書店で見つけた「女優きもの」(家庭画報社)。
サブタイトルに「誰より美人に見せる、ひみつの法則」とあります。
きもの雑誌「きものサロン」に出た女優さんのページを再構成したものです。
いわゆるモデルさんと女優さんの着るきものの違いはなんだろうと、
前から思っていたので、早速見てみました。
掲載されている女優さんは、壇れいさん、木村桂乃さん、南果歩さんなどです。
で、「ひみつの法則」とは、どんな法則かというと、
たとえば、「白いきものは目立ってしまいますが、白を纏うときには、自分は女優だと思って、このなかで一番美しいと暗示をかけましょう」というアドバイス。
そのほか、「草木染めは、自分の肌に似合う運命の一色を見つけましょう」
「3%のピンク」など
数々のアドバイスは、本を参考にしていただくとして、
私も、ダンゼン、女優さんの着るきもののほうが好みです。
その理由は、女優さんという存在は、ストーリーを感じさせるからです。
どんなにきちんと着物を着ていても、そのあとの動きを感じさせる。
歩く、走る、手を動かす、場合によっては転ぶ、笑う、怒る、泣く~~。
それはドラマであって、きもの雑誌ではないでしょう、と言われるかもしれませんが、女優さんは動くことを前提としてきれいに着ている。
動くと、当然崩れる~~、
だから、崩れの予感を感じさせる~~、そこが私にとっては魅力~~。
泣いたり笑ったりと大忙し
「夫婦善哉」の蝶子さん。
いわゆるモデルさんのきものは、きちんと着て、
でも、決して崩れたり乱れたりしてはいけない。
結婚式などの儀式の場を感じさせます。
花嫁さんにしても出席者にしても、乱れや崩れがあると見苦しいですものね。
けれど、ストーリーのなかのきものは、次のどんな崩れを見せるか、
それが楽しみでもある。
洋服の乱れなんて、タカがしれてますが、
きものは崩れが激しいほど、面白い物語が期待できそうです。
(いや、変な意味ではなく~)
髪の乱れさえ美しい 若尾文子さま
着崩れて、なお美しい~~、というか。
実際は、崩れたらその都度直したり、
崩れをきれいに見せたりするんですけどね。
洋服では「着崩す」のはファッション上級者の技です。
どう着崩すかで、センスが問われます。
ならば、と未だきもの初心者の紫苑は考えます。
体型にもよりますが、私はどうしても左側のほうがきれいになりません。
着ているうちに崩れるなら、自分の身体のクセを知り、崩れを美しく見せることは できないものかを考えたい、と。
崩れが、その人の個性を表すようにはできないものか、と。
女優さんが、怒って、悲しんで涙を流しても、なお「絵」になるように~~。
いや、言うは易く、行うは難く、なんですけどね。
ブログ村のはんなさんが、この本について正しく!紹介しています。
私の記事は本から離れてしまいました。
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