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ペテルブルク便り~エルミタージュ劇場「白鳥の湖」とマールイの「プレリュード」

ペテルブルクへ第二の里帰り中のオマール大好きさんから、
25日にご覧になったエルミタージュ劇場の「白鳥の湖」、
それからミハイロフスキー劇場のナチョ・デュアトの新作についての感想をお寄せいただきました。
いつもありがとうございます!!!

※画像の無断使用は堅くお断りいたします。
サムネイルをクリックすると大きな画像で見られます。







作品としての「プレリュード」はナチョの4作品の中では一番好きです。
好きと言うか、他の作品に比べてこの作品はクラシックの要素が取り込まれているので
単になじみやすいだけかもしれませんが。
ボルチェンコ、オーリャ、ボンダレワが踊ったパートはポアント履いてます。
(※注;エカテリーナ・ボルチェンコ、オリガ・ステパノワ、オクサナ・ボンダレワ)
ソプラノの歌声も功を奏しているかと。
ただ、Without wordやDuandeよりも難解な作品ですね・・・
それぞれのパートのつながりがイマイチ把握出来ない。
今度、聞いてみます
La La Laと比較してしまいましたが、ナチョの作品は何回か観ると、慣れてくるというか、拒否感はどんどん薄れていきます。
数回続けてみても、然程苦にならないし、徐々に上演時間が短く感じるようになりました。
まあ、マリインカで何らかの公演をやってたら、間違いなくそっちに行きますけど。
あ、キャスト表を見たときは「え?」って思いましたが、クズネツォフはなかなか良かったです。
彼は19日に今回の役のデビューだったそうですよ。
前回の訪露ではプーちゃん(注;アルチョム・プハチョフ)もナチョ作品に出てたのですが、今回は名前がないのでどうしたのかなとチョット心配です。

今日は23日に引き続きエルミタージュで白鳥を観てきました。
(24日のくるみは面倒くさくなって行くのは止めました。またチケットが無駄になってしまったorz)
オデット/オディールはマールイのボンダレワ、ジークフリードはマールイに先日客演した
オレグ・ハリュートキンでした。
ミャスニコフの奥さんのマユミさんもワルツ、白鳥、ナポリで参加してました。
一幕ではボンダレワの顔が引きつってて、踊るのが精一杯という感じでしたが、二幕以降は
彼女本来の調子を取り戻したようで、安定したバランスを見せたり、フェッテでもダブルをかなり入れたりと、なかなか良い感じでした。
ただ、ボンダレワって目が大きいじゃないですか。
あの顔にかなり濃い化粧をしていて、かなり顔が怖かったです。
あまり叙情的な要素のあるダンサーではないので元来オデットよりもオディール向きなのでしょうね。
ハリュートキンはとても安定していて、(多分かなり重いであろう)ボンダレワのサポートも完璧にこなしてました。
体系的にはマリインカのダニーラっぽいかもです。
二人の間に愛は皆無でしたが、思っていたよりずっと楽しめました。
マールイ、マイリンカ意外だと、こういう意外な組み合わせを見られるので、ある意味楽しみです。
劇場だけでも見る価値はあると思うので、ピーテルにくることがあれば一度は足を運ぶことを
お勧めします。






キャスト表を文字におこしましたが、、
ロシア語の下に英語表記があるのは観光客にもわかりやすいのですが、
しかし、不思議なところで改行してあるところが、なんともてけとーで(笑)

名前の途中で改行してあるところは名前の始まるところから改行しましたし、
あとは適宜改行したり太字にしてあります。

Санкт-Петербургский театр крассического балета
St.Petersburg Theater of Classical Ballet

Действуюшие лица и исполнители:
CAST

Одетта-Одиллия:Оксана Бондарева
Odette-Odile   Oksana Bondareva

Принц Зигфрид Олег Харюткин
Prince Sigfried   Oleg Kharyutkin

Владетельная Принцесса Ирина Титова
The Princess Regent   Irina Titova

Шут Дмитрий Лысенко
Jester   Dmitry Lysenko

Ротбарт Анатолий Катульский
Rothbart Anatoly Katulsky

Друзья Принца А.Серикова,О.Редюк,Н.Бланков
Pas De Trois   A.Serikova,O.Redyuk,N.Blankov


Маленькие лебеди Е.Киреева А.Овчарова,Е.Громова,Я.Журавлева
The Little Swans   E.Kireeva,A.Ovcharova,E.Gromova,Y.Zhuravleva


Испанский танец
А.Серикова,К.Спиридонова,
Р.Коврижкин,Н.Бланков
Spanish Dance   A.Serikova,K.Spiridonova,R.Kovrizhkin,N.Blankov

Неаполитанский танец А.Овчарова,А.Исламов
Neapolitan Dance  A.Ovcharova,A.Islamov

Венгерский танец Н.Инюшкина,О.Редюк,Р.Галиуллин,Е.Иванов
Hungarian Dance N.Inyushikina,O.Redyuk,R.Galiullin,E.Ivanov

Мазурка
Е.Деева, Н.Асташина,А.Прохорова,В.Вишнякова,
Д.Денисов,М.Ткачук,А.Лисицын,В.Сунегин
Mazurka   E.Deeva,N.Astashina,A.Prokhorova,V.Vishnyakova,
  D.Denisov,M.Tkachuk,A.Lisitsyn,V.Sunyegin

Художественный рукоиодитель Виктор Сергеевич Корольков
Artistic Director   Victor Korolkov

「サンクト‐ペテルブルク・シアター・オブ・クラシックバレエ」
アデッタ/アディーリャ(オデット/オディール):オクサナ・ボンダレワ
ジークフリード王子:アリェク・ハリュートキン(オレグ・ハリュートキン)
女王:イリーナ・ティトワ
道化:ドミトリー・リセンコ
ロットバルト:アナトリー・カツルスキー
王子の友人たち(パ・ド・トロワ):
 A・セリコワ O・レデューク N・ブランコフ
小さな白鳥たち:
 E・キレエワ A・オフチャロワ E・グロモワ Y・ジュラヴリョーワ 
スペインの踊り:
 A・セリコワ K・スピリドノワ R・カヴリージキン N・ブランコフ
ナポリの踊り:
 A・オフチャロワ A・イスラモフ
ハンガリーの踊り:
 N・イニューシキナ O・レデューク R・ガリウリン E・イワノフ
マズルカ:
 E・ディエワ N・アスタシナ A・プラハロワ V・ヴィシニャコーワ
 D・デニソフ M・トカチューク A・リシツィン V・スネーギン

芸術監督:ヴィークタル・セルゲエヴィチ・カラルコーフ
(ヴィクトル・セルゲエヴィチ・コロルコフ)


ジュラヴリョーワはほんとの綴りがёなのかちょっとわからないのですが
(ロシアだと「ё」ってわかりきっている場合は「е」ですませちゃうことが多いので・・・
こればっかりは慣れるしかない・笑)
ジュラヴリョーワでなければジュラヴレーワさんだと。

ブログに載せるときは、そのときの気分で、ロシア語発音に近いカタカナ表記にしたりしていますが、レベデフなんかはもう、めんどくさいからヴィクトル・レベデフにしちゃっています。
まあわたしの頭の中ではオレグはアリェク、ロパートキナはラパトキナのほうがしっくりくる感じ。
ヴィクトルはヴィークタルもヴィクトルもオッケー。

かといって、いちいち
アンナ→アーンナ
セルゲイ→スェ~ルゲイ
エレーナ→イェレーナ
みたいに書くのもアレなんで、いろいろごちゃまぜで申し訳ないですねえ。

まあ、オデット/オディールに関しては、ロシアだと「アディェッタ/アディーリャ」みたいな発音です。厳密に言うと、この「ア」もわたしの耳にはアとオとヤが混ざったような音に聞こえるんですが。

だもんで、もし、お目当てのロシア人バレリーナと話すチャンスがあって、
次は何を踊るの?とか質問して「アデッタ、アディーリヤ」って聞こえたらそれはオデット/オディールですよ、ということです。
英語を話せるバレリーナや、日本に良く来ているバレリーナや、日本人と親しい人だと、
「オデット」って言いますけどもねー。


あれ?話が逸れちゃった。。。すんません。


エルミタージュの白鳥の話でした。。。

オマール大好きさんもお薦めの、
皇帝一族のために建てられたエルミタージュ劇場、一度は行ってみたいですね。
ダンサーを間近で感じられるというのも魅力的です。

ボンダレワはわりと目鼻立ちがくっきりというか、、、お目目がとっても大きいから、
ナチュラルメイクでも十分だと思います。
うちの妹もかなり目が大きいので、バレエの発表会のとき、ちょっとお化粧しただけでも
「凄いフルメイク!!!!」みたいに見えちゃったものでした。
(でもライトとか当たるから、なんにも塗らないわけにはいかないんですよねぇ。)

ハリュートキンも興味ありますね~。

ナチョの作品、踊りこんでいけばいくほど、きっとマールイのダンサーも自分のものにしていけると思います。(初演の瑞々しさや緊張感もまた格別ですが)
わたしとしては、ナチョ体制になって日数も経過した今、
Without wordやDuandeは踊りこんでいると思うので、
そこらへんは、初演時や再演時をご覧になっているオマール大好きさんにはどう映ったのかな、なんて思います。

LALALAに一時移籍するかもしれない、などという話もあったカシヤネンコの感じとか、
マールイきっての技術屋さん@身長低い組のクズネツォフやラプシャノフなどの踊りにも興味があります。

あとは、、まあ、比較的年齢層の高いチームより、これからの若手を育てようって感じなのかなあ、起用されているダンサーを見ますとね。まあ、怪我やスケジュールや、それにいろんな確執などの理由もあると思いますが。。。


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