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ペテルブルク便り~ミハイロフスキー劇場2011年9月29日「白鳥の湖」

ペテルブルクへ第二の里帰り中のオマール大好きさん。
9月29日のミハイロフスキー劇場の「白鳥の湖」のキャスト表と感想をお寄せくださいました。
今回はなんと言っても、カーチャとレベデフという興味津々の組み合わせの初現地レポです!
本当にありがとうございます!!

ほかにもちょっとほほえましいエピソードも教えてくださったのですが、
それは記事を改めてご紹介しますね~。

※画像の無断使用は堅くお断りいたします。
サムネイルをクリックすると大きな画像で見られます。









レヴェデフ、正に20歳の初々しい王子そのものでした。
ナチョとその取り巻きの計三羽烏とケフマンも観に来ていて、劇場がどれだけ彼に期待してるかが窺えます。
一幕のソロはデビューとは思えない位の完成度の高さで、身を乗り出して観てたナチョが拍手喝采でした。
レヴェデフは指先、つま先がとても美しいのに加え、表情や眼差し、舞台上での立ち居振る舞いが本当にジークフリートです。
これがワガノワで徹底的に教え込まれた結果なのか、彼の元来の資質かは不明ですが、
以前観たプーちゃんとオーリャの白鳥の時のプーちゃんの王子に次いで良かったです。
(注;オリガ・ステパノワ&アルチョム・プハチョフご夫妻)

ボルチェンコとのパ・ドゥ・ドゥも振りを変える事なく、踊りきりました。
リフトの時に『よいっしょ』っていう感じがしたり、サポートでの若干の不安定さは否めないものの、
ボルチェンコの大きさを考えたら完全に合格点です。
少なくともボルチェンコを綺麗に見せるという点は妥協なくこなしてたと思います。

ただ、2人で踊ってるとやっぱり年齢と肝の座り方に差があり、姉弟か親子連れみたいに見えてしまうんですよ。
これはペレンが相手でも変わらないでしょうね。
レヴェデフと一緒にワガノワで踊ってたスミルノワがボリショイに入ってしまったのが残念でなりません。

あ、今回の白鳥はいずれも一幕の王子のソロでマントを取りませんでした。
それから二幕(一幕の二場?)のオデットのソロの時も終始王子が後ろに佇んでオデットを見守ってます。
この辺りも新版の発表直後から変わった点ですね。

明日、そして10月の白鳥でさらに踊り込んで、日本で素晴らしい舞台を見せて欲しいです。
日本だからと言って緊張せずに本来の踊りを見せられたら絶対ファンが出来るはず!!
個人的にはマールイで一押しのプリンスですよ~

ちょっと楽しみにしていたラプシャーノフのジェスター。
技術的にはトルマチョフやクズネツォフにそれ程遜色ないかとおもいますが、彼らは職人の域ですからね~
経験を積まないと表現出来ないような観客に訴えかける何かがまだ足らないかなぁ。
でも、ラプシャーノフはまだ若いし、次の世代の担い手なのでしょうね。

ボルチェンコは屈強な足を持ってるとつくづく感心。
3日目なのに右肩上がりに良くなってます。
まぁ、今日はレヴェデフの存在がかなり良い形でボルチェンコに影響を与えたと思います。
オディールを踊った時の表情は昨日までと比べ物にならない位、艶やかで、生き生きとしてました。
一つだけ難を言うと、オデットを踊る時の表情がね…憂いとか哀しみとかじゃなくて、苦痛の表情なんですよね。
あれはパートナーの問題ではないので是非とも改善して欲しいところです。
昨日の二幕(一幕の二場?)を観た時、二日目にして早くもダウンかと思ったら、踊り自体、特にオディールの時の踊りは良くなってるので、彼女のオデットに対する解釈があの表情に繋がっているのかなぁ。
ちょっと勿体ないです。





キャスト表を文字に直すとこんな感じです。
レベデフの王子、アガンネシャンのトロワがデビューですね。

レベデフは、ワガノワの卒業記念ガラをご覧になってオマール大好きさんが現地から
「凄い子がいるよ~」とレポしてくださったのが、ついこの間なんですよねえ。
てっきりスミルノワと一緒にマリインスキーに入団と思ったら、
スミルノワはボリショイに、レベデフはマールイというびっくりな展開でした。

レベデフを日本で観るのがますます楽しみになりましたね!
(願わくば、マリインスキーにもってかれないことを祈るぜ!)

実はワタクシ、今回のレベデフの王子デビュー、すーっかり忘れていたんですよ、ははは。
カーチャ&デリャビンがちょっと難アリだったみたいなので、
オマール大好きさんに「これがずっと続くと観ているほうも大変だね」的なメールをしたのですが、
カーチャは連荘でも、王子は交代するんでしたっけね。

まあたぶん、身長がどうのこうのというより、まだ大人の体形になりきっていないレベデフが、
はたして長身のカーチャと組めるのかな~~~~?
なんだか非現実的な気がして、記憶からすこんと抜け落ちておりました・苦笑



29 сентября 2011 года

Действующие лица и исполнители:


Одетта-Одиллия Екатерина Борченко(лауреат международных конкурсов )
Принц Зигфрид Виктор Лебедев ; дебют (лауреат Всеросийского конкурса)

Злой гений Владимир Цал
Владетельная принцесса Звездана Мартина
Наставник Андрей Брегвадзе
Шут Андрей Лапшанов

В танцах учасвуют:
Па-де-труа
Оксана Бондарева(лауреат междкнародных конкурсов)
Астрих Оганнесян(дебют)
Андрей Яхнюк
Большие лебеди
Виктория Кутепова
Валерия Запасникова
Юлия Камилова
Маленькие лебеди
Марина Николаева
Екатерина Хоменко
Юлия Тикка(лауреат Международного конкурса)
Наталья Кузьменко
Неаполитанский
Эльвира Хабибулина(заслуженная артиста России) , Никита Кулигин
Венгерский Анна Новосёлова , Михаил Венщиков
Мазурка
Юлия Камилова , Ольга Поверенная ,
Филипп Пархачёв , Алексей Малахов
Испанский
Ольга Семёнова , Мариам Угрехилидзе ,
Денис Морозов(дипломант Международного конкурса) ,Александр Омар
Невесты принца
Ольга Астрейко , Виктория Зарипова ,
Мария Глухова , Юлия Балагурова ,
Анастасия Романова , Дария Ельмакова



Соло в оркестре:
Мария Шестакова(скрипка) , Евгений Ульянов(виолончель),
Евгений Пестов(гобой) , Татьяна Лаврова(арфа) , Анатолий Сахаров(корнет)


Спектакль ведёт Павел Шаршаков

Дирижёр-Валентин Богданов
2011年9月28日
「白鳥の湖」ミハイロフスキー劇場

出演:

アデッタ/アディーリャ(オデット/オディール): エカテリーナ・ボルチェンコ(国際コンクール入賞)
ジークフリート王子 : ヴィクトル・レベデフ;デビュー(全ロシアコンクール入賞)

悪の天才: ウラディーミル・ツァル
王妃:ズヴェズダーナ・マルティナ
家庭教師: アンドレイ・ブレグヴァーゼ
シュート(道化): アンドレイ・ラプシャノフ

パ・ド・トロワ: 
オクサナ・ボンダレワ(国際コンクール入賞) 
アシトリフ・アガンネシャン;デビュー
アンドレイ・ヤフニューク
大きな白鳥たち:
ヴィクトリヤ・クテポワ  ヴァレリヤ・ザパスニコワ  ユリア・カミロワ
小さな白鳥たち:
マリーナ・ニコラエワ  エカテリーナ・ホメンコ 
ユリア・ティッカ(国際コンクール入賞) ナタリア・クズメンコ

ナポリターナ (ナポリの踊り):
エルヴィラ・ハビブリナ(ロシア功労芸術家)  ニキータ・クリギン
ハンガリーの踊り:
アンナ・ノヴォショーロワ ミハイル・ヴェンシコフ
マズルカ(ポーランドの踊り):
ユリア・カミロワ  オリガ・パヴレンナヤ
フィリップ・パルハチョフ  アレクセイ・マラーホフ
スペインの踊り:
オリガ・セミヨーノワ  マリアム・ウグレヒリーゼ  
デニス・モロゾフ(国際コンクールディプロマ受賞) アレクサンドル・オマール

王子の花嫁候補:
オリガ・アストレイコ ヴィクトリヤ・ザリポワ
マリヤ・グルホワ  ユリア・バラグローワ 
アナスタシア・ロマノワ ダリア・エリマコワ



オーケストラ・ソロ:
ヴァイオリン/マリヤ・シェスタコワ
チェロ/エフゲーニー・ウリヤーノフ
オーボエ/エフゲーニー・ペストーフ
ハープ/タチアナ・ラヴロワ
コルネット/アナトーリー・サハロフ

ステージ・マネージャー:パーヴェル・シャルシャコフ


指揮者:ヴァレンティン・バグダーノフ






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