1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

トレモロ、このやっかいなもの

2013年10月14日 | Weblog
土曜日におさらい会のリハーサルをして、改めて思っていることがあります。

トレモロ。

曲を弾いていて、ピッキングとトレモロが別人のようになってしまう人が少なくないんです。
特に、緊張するとトレモロがぎくしゃくする。
「トレモロだ!」と意識しすぎて、実際音を出す前から体が硬くなるんでしょうね。

アレクサンダーのレッスンで聞いたことですが、緊張は末端にいくほど顕著に現れるそうです。
つまり緊張すると指先が一番震えてしまう(カチコチになって動かない場合もありますね)わけです。

演奏を聴いていて、本当にもったいない、と思うんです。
とてもいい流れで弾けていたのに、トレモロの部分で急にブレーキがかかってしまうような。

ピッキングかトレモロか、そんなことがまったく気に止まらないような自然な演奏ができるとですね。
聞こえているのは音楽であって、どちらをしているか、ではない感じ。
それが難しいんだな。

トレモロを特別扱いしないのが、まず改善への一歩なのではないでしょうか。
ピッキングはできるわけですから、ちょっと速いダウンアップの連続、と思ったら・・・。

そのためかどうかはわかりませんが、伸ばす音(通常、トレモロ、と思っているところ)を、32分音符で書いてある譜面を見たことがあります。
こういうビジュアルなら、「速いダウンアップをしてるだけ」と思えるのかもしれません。
でも実際のところ、私のなかでは速いダウンアップとトレモロとでは「別のもの」と思って弾いていますが、トレモロが苦手な人は、まずは「速いダウンアップ」のほうがいいような気がします。

トレモロはマンドリンの魅力でもあり、悩みどころでもありますね。
そういうやっかいなところがまた楽しい、と思えたら変に構えることもなく、すんなりいくのかもしれません。
まったくの初心者でレッスンに来た方は、トレモロで壁にぶつかっている感じが少ないです。
見よう見まねで、「トレモロってとにかく速く手を動かすもの」と思っている人は、なかなか難しい。
速ければいいってものではないんですよ、本当に。

コメント
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