きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

12月のリハと漕走覚え書き

2017-12-28 18:54:20 | 脊髄内血管腫との邂逅
今日で前のK病院の入院日数も合わせると99日目。本当に長期戦である。
現在、直腸膀胱のコントロールに課題は多く、感覚機能も若干改善はしたが脚自体の痺れは良くなっている訳ではない。それに比べて運動機能面はそこそこ向上してきた。
うまく記すことはできないが、リハの内容自体が変化している、というよりレベルアップしているのを感じる。現在、脚の弛緩、ストレッチの他に脚の筋トレ、上半身の筋トレ、歩行、バランス等、立位などが中心だが、1日3時間(4コマ)終わるとどっと疲れるぐらいやっている。
疲れるのは、12月から庭(リハビリ用の庭ということで「リハ庭」とする)を車椅子で走る「漕走」(そうそう:こんなコトバないかも)を始めたのもあるのだろうが。
本当にぐるぐるぐるぐる回って既に200キロ越えている。

それはさておき、脚に関しては左もさることながら、右脚の力が強くなってきた。脚の踏ん張りは、足の裏で地面をとらえる感覚が出てきた。太股の力も上がってきた。特に右側が持ち上がるようになってきた。脚の筋肉が戻ってきたと感じる。
入院時は平常時より5キロマイナスだったが、今日測定したら2.5キロ戻った。筋肉だけではなく、たっぷんたっぷんのお腹もあるだろう(が、夕食後のお菓子が止められず)。

で、以下メモ。写真は今朝のリハ棟。

●寝た状態で、脚で○や8の字を書く練習
左脚で実施。12月初めはコントロールが全くできない。左は力は入るようになっているが、その制御ができない。現在はスムーズになったが、8の字の方は軌跡がまだ汚い。力を単に出すのではなく、力を調整することや調整しつつ力を入れ続けることが必要。これは複合的な筋肉の動きとか力の入れ方とかに関係するらしい。
●脚を伸ばして座る。
そのまま脚を組まないで保持するのがなかなかきつい。身体は病気になる前より柔らかくなってきているが。
●脚を下ろして座り、チューブや重り入りボール(バスケットボール大)で筋トレやバランスの練習
ボールを持ち、体重移動をしたり、上下左右からの力を受けながら真ん中で保持する練習。左下からの力が加わると左脚が浮いてしまう。地道に継続中。
●腕の力に依らず、脚を踏ん張って立つ練習
脚を下ろして座った状態で、4点歩行器で支えながら立ち上がる。左右バランスよく立つことができる回数が増える。ただ、力の入り始めが遅い。立ち上がってからはお尻に力を入れることで右の膝折れを防止する。太股や膝にだけ意識を集中するのではなく、お腹やお尻が重要。腹筋の筋力強化が必要。現在は、立つこと自体は十分できるようになり、廊下の手すりとか、やりにくい(力が入れにくい)ものでも立ち上がることができるようになった。腕だけでなく脚の力がついてきた証拠。
●脚に力を入れて踏ん張る練習(1)
柔らかいハンドボール大のボールを踏む練習や転がす練習、脚を使ってぞうきんで拭く動作をする。ボールは力の入り加減を間違えるとすぐに脚を離れて転がる。微妙に調整しながら力を加えることの難しさ。
右は、膝から下が動くようになったが、まだ5回過ぎると動きがなくなってしまう。また、右に力を入れているときは左の脚が動く。動かさないように右だけでコントロールすることも必要。
●脚に力を入れて踏ん張る練習(2)
いわゆる「空気椅子」やスクワット等々、4点歩行器でやる。このリハの負荷が結構増してきた。左足の裏は踏ん張っている感じが分かるようになり、右足の裏も地面を感じるようになってきた。
●腹筋いろいろと背筋
最近、それぞれを単体で鍛えるだけでなく、脚と連動させた形での強化が多い。少しだけ自主トレでベッドでやることもある。
●立つ練習
12月初めは、右は膝を覆う補装具、左は膝までの補装具を装用。膝を伸ばすのではなく、お尻に力を入れる。またへそを前にです。左右バランスもさることながら前後のバランスに気を付ける。踏ん張りが聞くようになったら次は、お尻の横の辺りの筋肉に力が入るように気を付ける。これができるようになると楽に立てるらしい。別の先生のときは、できるだけ平行棒なしで立てるように練習するも、なかなか前後の感覚が分からなくて苦労した。12月中旬ぐらいから、補装具なしで右の膝折れに注意しながら立つことができるようになり、今は、立つだけの練習はほとんどない。
●杖で立つ練習
バランスが取りづらく、変な力が入る。現在は休止中。
●車椅子をこぐ練習
11月終わりに初めて外に出る。車椅子で屋外の傾斜(登り道)を漕ぐ練習。気持ちよかった。12月に入ってからは、1人で外に出ていいことになり(常置していた導尿カテーテルを抜いたため)、自主トレを開始。
●いわゆるプッシュアップ
1日5回から10回ぐらい自主トレ。リハでも繰り返しやる。
●歩行器で歩く
15日目から実施。70メートルとか50メートルぐらいを20~30分ぐらいかけて歩くこともするようになった。12月中旬からは右の膝折れ防止の補装具もなしでやっている。先日の病棟内リハの期間はひたすら歩いた。
●片手で何かに捕まって立ち、もう片手で作業をする
トイレでズボンを下ろしたり上げたりすることを念頭に置いて練習。服に着けられた洗濯ばさみを取る等。現在は、その甲斐あって、紙パンツとズボンは片手で自分で上げることができる(片手は手摺につかまっている)。紙パンツの中に敷くパッドも当てがって上げるので結構な技術がいるが。
●トイレの便座移動の練習
実際のトイレでやる。立つことができる時間が長くなったのと、手すりをうまく使うことができるようになった。
●手放しで立つ
どうしても体重が後ろにかかりすぎる。まだ全然感じが掴めない。安定するポジションを捜すのが難しいのに、修正するのは尚更という気がする。まだまだである。
●機械を使って歩く
転倒防止のベルトとルームランナーで。
「吊り下げ式免荷歩行機器」という機械(これでググると画像が出てくるのでイメージができる筈)で、15~20分間、ひたすら歩く。速度を速め、漸く通常スピードの半分ぐらいでできるようになった。集中が途切れると右は脚を持って行かれそうになる。左は捻る。結構ハードである。大汗をかくこともある。右は太股を上げて踵から下ろすことを再三指導される。
●床から車椅子への移動
これは1度ででき誉めて貰った。うまくできた。
●マット運動
援助したてもらいながら四つんばいや膝立ち。静止はできるものもあるが、移動になると難しい。動きがあるものは何をやってもそれなりの難しさがある。

その他、生活訓練としての排泄「訓練」などもリハといえるかもしれないので追記。12月から尿道に常置しているカテーテルを抜き、自己導尿が始まった。で、定時での導尿の他に自力での排尿を試みているがなかなかうまくはいかない。また、お通じについては、トイレの便座に座ることも難しかった状態から、立ったり移動したりズボンを着脱したりなどで1回するのに20分ぐらいかかっている状態を経て動作自体はかなり良くなったが、肛門が開かないことが最大の難点。こちらは、訓練でどうにかなるという感じでもないので、ひたすら繰り返して試みているが見通しは立たず。
自己導尿については、6時間が目安だが、実際は6時間では間に合わず、合間に自力での排泄ができれば理想的なのだが、これがまだ全然成功していないので、自己導尿の間隔を4.5時間とか5時間とか短くするとか、これも試行錯誤が必要。自力で出せるパターンとしては、4時間半ぐらいで一旦トイレに行くのが良いのだろうが、なかなかうまく出なくて100ccぐらいが多い。それでもこの前は300近く出たこともあったか。自力では全く出ないのなら導尿間隔を短くすればいいのだろうが、少しは出る。少しは出るだけに漏らすこともある。特にリハビリで力が入ったとき。少しだけ漏れたのならまだいいのだが、ひどいときは結構な量が出る。夜なんかが特に酷い。出したいときには全く出ないのに。これについてはトイレの見守りとかが完全になくなって、自由に何度も行けるようになったらまた回数を重ねる必要があると思っている。

また、運動感覚より体性感覚に違和感があるのは相変わらずで、脚はしびれているが、慣れもあるのか、気にならない時間は増えている。
それよりも、右の肩胛骨から腕、腋、脇腹に掛けて「いたがゆい」のが少々気になる。寝ているときに余計に痒くなる。転院して一週間ぐらいして症状が顕著になってきた。最近は範囲も広く症状も酷い。対処方法が今のところ見つかっていないので、どうしたものかと思う。睡眠不足になってしまい、眠いこともしばしば。これも最近の悩み。

自主トレは12月に入ってから車椅子の漕走(そうそう:こんなコトバないかも)を始め、結構な距離を稼ぐようになった。今日現在で既に200キロ越え。1日2時間前後で8~10キロ前後。リハや導尿等の合間に20分とか30分とかの時間だけ庭に降りて、ひたすら漕ぐ。最後の方はかなり疲れる。休日は連続で2時間ぐらい漕げるときがあるが、そういうときの最後は特にしんどいから、やはり続けて漕ぐことの難しさはある。

リハの先生から貸していただいていた手袋は既に破れ、職場の方々のご厚意でいただいた作業用手袋(革!)も一週間しないうちに穴が空いた。

タイヤは減っている(リハの先生曰く「貸し出したときはこの状態ではないですね」)。
そんな中で突然先週は隔離軟禁騒動があり漕走ができなくなったことや、逆に手摺で立ち上がっての自主(筋)トレがOKになったのとで、大袈裟だがリハビリについてただ指示されたことをするのではなく、目的とか強化する部位とかトータルで考える必要を感じた。筋トレも続けられる範囲の内容を考えながらやっていかんと(これがランと違って続いたためしがない)。
といろいろ課題はあるが、とりあえず、目の前のリハをしっかりやるのみ、ではある。

乃南アサ「ニサッタ、ニサッタ」より、ちょっと違うか。