歩きである。太宰だから許されるのだが。
只の酒飲みではない。「風景」論、街の「表情」の考察、はっとさせられるところも結構あった。
これを学生時代に読んで単車に跨っていたら、目にする光景も少し趣が違って見えたかもしれないか。否、そこまで分かる年齢ではなかったかもしれないあの頃は。
誤解を恐れずに云うなら、近代版アナザースカイ、かな。
地図がないので、ウェブで調べたり解説見たりしながら読んだ。電子書籍だったから、難しい語句は辞書の大辞林が付いているので便利だった。地図も工夫次第で写せたはずではある。電子書籍に手を出して、こういう作品に触れる機会があったということは、有り難かった。
所々特に最後、結構自分の知っている太宰っぽくなって別の意味で面白かった。ぷつん、と音がするような終わり方も。
そして、麦の合う本だった。良い感じで酔えた。